化学と生物
Online ISSN : 1883-6852
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53 巻, 9 号
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巻頭言
今日の話題
解説
  • 斎田(谷口) 美佐子, 亀井 保博
    2015 年 53 巻 9 号 p. 580-585
    発行日: 2015/08/20
    公開日: 2016/08/20
    ジャーナル フリー
    IR-LEGO(Infrared laser-evoked gene operator)とは,赤外レーザーを生体の単一細胞(組織)に照射することで細胞を温めて熱ショック応答を起こさせ,熱ショックプロモーター下流の遺伝子の発現誘導を行うシステムである.この技術を用いることにより,特定の時期に特定の細胞で特定の遺伝子の発現を誘導することが可能となる.本稿ではIR-LEGO技術の原理や応用例について紹介するとともに,われわれが所属する基礎生物学研究所の共同利用研究システムについて紹介する.
  • 篠原 康郎, 古川 潤一
    2015 年 53 巻 9 号 p. 586-592
    発行日: 2015/08/20
    公開日: 2016/08/20
    ジャーナル フリー
    再生医療における細胞の品質管理や規格化の需要や,疾患の早期診断・治療の社会的要請の高まりなどに伴い,細胞の精密な特徴づけや分類がますます重要になってきた.細胞表面はさまざまなクラスの複合糖質で覆われており,細胞マーカーの多くが糖鎖や複合糖質であることが明らかにされてきたことから,糖鎖は細胞マーカーのソースとして有用と考えられる.筆者らは,細胞に存在する複合糖質糖鎖の全容的な定性・定量情報の取得を目指し,細胞の主要な複合糖質糖鎖に焦点をあてる総合的なグライコミクスの研究に携わってきた.本稿ではその背景,方法論,および有用性について実例を挙げて解説する.
  • 香山 雅子
    2015 年 53 巻 9 号 p. 593-599
    発行日: 2015/08/20
    公開日: 2016/08/20
    ジャーナル フリー
    ほぼすべての組織にはマクロファージが恒常的に存在し,これらの組織マクロファージは単に免疫細胞として免疫応答に関与するだけではなく,組織における恒常性の維持にも関与すると考えられている.組織マクロファージは存在する組織によって機能および形態が異なるが,この組織マクロファージの多様性を制御する因子(シグナル)については,不明な点が多い.本稿では,組織マクロファージの分化制御機構および機能について,脾臓のマクロファージを中心に概説する.
  • 医食同源と生態学の体系化に向けて
    平井(森田) 晶, 中村 由紀子, 黄 銘, 佐藤 哲大, 小野 直亮, 西岡 孝明, 白井 剛, 金谷 重彦
    2015 年 53 巻 9 号 p. 600-607
    発行日: 2015/08/20
    公開日: 2016/08/20
    ジャーナル フリー
    2009年,Jim Grayの「第4のパラダイム:データ集約型の科学的発見」がもととなって,データ・サイエンスという新たな研究分野が提案された.データ・サイエンスとは,データに基づいて科学の分野間を横断し,現象を解析することにより,政策決定などの意思決定にまでつなぐことが目標となっている.このような分野横断型の研究対象として,地球環境,医療,ライフサイエンス,生物科学,生体医工学,センサーを介した地球観測や宇宙観測に関する分野が例として挙げられる.本稿では,食品,生薬ならびに生態系の理解を目指し研究開発が進められているKNApSAcK Family DBならびにその活用例を紹介する.
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