日本人は,乳児も含めて一人当たり,一年間に240kgの紙を使っている。これは,全盛時代の小錦の体重に相当する。では,その紙はどのように造られるのだろうか。Paperis made from woodと英語の時間に習う。紙は木から作られるが,made ofではなくmade fromになっている点が面白いところで,木が形を変えられて紙になっていることを意味している。また,紙の製造には水との関わりが深く,水がないと紙は作ることはできない。ここでは,木から紙を作るための中間製品であるパルプの製造方法とパルプから紙を製造する方法について,紙と水の係わり合いに注目しながら述べ,最後に,水の使用量を下げる工夫についても述べる。
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