化学と生物
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50 巻 , 12 号
選択された号の論文の17件中1~17を表示しています
巻頭言
今日の話題
解説
  • 伏信 進矢, 西増 弘志, 若木 高善
    2012 年 50 巻 12 号 p. 868-875
    発行日: 2012/12/01
    公開日: 2013/12/01
    ジャーナル フリー
    酵素のなかには二機能性 (bifunctional) 酵素と呼ばれるものがあるが,それらは通常,基質特異性の低い酵素や複数の活性部位をもつ複数ドメインからなる酵素であり,原則として1つの酵素は1つの反応を触媒すると信じられてきた.しかし近年,この常識を覆す酵素が発見された.古細菌や好熱性細菌の糖新生経路で働く酵素フルクトース-1,6-ビスリン酸アルドラーゼ/ホスファターゼは1つの活性部位が「変身 (metamorphosis)」して2つの全く異なる化学反応を触媒することが明らかになった.ここでは,この不思議な酵素が発見された経緯から,結晶構造解析で解明されたメカニズム,その生物的意義および進化的な位置づけ,そのほかの二機能性酵素の例について,概説する.
  • 林 謙一郎, 野崎 浩
    2012 年 50 巻 12 号 p. 876-882
    発行日: 2012/12/01
    公開日: 2013/12/01
    ジャーナル フリー
    植物ホルモンの一種であるオーキシンはSCFTIR1ユビキチンリガーゼ複合体に結合し,Aux/IAAリプレッサーのユビキチン化およびプロテアソームによる分解を介してさまざまな遺伝子の発現を調節する.このときオーキシンは,Aux/IAAリプレッサーとTIR1受容体の結合を促進する「分子接着剤」として機能する.本稿では,オーキシン受容とシグナル伝達の分子機構について概説し,新しいオーキシン受容体拮抗剤を紹介する.
  • 井筒 ゆみ
    2012 年 50 巻 12 号 p. 883-890
    発行日: 2012/12/01
    公開日: 2013/12/01
    ジャーナル フリー
    おたまじゃくしがカエルになるとき,体の体積の半分を占める尾を消失する.両生類は,ひれをもち魚のような形をした幼生から,四つ足がはえた成体へと大規模な体の作り変えをするが,その最も顕著な例は尾の消失に見ることができる.尾の消失は発生プログラミングされた細胞死(アポトーシス)によって起こるが,そのメカニズムは,古くから甲状腺ホルモンによる細胞自律的な死によると説明されてきた.筆者らは,変態期の幼生細胞に特異的に発現する2つの新規の抗原タンパク質を同定し,成体型免疫細胞が尾を異物として認識し,死に至らせるという考えを支持する結果を得た.これにより,従来知られてきた甲状腺ホルモン作用だけでなく,新たな作用機構として,免疫が自己組織と非自己組織を識別し,脊椎動物の器官形成に働く可能性を示す.
  • 安岡 顕人
    2012 年 50 巻 12 号 p. 891-896
    発行日: 2012/12/01
    公開日: 2013/12/01
    ジャーナル フリー
    食品に含まれるポリフェノールのなかには何らかの生理活性を示すものがある.多くの場合,その作用機構は抗酸化活性で説明されてきたが,特定のタンパク質との相互作用が報告されているものもある.本稿では,特に食品ポリフェノールによる核内レセプターの活性化と,その結果生じる代謝調節作用について概説する.
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