山階鳥類研究所研究報告
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7 巻 , 2 号
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  • 山階 芳麿, 松山 資郎
    1973 年 7 巻 2 号 p. 113-117
    発行日: 1973/12/31
    公開日: 2008/11/10
    ジャーナル フリー
    In 1972, the senior author visited several ornithological institutes in USSR and exchange of literature was agreed. As the result, the Yamashina Institute received most of important ornithological books and papers recently published in USSR, in exchange with Japanese literature. Here, 25 books, 28 journals and symposia and 24 private reprints are reviewed.
  • 黒田 長久
    1973 年 7 巻 2 号 p. 118-138_8
    発行日: 1973/12/31
    公開日: 2008/11/10
    ジャーナル フリー
    1. A series of bird censuses was made during Oct., 1967-Oct. 1968 within 191.9km2 of cultivated farmlands in southern Kanto Plain. In total, 29 censuses, 1-5 times per month, covered 197.2km, 19.76km2 (with an observation width of 100m) and 4, 633 minutes, and 2-15km and 60-260 minutes per census.
    2. Random census routes were selected so as to cover rather evenly the total study area.
    3. Seasonally, 39 species in spring, 22 in summer, 31 in autumn and 27 in winter were recorded, with 39 species spring to summer and 37 species autumn to winter.
    4. The avifauna consisted of 14 resident species, 9 summer visitors, 13 winter visitors and 13 transients, which varied by season.
    5. The number of individuals recorded was 3, 456 birds in spring, 2, 662 birds in summer (spring to summer 6, 118 birds) as against 5, 600 birds in autumn, 5, 022 birds in winter (autumn to winter 10, 622 birds), thus showing a great increase of number in winter season. Therefore the study area had environmental value of winterquarter type for the bird community
    6. In number of individuals, the resident species far outnumbered other groups occupying 93% (89% in summer and 96% in winter seasons) of the total bird community.
    7. Among residents, Passer montanus occupied 47% (45% in summer, 49% in winter), and Sturnus cineraceus 28% (23% in summer, 31% in winter) far more outnumbering others, as compared with next ranked Cyanopica cyana 5%, followed by Streptopelia decaocto 4%, Alauda arvensis 3% and Egretta garzetta 1% then Corvus corone, Lanius bucephalus, Streptopelia orientalis, Chloris sinica, Cisticola juncidis, Corvus macrorhynchos, Phasianus colchicus and Bambusicola thoracica. Among birds of other group, only a few species, Hirundo rustica 10% in summer, Turdus eunomus 2% in winter and Sturnus philippensis 0.5% in late summer showed seasonal perceivable dominance among the bird community.
    8. The distributional patterns of the above several main species were plotted on 1/50, 000 scale map of the study area, showing the concentration area, or dispersed pattern and the seasonal change.
  • 中村 登流
    1973 年 7 巻 2 号 p. 139-159
    発行日: 1973/12/31
    公開日: 2008/11/10
    ジャーナル フリー
    1.本州中部山岳地帯の山麓部で越冬Emberiza属2種を調査した。日中分散,夜間分散,その両者の変換についてその二種の共通性と独自性を考察した。
    2.ホオジロ(Emberiza cioides)は留鳥であり,日中は乾燥した扇状地地域を中心に分散している。ペア単位で定住性の強い傾向があり,一方山地より出て来ている者がしばしば一緒になって小グループをつくる。また雄だけの群れ,雄雌混合の群れが水田地帯のヘリに見当る。夜間の分散は山地と扇状地地域にわたり,ねぐらは草間に小グループでできる。水田地帯のヘリには小規模の集団ねぐらがある。日中扇状地地域に出ていた山間部のメンバーは各々のねぐらへ戻る。
    3.カシラダカ(Emberiza rustica)は冬鳥で,日中分散は水田地帯に,大集団又はその近辺に集中している。しかし若干のペア単位の分散が見られる。夜間の分散は山地のねぐら地域に集中し,あきらかに局地個体群を示す。ねぐら地域内では,バッチ状のススキ草原に個々のねぐらがあり,小グループをなしている。日中水田地帯から,個体又は群れで,一定のコースに添い,日没前1時間の間にねぐら地域へ戻る。
