液体エジェクターをガス分散器として用いたときの, スロート内の流動状態, 生成気泡径, 槽内ガスホールドアップについて実験的に検討した.スロート内の流動状態は, スラグ流, 環状流, 気泡流, ジェット流に大別でき, これら各領域を気液流量比
G/L 対スロート内液流速
uLT 基準のFroude 数,
Fr (=
uLT2/
gDT) の線図で示した.気泡径分布, ガスホールドアップ ε
G, 体面積平均気泡径
dBvs の
Fr や
G/L に対する依存性は, 遷移 Froude 数
Frc を境に大きく変化する.
Fr≦Frcのスラグ流-環状流領域では, 気泡径分布の幅は広く,
G/Lを増加するとその標準偏差は増加し, ε
G も同一ガス流量の条件下の気泡塔における値 ε
G0 と変わらない.
Fr>
Frc の気泡流-ジェット流領域では, 1~4 mm の小気泡が均一に分散した流れとなり,
Frを増加またはノズル-スロートロ径比 D
N/D
Tを減少すると, ε
G は増加し, d
Bυs は減少する.各領域における平均気泡径, ガスホールドアップは,
Fr, G/L および
DN/DT を含む実験式で相関された.
抄録全体を表示