化学と生物
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48 巻 , 12 号
選択された号の論文の18件中1~18を表示しています
巻頭言
今日の話題
解説
  • リサイクルバイオテクノロジーの構築に向けて
    渡部 邦彦
    2010 年 48 巻 12 号 p. 821-826
    発行日: 2010/12/01
    公開日: 2011/12/01
    ジャーナル フリー
    ケラチンとコラーゲンに代表される難分解性動物タンパク質は,再利用されることなく産業廃棄物として焼却処分されている.これに目を向け,何とか微生物機能を用いた分解により焼却に代わる再利用の道を開こうと,リサイクルバイオテクノロジーの構築を唱え,新たな試みを探ってきた.泥臭くウエットな仕事ではあるが,実用化に向けて薄明かりを見いだした.その成果について生化学や分子生物学の分野の人にも興味をもっていただけるよう,またこの研究を通じてこそ明らかにできた新しく緻密な知見について紹介・解説していく.
  • 國澤 純
    2010 年 48 巻 12 号 p. 827-830
    発行日: 2010/12/01
    公開日: 2011/12/01
    ジャーナル フリー
    食餌性成分や常在細菌と常時接し,かつ多くの病原微生物の侵入部位となっている腸管には,多種多様な免疫担当細胞が配置されており,免疫の活性化と抑制を巧みに制御している(1).その中核を担う粘膜免疫の制御においては,サイトカインや接着分子などの生体内分子だけではなく,食餌性成分や常在細菌を由来とする外来性分子も関わっている.粘膜免疫による恒常性維持とその破綻によりひき起こされるアレルギー・炎症性疾患の一因としての食餌性成分や腸内細菌も注目されていることから,生体内分子と外来性分子の両因子を介した制御機構の解明が粘膜免疫学の重要な課題の一つとなっている(2).ここでは,腸管免疫の制御分子としてのスフィンゴシン一リン酸について,生体内分子と外来性分子の両側面から概説する.
  • 和田 啓, 福山 恵一, 高橋 康弘
    2010 年 48 巻 12 号 p. 831-838
    発行日: 2010/12/01
    公開日: 2011/12/01
    ジャーナル フリー
    鉄硫黄(Fe-S)タンパク質は,細菌から高等動植物までほぼすべての生物に存在しており,エネルギー代謝や遺伝子の発現調節をはじめ,様々な生体反応で多彩な役割を果たしている.これらFe-Sタンパク質の機能を支えているのがFe-Sクラスターの生合成系である.これまでに3種類の独立した生合成マシナリー(NIF,ISCおよびSUF)が同定されており,それらの中では複数の酵素・タンパク質が協調してFe-Sクラスターをつくり上げている.ここでは,マシナリーの核としてFe-Sクラスターの de novo 形成を担うタンパク質複合体の構造を中心に,マシナリーの作動機構を概説する.
  • 亀井 康富, 江原 達弥, 高橋 真由美, 小川 佳宏
    2010 年 48 巻 12 号 p. 839-843
    発行日: 2010/12/01
    公開日: 2011/12/01
    ジャーナル フリー
    これまで遺伝素因によるところが大きいと考えられてきた「太りやすい」体質の原因に,栄養環境を含めた環境因子が少なからず影響を与えていることが明らかとなりつつある.胎児期~新生児期は器官が形成される可塑性の高い時期であり,この時期の栄養状態や摂取する食品成分により成人期の肥満や生活習慣病の易感受性が決定される可能性がある.ここでは,代謝疾患である生活習慣病のエピジェネティクス制御に関する最近の研究の動向を概説し,今後を展望する.
セミナー室
「化学と生物」文書館
農芸化学@High School
  • デンプンの加水分解反応機構の解明
    河合 仁美, 羽根岡 桃子, 光岡 菜々子
    2010 年 48 巻 12 号 p. 868-870
    発行日: 2010/12/01
    公開日: 2011/12/01
    ジャーナル フリー
    本研究は,平成19(2007)年度日本農芸化学会大会(開催地 東京)において開催された第3回「ジュニア農芸化学会」で発表され,本誌編集委員会から高い評価を受けた.酵素は,常温,常圧の緩和な条件下で反応を進行させる優れたタンパク質性触媒である.本研究では,酵素の特性を理解するため,デンプンの酵素分解反応と酸分解反応を題材にして,タンパク質性触媒と無機触媒の違いを明瞭にすることを目指している.
生物コーナー
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