化学と生物
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49 巻 , 8 号
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巻頭言
今日の話題
解説
  • 松林 嘉克
    2011 年 49 巻 8 号 p. 529-534
    発行日: 2011/08/01
    公開日: 2012/08/01
    ジャーナル フリー
    近年,高等植物において新しいペプチドホルモンの発見が相次ぎ,注目を集めている.ペプチドホルモンは,しばしば翻訳後修飾やプロセシング,ジスルフィド結合形成など,ゲノム情報からは予測困難な構造の複雑化を伴うが,それらが生理機能にきわめて重要であることも明確になってきた.受容体の同定も進みつつあり,特にロイシンリッチリピート型受容体キナーゼ(LRR-RK)群に注目が集まっている.高等植物におけるペプチドホルモンの構造的特徴や生理機能について,これまでの知見をまとめた.
  • 松田 憲之, 田中 啓二
    2011 年 49 巻 8 号 p. 535-541
    発行日: 2011/08/01
    公開日: 2012/08/01
    ジャーナル フリー
    パーキンソン病は高い罹患率を示す神経変性疾患であるが,その発症機構については諸説あって,混乱が続いていた.パーキンソン病の大部分は孤発型であるが,一部に遺伝子変異に由来する家族型があり,極端に若年で発症する場合は家族型であることが多い.若年性家族性パーキンソン病の原因遺伝子産物であるPINK1とParkinの機能解析の結果,両者が協調してミトコンドリアの品質管理を担う仕組みが明らかになった.もう一つの家族性パーキンソン病の原因遺伝子産物であるDJ-1の解析結果と考え合わせると“若年性家族性パーキンソン病はミトコンドリアに対する品質管理の破綻で発症する”可能性が高まってきている.
  • 八木 雅史, 小野崎 隆
    2011 年 49 巻 8 号 p. 542-548
    発行日: 2011/08/01
    公開日: 2012/08/01
    ジャーナル フリー
    作物を遺伝的に改良し,新しい品種を生み出す育種は,これまでは育種家の経験と勘を頼りに行なわれてきた.ところが,植物の遺伝子レベルでの解析が進むにつれて「DNAマーカー育種」という概念が誕生し,従来の育種を論理的な育種に変える画期的な手法として期待され,全塩基配列の解読されたイネをはじめとした主要作物を中心に精力的に研究が進められている.一方,花きは品目数が多く,一つあたりの生産規模も小さいことから,そうした技術開発は世界的にも進んでいなかった.ここでは,カーネーション萎凋細菌病抵抗性育種において,抵抗性に連鎖したDNAマーカーを開発し,野生種由来の抵抗性を導入した新品種‘花恋(かれん)ルージュ’を育成した経緯を中心に,花きにおけるDNAマーカー・ゲノム研究の現状を紹介する.
  • 津田 誠, 井上 和秀
    2011 年 49 巻 8 号 p. 549-554
    発行日: 2011/08/01
    公開日: 2012/08/01
    ジャーナル フリー
    神経がダメージを受けた後に,慢性的な痛み「神経障害性疼痛」を発症することが知られているが,その発症と維持のメカニズムはわかっておらず,未だ疼痛を制圧するには至っていない.最近,中枢神経系を構成する神経細胞とグリア細胞のうち,神経の栄養補給や構造維持などが主な役割とされてきたグリア細胞が,神経活動そのものにも大きな影響を及ぼすことが次々と明らかになり,神経障害性疼痛の発症維持など,神経機能制御におけるその役割に注目が集まっている.ここでは,これらのグリア細胞に注目した研究成果から見えてきた新しい神経障害性疼痛の細胞分子メカニズムを概説する.
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