SF
6はその高い地球温暖化係数(CO
2の23,900倍)からCOP3京都会議において排出削減目標の対象ガスに指定されている.我が国におけるSF
6排出量は減少しているが,生産量はここ数年増加傾向にある.再使用できないSF
6や不要となったSF
6は分解処理する必要がある.本研究では,管型反応器を用いてSF
6の見かけの分解速度に関する基礎的なパラメーターを求めた結果,以下の知見が得られた.
SF
6分解反応速度は雰囲気ガスとしてHe, Arのいずれを用いた場合においても,SF
6濃度に対して一次反応であり,SF
6分解反応の活性化エネルギーは,雰囲気ガスをHeとした場合で354 kJ·mol
−1,Arとした場合で371 kJ·mol
−1であった.またSF
6分解反応は気相での分解反応が律速段階であった.
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