化学と生物
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47 巻, 2 号
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巻頭言
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解説
「化学と生物」文書館
  • その英知と理念が語るもの
    荒井 綜一
    2009 年 47 巻 2 号 p. 118-120
    発行日: 2009/02/01
    公開日: 2011/06/23
    ジャーナル フリー
    「我民族が世界に雄飛するにはもっと大きく丈夫にならなければならない.然るに最近壮丁(若者—筆者注) の體格は益々低下しつつある……(中略)……これが對策としては榮養の知識を普及せしめ食事の改善を計ることが最も緊要であると信ずる.吾々がどうして生きてゐるか,又どうしたら健康を保ち天賦の能力を充分に發揮することが出来るかと云ふことは人生最大の問題であるに拘はらず,これを考慮するものが存外少なく,寧ろ食物などに頓着しないことを誇りとして居るものが多いことは遺憾の至りである」(原文のまま).
    鈴木梅太郎先生(表1)ご逝去の2年前の,太平洋戦争勃発直前に執筆された啓発書(1) 序文のこの一節から,自らを農芸化学者と号しつつも(図1),そしてわが国の生物化学の,ひいてはライフサイエンスの草分け的な存在と評されながらも,本質的には栄養学者・食品学者であられた先生の実像を推考し得るのである.
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海外だより
  • 中西研究室でのギンコライドに関する研究
    加藤 英介
    2009 年 47 巻 2 号 p. 143-147
    発行日: 2009/02/01
    公開日: 2011/06/23
    ジャーナル フリー
    「海外だより」を執筆している現在から1年と2ヵ月前までアメリカ,ニューヨーク州コロンビア大学に留学していました.すでに日本に帰っている筆者が「海外だより」を書くのは少々違和感がありますが,留学中の経験など紹介させていただきます.筆者は特別深い理由があって留学を決めたのではなく,博士2年当時に企業への就職の意志があまりなかったため,ポスドク先として適当なところはないかと考えていました.特に国内・国外はあまり気にせず見繕っていましたが,結局は当時の教授の薦めもあって,コロンビア大学の中西香爾教授の研究室に決めました.
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