本研究は,平成18(2006)年度日本農芸化学会大会(開催地京都)から始まった高校生による第1回「ジュニア農芸化学会」において“優秀ポスター賞”を受賞した.育苗用のポットや鉢にはプラスチック製のものが大量に使用されているが,その廃棄が環境問題となるため,生分解性資材を用いた育苗ポットの作製が検討されている.本研究では,産業廃棄物であるオカラを主原料として作製した育苗ポットの有効性を,ポットの寿命維持や肥効性(植物の成長促進効果)の観点から評価している.なお,本研究は,同校の研究である「食用抗カビ性シルクフィルム」(小川ら,講演要旨集 p. 26 : この研究も上記学会で優秀ポスター賞を受賞)とも関連しているため,その結果の一部も本稿に加えた.