気系流動層における固体粒子の反応率を求めるための数学的モデルに基づいて, 代表気泡径を採用し, デジタル計算機を使って,
RA,
W, U, νの四個の無次元操作変数が反応率に及ぼす効果を推算した。
気泡群とその周辺の分散相間のガス交換量をモデルのパラメータとして採用し, パラメータと反応率の間の関係について感度係数を用いて検討した。
固定層による流体・固体等温反応操作の解析法 (森山昭, 化学工学, 34, 1308~1314 (1970)) 固定層による流体・固体等温反応操作の基礎式を直接解き, 層内の粒子反応率分布, 反応完了帯の進行速度, 反応操作完結時間, 層平均粒子反応率に関する一般的な解式を導いた。
従来, 3種の反応速度式の形につき, 他の研究者が報告している層内粒子反応率分布の解式は, 本報で導いた解の特殊な場合に相当することを示した。それら3種の反応速度式につき, 層内粒子反応率分布形の特長を考察し層内の粒子反応率分布, 反応操作完結時間および層平均粒子反応率のあたらしい解式を示した。
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