核医学
Online ISSN : 2189-9932
ISSN-L : 2189-9932
56 巻, 1 号
選択された号の論文の32件中1~32を表示しています
原著
  • 中村 智実, 松村 多可, 山本 泰司, 千田 道雄
    2019 年 56 巻 1 号 p. 127-134
    発行日: 2019年
    公開日: 2019/09/25
    ジャーナル オープンアクセス
    ①目的 放射性医薬品合成設備「NEPTIS plug-01」(以下,本装置)および本装置を用いて 合成されたflorbetapir (18F) 注射液の使用成績調査において,安全性および有用性を評価した. ②方法 安全性の評価は,本装置の不具合およびflorbetapir (18F)の有害事象を収集して行い, 有用性の評価は,PET の画質と診断の変化の情報を収集して行った.③結果 調査実施期間中に 12 例が登録された.登録された12 例すべての患者でflorbetapir (18F)投与における有害事象 は認められなかった.本装置の不具合が2 例2 件で報告された(その後の調査で,不具合は取扱 説明書の不備が原因と考えられ,現在では改訂済みである).PET 画像の品質は,アミロイドプ ラークの有無にかかわらず12 例のすべてで「良」もしくは「優良」であった.PET の結果によって 9 例で診断の変化があった.④結論 本調査に登録された12 例において,日常診療下での本装 置およびflorbetapir( 18F)の安全性および有用性が示唆された.
症例報告
  • 飯塚 裕介, 大橋 まひろ, 川崎 澄, 中井 一郎, 溝脇 尚志
    2019 年 56 巻 1 号 p. 117-120
    発行日: 2019年
    公開日: 2019/09/09
    ジャーナル オープンアクセス
    症例は47 歳女性.2013 年の初発時から多発骨転移がありStage IV 乳癌としてホルモ ン療法・化学療法および局所コントロール目的の手術を施行.2018 年初めより右股関節の骨転 移性の疼痛と左大腿背側の神経性疼痛が出現し,病勢の悪化とともに疼痛症状も徐々に増悪した. 非ステロイド性消炎鎮痛薬や麻薬性鎮痛薬で除痛が得られないため,2018 年4 月にストロンチ ウム-89(89Sr) 治療を施行した.89Sr 治療後速やかに疼痛は寛解,鎮痛薬の投与は不要となり, 生活の質は著明に改善した.原疾患の増悪により2018 年10 月に死亡するまで,疼痛の再燃は 認めなかった.放射線治療は一般的に神経性疼痛には効きにくいといわれているが,神経性疼痛を 示す患者にも治療選択肢として考慮すべきだと考えられる.
報告
ワーキンググループ報告
  • 原子力緊急事態における一般公衆の健康不安の対応に係る核医学専門医の人材育成のあり方について
    渡邉 直行
    2019 年 56 巻 1 号 p. 41-43
    発行日: 2019年
    公開日: 2019/03/12
    ジャーナル オープンアクセス
  • FDG-PET を用いた悪性腫瘍の治療効果判定 ~多施設共同研究~
    北島 一宏, 南本 亮吾, 平田 健司, 山根 登茂彦, 甲斐田 勇人, 中條 正豊, 森田 敬裕, 中谷 航也, 石橋 愛
    2019 年 56 巻 1 号 p. 45-46
    発行日: 2019年
    公開日: 2019/03/12
    ジャーナル オープンアクセス
  • 国内未承認RI 内用療法に関する海外動向ならびに国内導入に向けた臨床サイドから見たニーズ・問題点に関する調査研究
    福島 和人, 高野 祥子, 長谷川 功紀, 野上 宗伸, 日向 信之, 樋口 隆弘
    2019 年 56 巻 1 号 p. 77-79
    発行日: 2019年
    公開日: 2019/06/20
    ジャーナル オープンアクセス
  • 日本国内で核医学診療に従事する女性の現状と課題
    大野 和子, 内山 眞幸, 塚本 江利子, 奥山 智緒, 川本 雅美, 吉村 真奈, 三宅 可奈江
    2019 年 56 巻 1 号 p. 157-159
    発行日: 2019年
    公開日: 2019/11/01
    ジャーナル オープンアクセス
    電子付録
    日本核医学会「なでしこの会」(女性核医学診療従事者の会)は2012 年の発足後,職種の垣根 を越えた会員相互交流と先輩会員による若手会員の悩み相談を継続してきた.これらの経験を通し て,種々の困難な立場に置かれている会員が一定数存在することが明らかとなった.核医学診療に 従事する女性が今後も積極的に核医学診療の発展に寄与するために,改善が必要な問題を抽出する ことを目的として, アンケート調査を実施した.その結果,206 名の回答を得た.女性の上司が多 いこと,育児休暇を取得できている,職場のハラスメントが他職種の調査結果より低い等の女性が 働きやすい環境は整っていた.しかし,学会活動へのサポートは不十分であり,育児休暇取得は昇 進の妨げになると回答した者も多かった. これらは今後男性の学会関係者も交えて改善策を講じる べき課題と考える.
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