化学と生物
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53 巻 , 8 号
選択された号の論文の17件中1~17を表示しています
巻頭言
今日の話題
解説
  • 本多 裕之
    2015 年 53 巻 8 号 p. 503-509
    発行日: 2015/07/20
    公開日: 2016/07/20
    ジャーナル フリー
    20種類のアミノ酸のポリマーであるペプチドは,短鎖でも多くの配列多様性をもち,ヘキサマー(6-mer)でも6,400万種類に及ぶ.リガンドタンパク質に代わって受容体に結合できるペプチドなど,タンパク質の機能を代替するペプチドも探索されており,タンパク質の多様な機能が代替できる.われわれは短鎖ペプチドをアレイ状フォーマットで固相合成したペプチドライブラリー(ペプチドアレイ)で種々の機能性ペプチドを探索している.さらに,配列機能相関を解析することで高機能ペプチドの配列特異性を抽出可能である.これは創薬リード化合物の探索にも使えるケミカルライブラリーと捉えることができる.
  • 岩川 弘宙, 泊 幸秀
    2015 年 53 巻 8 号 p. 510-514
    発行日: 2015/07/20
    公開日: 2016/07/20
    ジャーナル フリー
    タンパク質をコードしていない20塩基から30塩基程度の小分子RNAは,相補的な配列をもつ標的遺伝子の発現を負に制御する.核にコードされている小分子RNAであるmicroRNA(miRNA)が内在の相補的な遺伝子を抑制するシステムは動植物で保存されており,分化,発生やストレス応答などさまざまな生体反応を緻密に制御している.本稿では植物のmiRNAが標的の遺伝子を抑制するメカニズム,特にこれまで理解が進んでいなかったmiRNA依存的な翻訳抑制機構について動物のmiRNA機構と比較しながら解説する.
  • 若井 暁
    2015 年 53 巻 8 号 p. 515-520
    発行日: 2015/07/20
    公開日: 2016/07/20
    ジャーナル フリー
    微生物が金属材料を腐食する現象は,古くから微生物腐食として知られている.微生物腐食は,正に金属が患う微生物感染症と言える.1934年に微生物腐食に関する仮説が提唱されて以来,多くの研究者がこの問題に取り組んできた.しかし理論だけが先行し,疾患の原因とも言える腐食原因菌はなかなか同定されず,そのメカニズムも解明されていなかった.そのようななか,2004年Nature誌に新規腐食原因菌が報告されたことを端緒に,この10年間で次々と新規腐食原因菌が見つかり,研究が飛躍的に進んでいる.本稿では,微生物による金属腐食現象を微生物が引き起こす金属の感染症として捉え直し,今何が不足し,今後何を明らかにしていかなければならないのか解説する.
  • 中野 博文
    2015 年 53 巻 8 号 p. 521-528
    発行日: 2015/07/20
    公開日: 2016/07/20
    ジャーナル フリー
    酵素や微生物などの生体触媒を用いる糖質の生産は,伝統的に日本が強みを発揮してきた技術分野の一つであり,そこで生み出されたさまざまな糖質の健康機能性や物性,加工特性などの解明,さらにはそのような有用性に基づいた糖質素材の実用化において,わが国は世界をリードしてきたと言って過言ではない.本解説では,生体触媒で生産される糖質のうち,最近,わが国で開発された,あるいは実用化が有望な事例,いわば有用糖質生産の最前線を概観するとともに,その傾向や課題なども探ってみたい.
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農芸化学@High School
  • 田中 亮馬, 上田 瑞規, 白土 友祐, 立和 名空, 手島 星, 有吉 巧, 河端 孝政, 平河 隆二, 原田 音々, 牧野 日名子
    2015 年 53 巻 8 号 p. 562-565
    発行日: 2015/07/20
    公開日: 2016/07/20
    ジャーナル フリー
    本研究は,日本農芸化学会2014年度大会(開催地:明治大学)での「ジュニア農芸化学会」において発表された.東日本大震災による原発事故で発生した放射能を吸収するためにホウ酸水溶液が注入されたという報道から,発表者らはホウ酸の働きに興味をもった.ホウ酸は中和滴定ができないが糖類を加えると滴定ができることを知った発表者らは,その反応機構や最適な中和滴定条件を追究し,中和滴定による身近な商品のホウ酸定量を試みた.得られた結果はたいへん興味深いものとなっている.
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