2009年,Jim Grayの「第4のパラダイム:データ集約型の科学的発見」がもととなって,データ・サイエンスという新たな研究分野が提案された.データ・サイエンスとは,データに基づいて科学の分野間を横断し,現象を解析することにより,政策決定などの意思決定にまでつなぐことが目標となっている.このような分野横断型の研究対象として,地球環境,医療,ライフサイエンス,生物科学,生体医工学,センサーを介した地球観測や宇宙観測に関する分野が例として挙げられる.本稿では,食品,生薬ならびに生態系の理解を目指し研究開発が進められているKNApSAcK Family DBならびにその活用例を紹介する.