    4.カシラダカとホオジロの日中分散は,地域的に(環境的に)異り,また群れの大きさ,行動パターンで異って,生活域の重複をさけている。夜間分散はホオジロが全域的に広がっているのに対して,カシラダカは山間部の一部に集中している。
    5.Embriza属の越冬分散様式を比較すると,アオジ(Emberiza spodocephale)はホオジロとカシラダカの中間である。渡りの程度もアオジはホオジロとカシラダカの中間である。ペア単位と土地執着性は越冬個体群内の頻度の差であり,群れの大きさも量的な差であって,集団ねぐらの違いもまた,個体群内の頻度の程度である。Emberiza属全体を通して,Finch類やカラス類の群れ,集団ねぐらとは系統的に別のものと思わせる。
  • 山岸 哲, 中村 登流, 須山 才二, 飯島 一良, 牛山 英彦
    1973 年 7 巻 2 号 p. 160-178
    発行日: 1973/12/31
    公開日: 2008/11/10
    ジャーナル フリー
    佐賀市の南西部にひろがる水田地帯で越冬するホオジロ属5種の生態的分離および特にアオジの個体群の日中の分散様式と就塒行動を1971年1月3日~4日まで6人の調査者によって共同調査した。
    この地域に越冬するホオジロ属はホオジロ,アオジ,ホオアカ,カシラダカ,オオジュリンの5種である。これらの5種は水田地帯をぬうように走るクリーク沿いに混在分布しているが,カシラダカのみは50羽以上に及ぶ群れで他のホオジロ属のあまり見られない水田面に入っている。カシラダカを除く他の種は多くはペアーで日中分散している。クリーク沿いに混在するホオジロ属5種はクリークの有する3つの異なったタイプの環境構造を求めて生態的にすみわけている。即ちクリークの挺水植物地帯にはオオジュリン,カシラダカ,アオジが,クリークに沿う土手の面にはホオジロが,その外側の水田や畑にはホオアカが好んで生活している。
    アオジは日中は基本的にはペアーで越冬行動圏を有し,かなりの定住性を示しているが,調査地(1.8km2)内の越冬個体群のおよそ60~70%が有明海海岸のヨシ原に共同塒をとっていた。残りの個体群は単独あるいはpairで日中の行動圏あるいはその附近に留まってねぐる。このように1つの越冬個体群の中で,その行動に異質性の見られることは興味深い。
  • 飯島 一良
    1973 年 7 巻 2 号 p. 179-201
    発行日: 1973/12/31
    公開日: 2008/11/10
    ジャーナル フリー
    1.この調査は1969年2月~4月にかけ4回,1969年11月から1970年2月迄に7回計11回長野県長野市および更埴市千曲川河原一帯で行なった。
    2.調査方法は全コース6kmをroad-side census法で,出現場所,群れの大きさ,行動等を記録した。
    3.冬期を4期に区分し,コースを500m毎に区分して各種の分布状況をみた。また,河原を15環境(Fig.2)に区分して各種の出現状況を分析した。
    4.出現したEmberiza属は,ホオジロ(E.cioides),カシラダカ(E.rustica),オオジュリン(E. schoeniclus),アオジ(E.spodocephala)の4種であった。もっとも多いのはカシラダカ65.1%,次はホオジロ31.1%,オオジュリン3.4%,アオジはわずか0.4%であった。
    5.ホオジロは河原全般に均等に分布し,大きな集中部はない。出現率は83.3%~100%(平均94.7%)。各区優占度5~14%。カシラダカは出現場所に片よりが見られる。出現率41.7~91.6%(平均71.2%)。各区優占度0.7~46%。オオジュリンは限定した場所に出現していた。アオジは個体数が少なく極端に片よっていた。
    6.ホオジロの群れの大きさは1~20羽位,カシラダカは1~300羽位である。両者のちがいは,群れサイズの巾のちがいである。カシラダカはいちじるしい不安定さをもっており,群れサイズは草地面積に左右され,それだけ渡り鳥の特性を出している。ホオジロは十分に分散しており,留鳥を含むため,それだけ移動性が少なく安定している。
    7.ホオジロの大きな群れは,草の少ない凸部にできる。カシラダカは凹部の湿性草地にできる。オオジュリンは単独,または,小群でヨシ原,丈高草群のかぎられたところに出現している。アオジも単独,または,小群で稀に水ベリヨシ,堤防ベリに出現していた。
    8.各種はそれぞれのhabitatのセットを必要としている。ホオジロは乾いていて,草の種子の落ちている地面と,その近くのブッシュのある場所。カシラダカは湿っていて,草の種子の落ちている地面と,草の茂み,木立のある場所。オオジュリンはヨシ,イネ科,タデ科,カヤツリグサ科のある場所と,その近くのヨシ原。アオジはある程度草の種子の落ちている地面と近くの草かブッシュの茂みのこいところ。各種はそれぞれの好みのセットに入り込み,場所をちがえて生活している。
  • 道口 正雄, 牛尾 房雄
    1973 年 7 巻 2 号 p. 202-206
    発行日: 1973/12/31
    公開日: 2008/11/10
    ジャーナル フリー
    Concentration of PCBs and pesticides in breast muscle and liver were measured in the White Stork Ciconia ciconia boyciana which was shot by hunter in Sizuoka prefecture in November 1972. It was apparently a bird from outside of Japan where it lived a short period before shot.
    The levels of total BHC and DDT in muscle and liver were 1.3ppm, 0.6ppm and 10.0ppm, 4.3ppm on fat basis respectively, and those of PCBs were 14.5ppm and 11.0ppm.
    Almost all of BHC isomers in both muscle and liver were present in the form of β-BHC and 60-70% of DDT was pp'-DDE.
    The levels of PCB and pesticide residues in this sample stork were fairly low compared with usual levels found in fish-eating birds in Japan.
    The composition of PCBs accumulated in this sample is apparently different from those in the native Little Egret Egretta garzetta: 55-58% of PCBs detected in the tissues of the sample stork were tetrachlorobiphenyls, while in the egret hexachlorobiphenyls are most abundant.
  • 安部 直哉
    1973 年 7 巻 2 号 p. 207-249
    発行日: 1973/12/31
    公開日: 2008/11/10
    ジャーナル フリー
  • 中村 邦雄
    1973 年 7 巻 2 号 p. Plate5-Plate8
    発行日: 1973/12/31
    公開日: 2008/11/10
    ジャーナル フリー
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