化学と生物
Online ISSN : 1883-6852
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48 巻, 11 号
選択された号の論文の16件中1~16を表示しています
巻頭言
今日の話題
解説
  • 清水 誠
    2010 年 48 巻 11 号 p. 749-756
    発行日: 2010/11/01
    公開日: 2011/11/01
    ジャーナル フリー
    ある種の健康機能をもつことが科学的に証明され,国がその効能を承認した機能性食品,それが特定保健用食品(通称トクホ)である.今から30年ほど前に,我が国で始まった食品の生理機能性に関する系統的な解析研究の成果として誕生したトクホは,農芸化学の基礎研究が新たな産業の創出につながった20世紀の成功例の一つである.トクホの歴史と現状を振り返るとともに,トクホの将来展望,課題などについて考えてみたい.
  • 高感度・高精度・高性能の生命検出計数法の開発
    諸野 祐樹, 稲垣 史生
    2010 年 48 巻 11 号 p. 757-763
    発行日: 2010/11/01
    公開日: 2011/11/01
    ジャーナル フリー
    微生物細胞は人間が当初想像していたよりも広範かつ過酷な環境にも存在する.全地球面積の約7割を占める海底地下圏も例外ではなく,地球上最多の微生物バイオマスを有する広大な生命圏空間が拡がっている.地下生命圏と表層生命圏との関わりは? 高温・高圧の大深度地下で生命は存続できるのか? 生命圏の限界点は? 大深度環境への科学海洋掘削は,これらの疑問を解明する唯一の手段であり,地質環境中の生命検出は生命圏に関する一次情報としてきわめて重要である.ここでは,海底掘削コア試料を用いた高感度・高精度・高性能の生命検出計数技術について,その諸問題と最前線の手法を解説する.
  • 大日向 耕作, 吉川 正明
    2010 年 48 巻 11 号 p. 764-771
    発行日: 2010/11/01
    公開日: 2011/11/01
    ジャーナル フリー
    食品タンパク質由来の生理活性ペプチドの中には経口投与で抗不安作用,摂食調節作用,記憶学習促進作用など神経系に対する作用を示す場合があることがわかってきた.これらの中には医薬品に匹敵する活性を示すものが存在し,機能性食品や医薬品への応用が期待される.また,これらの食品由来ペプチドの作用機構の解明により新しい作用経路をいくつか見いだすことができた.ここでは,これらの多彩な生理作用と作用機構を紹介するとともに,特にプロスタグランジンD2とE2の新しい中枢作用についても述べる.
セミナー室
「化学と生物」文書館
農芸化学@High School
  • 抑制のメカニズム
    中村 優花, 上田 留梨子, 河村 美奈
    2010 年 48 巻 11 号 p. 791-793
    発行日: 2010/11/01
    公開日: 2011/11/01
    ジャーナル フリー
    本研究は,平成20(2008)年度日本農芸化学会大会(開催地 名古屋)において開催された高校生による第4回「ジュニア農芸化学会」で“優秀賞”を受賞した.多くの伝統的な発酵食品は,乳酸菌と酵母を核とした多種多様な微生物が複雑に相互作用した環境の中で生み出される.糠床を利用した糠漬けも,その例に漏れない.本研究は,糠床のもつ抗菌機能に焦点を当て,糠床の特性解明とその文化的背景の理解を内容としている.
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