化学と生物
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53 巻 , 12 号
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巻頭言
今日の話題
解説
  • 円谷 徹之, 久保 健一, 高山 誠司
    2015 年 53 巻 12 号 p. 826-833
    発行日: 2015/11/20
    公開日: 2016/11/20
    ジャーナル フリー
    自家不和合性は,遺伝的に制御された植物の自殖を防ぐ機構である.多様な植物がさまざまな仕組みの自家不和合性を進化させてきたことが明らかになってきている.われわれは,ナス科植物のペチュニアを材料に,自家不和合性の仕組みを分子レベルで明らかにすることを目指してきた.この植物では,雌ずい側因子としてRNA分解酵素(S-RNase)が,雄ずい側因子として多数のF-boxタンパク質群(SLFs)が,自家不和合性における自他識別にかかわっていることが明らかにされてきた.さらに最近われわれは,SLFsを含むユビキチンリガーゼ複合体が非自己S-RNaseをユビキチン化し,プロテアソームによる分解を誘導することで,非自己花粉管の伸長停止を回避していることを明らかにした.本稿では,最近の生化学的知見を中心に解説する.
  • 北奥 喜仁, 大沼 貴之
    2015 年 53 巻 12 号 p. 834-842
    発行日: 2015/11/20
    公開日: 2016/11/20
    ジャーナル フリー
    生体分子間の相互作用解析法として等温滴定型カロリメトリー(Isothermal Titration Calorimetry; ITC)が古くから用いられている.近年,検出感度の向上と測定サンプルの微量化を達成した測定装置が市販されるようになったことから,今後その利用頻度はさらに高くなっていくものと思われる.ITC測定は,一度の測定で相互作用の熱力学的パラメータのフルセットを得ることができるという点において,表面プラズモン共鳴法やその他の分光学的方法による相互作用解析系とは一線を画している.本稿では筆者らが行った糖質加水分解酵素–基質間相互作用解析の例を中心に,ITC測定の原理と一般的な使用法に加えて,酵素の基質結合メカニズムに迫るより詳細な解析法について述べる.
  • 梅基 直行
    2015 年 53 巻 12 号 p. 843-849
    発行日: 2015/11/20
    公開日: 2016/11/20
    ジャーナル フリー
    グリコアルカロイドは,管理を誤ることでジャガイモに増加・蓄積し,ヒトや家畜に中毒を起こす潜在的な危険物質である.従来の育種ではグリコアルカロイドをなくすことができないとされてきた.近年,この生合成にかかわる遺伝子が同定されつつある.われわれと競合グループの成果,今後の見通しについて解説する.
  • 泉川 桂一, 石川 英明, 吉川 治孝, 礒辺 俊明, 高橋 信弘
    2015 年 53 巻 12 号 p. 850-859
    発行日: 2015/11/20
    公開日: 2016/11/20
    ジャーナル フリー
    生体内ではRNAとタンパク質は,お互いに相互作用し合いRNA–タンパク質複合体としてさまざまな生理機能を発揮する.その際,タンパク質が翻訳後修飾でその機能が制御されているのと同様に,RNAは転写後修飾によって機能が制御されている.RNAにも100種類を超える転写後修飾が知られ,RNAの生体内での真の機能をこれらの修飾情報を知ることなく理解することはできない.ここに,RNA–タンパク質複合体のトータル解析の必要性がある.本稿では,最近開発された質量分析法とゲノムワイドな検索エンジンを基礎とした直接的なRNA解析法を紹介し,プロテオミクスの手法によるタンパク質の直接解析法と合わせたRNA–タンパク質複合体のトータル解析について概説する.
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