山階鳥類研究所研究報告
Online ISSN : 1883-3659
Print ISSN : 0044-0183
ISSN-L : 0044-0183
12 巻 , 1 号
選択された号の論文の5件中1~5を表示しています
  • 由井 正敏
    1980 年 12 巻 1 号 p. 1-6
    発行日: 1980/01/30
    公開日: 2008/11/10
    ジャーナル フリー
    1.ラインセンサス法の研究の第II報として,天候と記録率の関係について未発表の資料の解析検討結果を報告した。
    2.曇天や雨天はそれぞれ富士と同様,滝沢,旭川,志賀高原の各生息鳥種のセンサス記録数(率)に同程度の影響を及ぼすことがわかった。
    3.影響の程度は,従来の資料と重ねた結果,悪い天候の順序と良い相関を示した。
    4.晴天から急に曇った場合,富士の例と同様記録率はかえって上昇した(平均27.4%)。
  • 由井 正敏
    1980 年 12 巻 1 号 p. 7-13
    発行日: 1980/01/30
    公開日: 2008/11/10
    ジャーナル フリー
    1.ラインセンサス法の研究の第III報として,観察者条件と記録率の関係について,未発表の資料の解析検討結果を報告するとともに,従来の資料と合わせて,観察者条件の基準化に関する考察を行なった。
    2.滝沢と旭川で得たセンサス記録では,視聴力が普通で熟練した観察者間で,鳥種別優占度構成に有意差は認められなかった(Table 1)。これは富士の結果と同じである。
    3.鳥種別記録率を観察者間で比較した結果,有意差はほとんど認められなかったものの,大半の鳥種で同じ傾向の差違を示していた(Table 2)。
    4.様々の条件を基準化して,筆者とそれ以外の観察者の記録率レベルを比較した(Table 3)。視聴力が普通で熟練した観察者では平均して90±10(%)に収まっていた。
    5.観察者能力を基準化するためには各観察者の記録率レベルの測定がもっとも望ましい。ただし10%程度の誤差が許容されるなら,他の観察者条件が整えば,記録率レベルの測定は不要と考えられる。
  • 朴 行信, 元 炳〓
    1980 年 12 巻 1 号 p. 14-39
    発行日: 1980/01/30
    公開日: 2008/11/10
    ジャーナル フリー
    1.本調査は1972年12月から1976年12月まで済州島に於いて観察または採集した鳥類を収録したものであり,特に3冬季と1夏季に亘る鳥類センスの結果を纒めた報告である。
    2.これまで済州島で記録された鳥類は,198種(及亜種)であり本調査を通じて観察又は採集した鳥類は77種(及亜種)であるが,特記すべき内容は次の通りである。
    1) 韓国で初めて採集したアオバトSphenurus sieboldii sieboldii Temminck 1種を韓国鳥類目録に追加した。
    2) 済州島未記録鳥類8種を新たに観察し,済州島産鳥類目録に追加した。
    3) 結局,済州島産鳥類は207種(及び亜種)になる。
    3.冬季には済州島の東側海岸線週廻道路である済州市-城山浦-西帰浦間地域3回と,済州島の西側である西帰浦-〓瑟浦-済州市間地域2回に亘る鳥類を調査した地域及び年度別の観察鳥類の種(及亜種)と個体数は次の通りである(第6表参照)。
    1) 1972年12月31日 観察鳥類 25種635個体 済州市-城山浦-西帰浦地域
    2) 1974年1月18日 観察鳥類 33種4,538個体
    3) 1976年12月3日 観察鳥類 28種508個体
    4) 1972年12月31日 観察鳥類 16種248個体 西帰浦-〓瑟浦(モスルホ) 済州市地域
    5) 1974年1月19日 観察鳥類 26種1,178個体
    6) 1976年12月3日 観察鳥類 7種174個体西帰浦-5•16横断道路-済州市地域
    以上,冬季6回の調査を通じて観察した鳥類は58種7,289個体であり,種別優占度はハシボソガラス32.14%が最優占種にして,次には,カルガモ16.51%,ヒドリガモ7.11%,ホオジロ6.05%の順位である(Fig.9参照)。
    4.夏季には,1973年7月29日の1回に限って済州市(ノルモク)-天王寺-99ゴルドンブル-漢拏山(頂上)-5•16横断道路間地域を調査したが,観察した鳥類は22種274個体であり,その種別優占度は,ウグイス23.35%が最優占種にして,次にはシジュウカラ18.97%,オオルリ11.67%,カワラヒワ10.21%,センダイムシクイ8.75%の順位である(Fig.10参照)。
  • 藤巻 裕蔵
    1980 年 12 巻 1 号 p. 40-52
    発行日: 1980/01/30
    公開日: 2008/11/10
    ジャーナル フリー
    1.十勝地方西部の新得山とその周辺の鳥類について,1976~79年に調査した。
    2.落葉広葉樹林,造林地,農耕地,住宅地の5調査区で76種が記録された。各調査区の種類数は落葉広葉樹林でもっとも多く,ついで農耕地,造林地,住宅地の順で少なくなった。また多様性も林で大きく,住宅地で小さくなる傾向がみられた。
    3.繁殖期における優占種は,落葉広葉樹林でアオジ,キビタキ,ハシブトガラス,センダイムシクイ,シジュウカラなど,造林地ではアオジ,ベニマシコ,モズ,ホオジロ,カワラヒワなど,農耕地ではスズメ,アオジ,キジバト,ハシボソガラスなど,住宅地ではスズメ,ハシボソガラス,シメなどであった。鳥相の類似性は,新得山の林と佐幌川沿いの林,農耕地と住宅地の間で割合高く,その他の環境同志の間では低くかった。
  • 小笠原 〓, 西出 隆
    1980 年 12 巻 1 号 p. 53-57
    発行日: 1980/01/30
    公開日: 2008/11/10
    ジャーナル フリー
feedback
Top