化学教育研究会は, 故津田栄先生(1961年没)が1953年に始めた化学教育研究会座談会が発端である。研究会は, 8月を除く毎月第二土曜日に行われ, 第二土曜会とも呼ばれた。津田先生没後も研究会活動は継続され, 現在の化学教育研究会に至っている。事務局や研究会の会場は, その後転々としたが, 現在は会場を主に都立小石川高校, 事務局は都立竹早高校, 司会団, 会計担当と役割を分担して運営している。例会の開催日は, 事務局がその都度内容と共に会員に通知している。会員は東京とその近県の高校教師, および化学教育に関心のある大学教授, 学生, 予備校講師, 出版社社員などである。現在の年会費は1500円で運営しており, 郵便局の専用口座に直接振り込む。この研究会は, 会員相互間の啓発と学習の場であるが, 会員の意見に基づき, 化学教育への啓発や示唆となる実験の紹介や講演も積極的に行っている。これらの実験に関する情報をまとめ, 実験書の作成も行っている。また産業界の最新の情報を得るための工場見学や, 大学の教官との懇談会を設定することもある。事務局としては, 会員の要望をできるだけ実現するように, 例会以外の行事も積極的に行っている。事務局に連絡があれば, 所属に関係なく会員になれる。
抄録全体を表示