化学と生物
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51 巻, 2 号
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巻頭言
今日の話題
解説
  • 喜田 聡
    2013 年 51 巻 2 号 p. 81-89
    発行日: 2013/02/01
    公開日: 2014/02/01
    ジャーナル フリー
    記憶のメカニズムと表現されると,最先端の研究とイメージされるかもしれない.しかし,記憶研究の歴史は古い.長期記憶を形成するための「固定化」の概念が提唱されてから,すでに100年以上が経過している.すなわち,セントラルドグマが登場するはるか昔から研究が進められていたわけである.そのため,記憶研究の用語は,もともと心理学領域のものであり,生物学の言葉で説明しきれず,いまだ抽象的にしか表現できないものも数多い.したがって,記憶メカニズムの生物学的研究では,文学的に描写された現象をいかに現代生物学の言葉に置き換えるかが課題である.この挑戦は手強いものの,魅力的でもある.この観点に立って,本稿をご覧いただきたい.
  • 上田 実, 源冶 尚久
    2013 年 51 巻 2 号 p. 90-97
    発行日: 2013/02/01
    公開日: 2014/02/01
    ジャーナル フリー
    これまで生理活性天然物リガンドを「鍵」に例えると,その特異的結合タンパク質は「錠」の関係にあり,一つの天然物は1本の鍵であるとイメージされてきた.しかし近年のケミカルバイオロジー分野の研究の進展により,天然物リガンドは1本の鍵というよりも「鍵束(もしくはマスターキー)」であり,複数の「錠」に作用するということがわかってきた (multiligandability).このような背景のなかで,最近の天然物リガンドの標的タンパク質同定はどのようなアプローチを試みているか,また同定後の展開についても解説したい.
  • 翻訳後修飾に着目して新しいホルモンを探す
    松林 嘉克
    2013 年 51 巻 2 号 p. 98-103
    発行日: 2013/02/01
    公開日: 2014/02/01
    ジャーナル フリー
    ペプチドホルモンの翻訳後修飾はその生理活性に大きな影響を及ぼす.したがって,翻訳後修飾酵素の遺伝子を破壊すると,その支配下にあるすべての修飾ペプチドホルモンが正常につくられなくなり,結果的にそれらの欠損の総和が表現型として現れる.このことに着目すると,新しい未知のホルモンを見つけ出すことも可能になる.このアプローチで見いだされた新しいチロシン硫酸化ペプチド,root meristem growth factor (RGF) ファミリーは,根端の静止中心細胞や最内層のコルメラ細胞で特異的に発現しており,根の幹細胞維持に関与する転写因子PLETHORAの発現を制御していることが明らかになっている.オーキシンの濃度勾配を中心として考えられてきた根の形態形成機構に,新たな制御因子として加わったRGFについて紹介する.
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