山階鳥類研究所研究報告
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6 巻 , 3 号
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  • F. J. Turcek
    1971 年 6 巻 3 号 p. 207-216
    発行日: 1971/06/30
    公開日: 2008/11/10
    ジャーナル フリー
  • 黒田 長久
    1971 年 6 巻 3 号 p. 217-230
    発行日: 1971/06/30
    公開日: 2008/11/10
    ジャーナル フリー
    The sixth annual of monthly bird census in the Imperial Palace for April 1970-March 1971 is reported. The same route of 4.1km was censused usually from 9.40-11.30 a. m. The number of monthly rceorded species and individuals varied from 18 to 29 species, 70 to 609 birds, with seasonal inclusion of ducks in winter and colonial herons in summer. 52 species were recorded during this year period and the following five were new, Sturnus philippensis, Fringilla montifringilla, Acrocephalus bistrigiceps, Caprimulgus indicus and Gorsakius goisagi. In total 79 species have been recorded.
  • 細野 哲夫
    1971 年 6 巻 3 号 p. 231-249
    発行日: 1971/06/30
    公開日: 2008/11/10
    ジャーナル フリー
    1.オナガの生活史のうち繁殖期の生活を1966年から1969年の間長野市川中島町を中心に調査したので報告する。
    2.営巣樹は23種におよんだ。70件のうちカキ(19)をはじめとして,スギ,アカマツ,イチイ,リンゴなどが主に使用された。同一木について4回も利用した。
    3.巣の位置は地上2mから10mの間あり,4m~8mの位置が多く使用された。また枝は横枝と幹からでた若枝が最も多く利用された。巣立率は,横枝が44.8%で最もよかった。
    4.巣の分布は調査地の行動圏の西側に片寄り集中し,果樹園の利用はその広さに比較して少なかった。
    5.巣の構造は椀形で外郭は細枝で作られていた。内側は底に土を敷き,産座には蘚苔類を積み重ね内壁を内張りした。
    6.巣材は巣の周辺の地上や樹上から採取され嘴で運ばれた。これによる果樹への被害はみられなかった。
    7.巣造り活動は群に所属しながら番独自の行動をとった。1日のある時間を使い連続的ではなかった。
    8.巣造りでの雌雄の分担は,雌は単材運びと巣形造りを雄は単材運びだけであった。
    9.繁殖期間を産卵日,抱卵期間,育雛期間から検討した。結果は第1報と類似していた。第1報の結果とあわせると巣造り期間約2週間,産卵期日6.5日,抱卵日数約15日,育雛期間17日~18日,幼鳥への給餌27日余りとなり,約80日間を要する。
    10.産卵数は1巣当り5~8卵で,6卵の例が最も多く,平均6.6卵であった。最多数の8卵はいずれも各年の早い時期5月に産まれ,遅くなるに従い卵数が減少した。
    11.繁殖率およびそれにおよぼす原因について,卵期および雛期にみられた現象について述べた。孵化率は71%,巣立率は産卵数に対し22.5%で,7卵が49%で最もよかった。
    12.産卵の時刻およびこの時期の巣中の雌の行動についてみた。Courtship feedingがさかんに繰返され,就巣行動について観察した。
    13.抱卵時の在巣率をみた。95%から66%であった。在巣率は,天候,気温等の影響をうけた。雛の孵化後は未孵化卵があるにもかかわらず在巣率は低下した。
    14.なわばりついて調査した。なわばりは,巣のまわりにもたれ,それは営巣の段階に顕著であった。また,抱卵中の巣の近くへ営巣しようとしたものに対してもされた。しかし,他の段階や場合では全く認めることはできなかった。
  • 細野 哲夫
    1971 年 6 巻 3 号 p. 250-259
    発行日: 1971/06/30
    公開日: 2008/11/10
    ジャーナル フリー
    1.長野市川中島町北戸部の常行寺周辺に行動圏をもつオナガ-常行寺オナガ群-の行動圏内の鳥類概況を1967年12月から1969年11月までの2年間にわたり月2回のセンサスにより調査した。なお,1962年から1971年の間のオナガの生活史の調査中に出現した鳥類の記録も参照した。
    2.調査はline transect法で両側25m巾で実施した。調査時刻は午後2時から2時30分の間に開始した。歩行速度は時速2kmであった。
    3.出現種類数は1968年は21種,1919年は24種で,計27種であった。
    4.地区別の各日の出現種類数および個体数の変化はA地区(人家附近)3~8,22~194,B地区(水田地区)0~4,0~150,C地区(果樹•水田地区)2~7,2~349,D地区(水田地区)0~2,0~10であった。
    5.センサスの各日の結果は第1表および第2表に示したとおりである。
    6.両年の鳥類の比較は第3表に示した。内容は,出現率,平均個体数,優占度,季節,繁殖の記録である。
    7.オナガは,A,C地区だけに出現し,B,D地区に出現しなかった。これはオガの群の移動生活(細野1967)の結果と類似している。
  • 黒田 長久
    1971 年 6 巻 3 号 p. 260-285_1
    発行日: 1971/06/30
    公開日: 2008/11/10
    ジャーナル フリー
    During Oct. 6-23, 1970, bird survey was made by line transect-, car- and boat censuses in the Ryu Kyu Is. The party was sent by the Ministry of Wellfare of Japan and included botanical and coral reef surveys particularly of Iriomote I. Bird census was made 11 days on Iriomote I., 4 days on Ishigaki I. and 2 days on Okinawa I. and results are presented by 14 tables classified by habitat and categories such as resident land or winter water birds, etc. In all 81 species were recorded.
