山階鳥類研究所研究報告
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15 巻 , 3 号
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  • 黒田 長久, 米田 重玄
    1983 年 15 巻 3 号 p. 177-333
    発行日: 1983/12/30
    公開日: 2008/11/10
    ジャーナル フリー
    1965年4月から1975年4月までの10年を1期として皇居内の月例鳥類調査130回(この間6月1回,7月2回,8月4回,9月1回,1月1回の欠除がある)の結果について,種出現率,種数,個体数の月別,季節別,年度別および半期(5年)間,全期(10年)間の各集計について分析した.記録種は合計15目30科92種(90種+亜種1+雑種1)となった.これらは,留(漂)鳥17種,冬鳥25種,夏鳥9種,夏鳥通過鳥26種,冬季稀鳥15種からなる。季節的には,春65種,夏44種,秋70種,冬53種(夏のサギ,冬のカモ数種を含む)で,秋と春に通過鳥などで増加し,冬に多く夏は留鳥のみとなり最も少なくなる。個体数でも,春~夏より秋~冬に多く,平均個体数は,春442.1(吹上212.0)羽,夏361.2(吹上177.7)羽,秋543.6(吹上233.3)羽,冬661.8(吹上228.8)羽となる。ただし,道灌濠の夏のサギ,冬のカモ群の変動に左右されるので,一般陸鳥を主とする吹上地域でみれば,秋,次で冬に個体数が多く,次に春,そして夏が最も少ない。都市の独立した緑地として留鳥個体群はこの10年間季節的変動を繰返しつつ安定を示し,秋の漂鳥個体群,冬鳥の初期移入があるが,春,秋の通過,立寄鳥は周囲の都市化と共に減少してきた。道灌濠のサギとカモも新宮殿建造その他の事情で減少した(ただしカルガモは減っていない)。
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