海の研究
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12 巻, 2 号
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  • 日向 博文, 宮野 仁, 柳 哲雄, 石丸 隆, 粕谷 智之, 川村 宏
    2003 年12 巻2 号 p. 167-184
    発行日: 2003年
    公開日: 2008/04/14
    ジャーナル フリー
    相模湾に設置した11Fレーダーの観測結果に基づいて,大島西水道から黒潮系噴水が流人した場合の相模湾表層循環流の空間構造とその変動特性について検討した。本観測期間中,黒潮流路は基本的に非大蛇行離岸流路型であったが,典型的大蛇行流路型に近い流路をとる場合,黒潮系噴水が大島西水道から湾内へ流入し,湾中央に反時計回り,大島北東部に時計回りの循環流が形成される。この時,黒潮前線は北東-南西方向の風により生じるエクマン輸送の働きによって,10日前後の周期で小規模な(10~15km)離接岸を繰り返す。この小規模な離接岸は大島西水道からの暖水流入の強度を変化させ,その結果,湾内のニつの循環流も10日前後の周期で盛衰を繰り返す。さらに,噴水流人が強化され循環流が発達した場合には,噴水の一部が東京湾湾口部にまで到達し,湾口部において沿岸フロントが形成される。
  • 芳村 毅, 工藤 勲
    2003 年12 巻2 号 p. 185-193
    発行日: 2003/03/05
    公開日: 2008/04/14
    ジャーナル フリー
    河川から噴火湾への栄養塩負荷量を明らかにするために,噴火湾に流人する8河川および発電所排水路1か所において,流量および栄養塩濃度を一年にわたり観測した。その結果,河川流量は雪解け時の4月に特異的に高い明瞭な季節変化を示した。また,河川水中の栄養塩濃度は河川によって大きく異なったが,全河川の加重平均濃度は硝酸塩が24μM,アンモニウム塩が2.9μM,リン酸塩が0.30μM,ケイ酸塩が270μMであり. DIN:DIP比が非常に高いことが明らかとなった。河川から噴火湾への一年間の淡水負荷量は2.1×109m3であり,溶存無機窒素,リン酸塩,ケイ酸塩負荷量はそれぞれ57×l06mol,0.6.3×106mol. 570x106molだった。これらの栄養塩負荷量が噴火湾の基礎生産に与える影響は総生産を考慮した場合は非常に小さなものだった。しかしながら,新生産を夏期のリン酸塩の減少量から見積もった結果,河川由来の栄養塩が噴火湾の夏期の新生産の最大10%を支えていることが明らかとなった。
  • 黒田 寛, 磯田 豊, 大西 光代, 岩橋 雅行, 佐藤 千鶴, 中山 智治, 伊藤 集通, 伊勢田 賢一, 西沢 慶介, 島 茂樹, 外川 ...
    2003 年12 巻2 号 p. 195-214
    発行日: 2003/03/05
    公開日: 2008/04/14
    ジャーナル フリー
    青森室蘭間を運航する定期旅客船に搭載されたADCPによる2000年4月~2001年4月までの流速データを用いて,日高湾西部陸棚上こおける数十日(10日~60日)周期の流速変動を調べた。主要10分潮の潮流成分をADCP流速データから除去した後,2種類のスペクトル解析法を適用した。その結果,西部陸棚上において10日,25日,60日の三つの周期帯の流速変動が卓越していることが分った。本研究では,不等間隔データに適用可能な新しいバンドバス法(HAB法:Harmonic Analysis Bawl-pass Method)を提案し,各周期変動の水平流速・鉛直流速の構造を抽出した。日高湾西部陸棚上のADCP観測点間において,三つの周期帯の流速変動はいずれも水平的にほぼ同位相であった。また,10日と25日周期変動の鉛直的な位相差はほとんど見られなかったが,60日周期変動には数日の顕著な位相差が見られ,下層流が上層流よりも常に先行していた。流れと海上風とのクロススベクトル解析を行った結果,10日周期帯の流速変動のみが風との高い相関を示し,北西風が北西同流よりも約1.5日先行していた。10日周期帯の流速変動が秋~冬季にかけて卓越していたことと,この見積もられた位相差が,大島(三宅(1990)による日高湾内での風強制順圧モデル計算の見積もりとよく一致していたことから,この周期帯の変動は北西の季節風によって励起された陸棚波の伝播に伴う流速変動と推測される。
  • 岩坂 直人, 青島 桃子, 須賀 利雄, 小林 大洋, 岡 英太郎
    2003 年12 巻2 号 p. 215-226
    発行日: 2003/03/05
    公開日: 2008/04/14
    ジャーナル フリー
    2000年3月に日本のアルゴ計画の事前実験として2本のプロファイリングフロートを黒潮続流南方海域に投入した。これらのフローとは1,500×104Paの吸いsんから海面までの水温塩分プロファイル観測を2週間と4週間の間隔で行う。これらの観測地および海面光度計データから,2本のフローとを2000年3月から7月まで捕らえていた低気圧性渦の構造を調べた。その結果,この渦は黒潮続流南方海域に見られる中規模渦の典型的な構造を持つことが分かった。
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