化学と教育
Online ISSN : 2424-1830
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63 巻, 12 号
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化学教育 徒然草
ヘッドライン:有機機器分析の基礎
レーダー
実験の広場
ビギナーのための実験マニュアル
講座:分離・分析の化学
  • —分子式決定のプロセスとその現状—
    松本 浩一, 槌間 聡
    2015 年 63 巻 12 号 p. 608-611
    発行日: 2015/12/20
    公開日: 2017/06/16
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    高等学校の有機化学分野では,有機化合物の最初の段階で元素分析を通じて有機化合物の組成式と分子式を決定することを学習する。有機化合物の分子式を決定することは,有機化合物の構造を決定する上で,最も重要なステップである。本稿では,高等学校の教科書での取り扱いや実際上の分析方法,あるいは最新の研究現場ではどのようにして分子式が決定されているのかを専門の書籍をわかりやすく引用・要約しながら,簡単に紹介したいと思う。

  • —炭素,水素,窒素の最高の定量技術とその活用について—
    佐藤 綾子
    2015 年 63 巻 12 号 p. 612-615
    発行日: 2015/12/20
    公開日: 2017/06/16
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    高校の化学では有機元素分析は分離・精製された化合物の構造決定のための技術として学ぶのであるが,産業界においてはごみ,堆肥,土壌,環境汚染,石油,石炭,バイオマス,高分子化合物,カーボン素材など色々な分野に必要とされている。有機元素分析の原理はC,H,Nが燃えてCO2,H2O,NO2になり化学反応の前後で総質量が変わらないという質量保存の法則に基づいている。それには完全に燃えることが重要で,燃焼条件をコントロールした燃焼法の研究も行われている。化学の定量的な利用法として炭素,水素,窒素の定量における最新の技術と活用について紹介したい。

シリーズ:教科書から一歩進んだ身近な製品の化学 ―和食の化学―
  • —化学・物理・生物的因子と食品テクスチャー(食感)—
    神山 かおる
    2015 年 63 巻 12 号 p. 616-617
    発行日: 2015/12/20
    公開日: 2017/06/16
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    おいしさに及ぼす物理的因子「テクスチャー」について概説する。和食はごはんとおかずから成り立っており,交互に食べることにより,食事のおいしさが引き立つ。ごはん等の物理的特性がおいしさに大きく影響する食品を味わってきたことから,日本語のテクスチャーを表す言葉が極めて多くなったのかもしれない。和食は日本人の長寿を支えるもので,世界に誇ってよいものと考える。

委員長発 SOMETHING NEW
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