ドイツの学校で普及しているプロジェクト授業を紹介し, これからの課題研究をはじめとする授業の実践に何が必要かを指摘した。プロジェクト授業は, 問題解決型の授業で, 生徒の自己活動を促し, 彼らとともに教材をつくり, ともに学んでいくことをねらいとする。そして, 反省的な思考を促して課題を深めること, 目的意識をもって活動に取り組むこと, 協同活動を行うことなどの特徴が見られる。この授業の推進は, 学校や教室に根ざした教育改革に基づいており, 今日, 同じ方向での改革を進めているわが国においても, 参考になるところが多い。
抄録全体を表示