    Among resident land birds, the bulbul Hypsipetes amaurotis was most abundant (No. recorded 258 birds), followed by the white-eye Zosterops palpebrosa (105 bds), the turtle dove Streptopelia orientalis (98 bds), the great tit Parus major (87 bds), the jungle crow Corvus macrorhynchos (85 bds), the tree sparrow Passer montanus (44 bds., very scarce on Iriomote), the varied tit Parus varius (38 bds), the minivet Pericrocotus roseus (36 bds), the fantail warbler Cisticola juncidis (27 bds), the green pigeon Sphenurus sieboldi, the rock thrush Monticola solitaria (13 bds) and the wood pigeon Columba janthina (9 bds), ect. (25 species in all). Thus the bulbul occupied 30% (the next white-eye 12%) of resident land birds counted.
    The migration of northern land birds was still in early stage, only 9 species having been recorded, among which the swallow Hirundo rustica was most abundant (741 bds). Other marked species was the buzzard hawk Butastur indicus (199 bds) which was observed in scattered soaring flocks steadily migrating southward over Iriomote and Ishigaki Is. and a few tired birds were seen landed on the islands. The next was the red-cheeked myna Sturnus philippensis (145 bds) which is also a regular passage migrant along the Ryukyus and rare Chinese myna St. sinensis (16 bds) was found mixed in its flock. Muscicapa griseisticta (20 bds) and single dirds of Urosphena squameiceps, Eophona migratoria and Cuculus saturatus, etc. were recorded.
    Some early land winter visitors were just on their arrival, 7 species in all, of which the grey wagtail Motacilla cinerea (90 bds) outnumbered others, which were pipits Anthus (10 bds), the white wagtail M. alba (8 bds), the Philippine red-tailed shrike Lanius cristatus lucionensis (7 bds), single birds of yellow wagtail M. flava subsp., Siberian bluetail Erithacus cyanurus and the ksestrel Falco tinnunculus.
    Resident water, water-side and wading birds were following ten species: Charadrius alexandrinus (81 bds), Egretta sacra (62 bds., with 64.5% white phase), Gallinula chloropus (48 bds., mainly Ishigaki), Anas poecilorhyncha (39 bds), Ardea purpurea (12 bds., Iriomote), Alcedo atthis (7 bds), Ixobrychus cinnamomeus (6 bds), Pandion haliaetus (4 bds), Porzana fusca (2 bds) and Gorsakius goisagi (1 dbs., Okinawa).
    Winter and migrant waders were 20 species (4 species as winter visitor), with 5 species of herons. Pluvialis dominicus (131 bds), Tringa incana (71 bds), Numenius phaeopus (64 bds), Tringa hypoleuca (59 bds), Tringa glareola (43 bds), Tringa nebularia (30 bds), Tringa ocrophus (17 bds) were chief species and one Calidris bairdii was observed as a rare straggler. Five herons were Egretta alba, E. intermedia, Bubulcus ibis, Butorides striatus and Ardea cinerea.
    Sea birds were very scarce. A few Sterna bergii (19 in all) and one Calonectris leucomelas were seen between Ishigaki and Iriomote. A frigatebird is said to have occurted over Ishigaki and the presence of breeding colonies (said to breed in May) of Sterna sumatrana along west coast of Iriomote was reported to the author.
