構造生物学,構造ゲノム科学の発展により,X線結晶構造解析や多次元NMR で得られた50,000件以上のタンパク質の立体構造がタンパク質データバンク (PDB) などを通じて誰でも利用できるようになった.タンパク質の構造機能の相関を深く理解するためには,これらの立体構造に基づいて,様々な角度からアプローチすることが重要である.赤外分光法はそのアプローチの一つであり,タンパク質の構造機能解析に有用な情報を与えてくれる.ここでは,赤外分光による Ca
2+ 結合タンパク質の on/off 機構解析について紹介する.
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