  • 西垣外 正行, 小海途 銀次郎, 和田 貞夫, 奥野 一男
    1971 年 6 巻 3 号 p. 286-299
    発行日: 1971/06/30
    公開日: 2008/11/10
    ジャーナル フリー
    1.1957年から1969年に,大阪,奈良,和歌山の県境を走る金剛山地および和泉山脈のうち,二上山から和泉葛城山までの尾根づたい約40km,幅1kmの範囲で,クマタカの繁殖生活に関する調査を行なった。
    2.この報告は,12年間に発見された19巣をもとにして,繁殖全期間中,巣場所選定から巣造りまでを扱う。
    3.本地方におけるクマタカは,1月下旬から2月初旬に巣造り開始の兆候を現わす。
    4.巣造り期に風雪害による巣に被害が生じた際,営巣が中断され,新に再営巣する。
    5.巣造りに要する日数はおよそ30日位である。
    6.本種は自らの古単を利用することがわる。
    7.営巣樹における巣の位置は,樹幹,樹頂,枝先の3つの型がある。枝先型は本種の特性とみなされる。
    8.巣の大きさは,直径150cmから80cm位のほぼ円型,巣の厚みは,最大85cmから最小25cm位である。
    9.産座の材料には,アカマツまたはスギを主とし,ヒノキ,五葉マツを混じえる。いずれも青葉のつらた小枝が使用される。
    10.巣台に使用される材料は,アカマツの枯枝が主で,最大直径3.5cm,長さ110cmの木片が使用されることがある。
    11.営巣地点の標高は,250mから600m位で,各主峰に対して1/2位(450m)に位置する事が多い。
    12.営巣地点と人家の距離150mという例がある。
    13.営巣林は赤松の純林84%,杉の純林5%,混合林(ヒノキ林にアカマツの混合)11%である。
    14.営巣樹の大きさは,胸高直径39cm,高さ約5m以上の樹木が必要とされる。
    15.営巣樹はアカマツ94%,スギ6%である。
    16.営巣林内の巣の位置は,垂直的には下層部が多く,平面的には何ら特微がない。
    17.各巣の位置の年変化は,平均590m位である。
  • 宮沢 和人
    1971 年 6 巻 3 号 p. 300-315
    発行日: 1971/06/30
    公開日: 2008/11/10
    ジャーナル フリー
    1.長野県伊那市郊外の信州大学農学部構内で1968年および1969年の両年にわたって,クロツグミTurdus cardis cardisの繁殖生活を調査した。
    2.クロツグミは4月中旬に渡来を開始し,1月下旬から繁殖を開始した。繁殖期の番い当り繁殖回数は平均2.1回(巣立ち失敗巣を含む)で,巣立ちから次の産卵に入るまで5.6日を要した。
    3.クロツグミの1回の繁殖を巣造り期,産卵期,抱卵期,抱雛期,家族期の5期に区分した。
    4.巣造りは雌のみによって行なわれ,巣材採取は全てナワバリ内であった。
    5.産卵は1日1卵づつなされ,産卵時刻は8:00~12:00の間でいずれも午前中であった。
    6.抱卵,抱雛には雌だけがたずさわった。抱卵行動は第1卵と共に始まるが,夜間抱卵は最終卵1日前から行なわれ,終卵日から完全抱卵に入った。
    7.終卵産卵日から13~14日目に孵化し,孵化当時の雛の体重は平均5.29gで巣立ち前日の体重は平均45.54gであった。
    8.抱雛行動は雛の成長と共に次第に減少したが,夜間抱雛は最後まで行なわれた。
    9.給餌は雌雄によって孵化日から行なわれ,1日の給餌回数は70~158回であった。
    10.雛は孵化後11~13日目に巣立ち,その後約20日間家族群が構成されたが,雌は次の繁殖に入った場合雛への給餌を約1週間続けただけであった。
    11.繁殖諸行動には雌雄による分担がみられ,その割合は巣造り,抱卵,抱雛が雌100%,給餌回数は雄61.6%,雌38.4%,ナワバリ争いは雄が81.6%,雌が18.4%であった。
    12.ナワバリは平均7300m2の面積を持ち,Mayr(1935)のナワバリ分類によるとA型に属する。ナワバリ防衛には主として雄がたずさわり,同種に対する攻撃が最も多かった。
    13.クロツグミの卵数は3~5卵で平均3.9卵,孵化率64.1%,産卵数に対する巣立ち率48.7%,孵化数に対する巣立ち率は76.0%で,1繁殖期の番い当り平均生産雛数は4.7羽であった。
    14.天敵としてヘビが考えられる。
  • Nagahisa Kuroda
    1971 年 6 巻 3 号 p. 316-320
    発行日: 1971/06/30
    公開日: 2008/11/10
    ジャーナル フリー
  • 黒田 長久
    1971 年 6 巻 3 号 p. Plate3
    発行日: 1971/06/30
    公開日: 2008/11/10
    ジャーナル フリー
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