化学と教育
Online ISSN : 2424-1830
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64 巻 , 10 号
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化学教育 徒然草
ヘッドライン:レアメタルからの脱却作戦! 触媒デザインと反応開発
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実験の広場
ビギナーのための実験マニュアル
科学賞の受賞をたたえて
講座:ご当地の化学
  • 代田 寧
    2016 年 64 巻 10 号 p. 510-513
    発行日: 2016/10/20
    公開日: 2017/04/03
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    神奈川県西部に位置する箱根火山は,大涌谷などで噴気活動が活発であり,数年ごとに群発地震が発生する活火山である。2015年には小規模ながら水蒸気噴火も発生した。本講座では,箱根火山の「恵み」の一つである「温泉」の成因と,「脅威」の一つである「火山ガス」と火山活動との関連性について解説した。温泉の成因については,過去に提唱されたモデルと最近の研究を対比し,それらの相違点や最近明らかになったことなどを整理した。火山ガスと火山活動との関連性については,火山活動の活発化に伴い火山ガスの組成が変化するデータを示すとともに,箱根火山活発化のメカニズムに関する二つの考え方について解説した。

  • 野田 盛弘
    2016 年 64 巻 10 号 p. 514-517
    発行日: 2016/10/20
    公開日: 2017/04/03
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    奈良の正倉院には,およそ1300年前に中国から伝来したと考えられる「墨」1)が伝わっている。その「墨」の外観を見る限り現在の墨とその製法が変わっている様子はなく,油煙もしくは松煙などの煤と膠を混練した後に成型,乾燥させたように見える。和紙に墨で書かれた文字は,正倉院文書が現代に伝わっているという事実から1300年の時を経ても変わることのない,長期保存安定性に優れた稀有な記録材料であるといえる。コロイドという言葉の語源でもある膠を利用した記録材料である墨は,現在も全国生産高の95 %以上が奈良の地で作り続けられており,現代ではコロイドの技術がインクジェットプリンターのインキや導電性塗料,化粧品など我々の身近な製品に多く利用されている。

シリーズ:教科書から一歩進んだ身近な製品の化学 ―匠の化学―
  • 長柄 毅一
    2016 年 64 巻 10 号 p. 518-519
    発行日: 2016/10/20
    公開日: 2017/04/03
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    伝統的工芸品産業の振興に関する法律(伝産法)のもと指定された鋳物産業には,岩手県の南部鉄器,山形県の山形鋳物,そして本稿で紹介する富山県の高岡銅器がある。高岡銅器は銅合金鋳物に彫金を施したことで明治時代にヨーロッパで評価され,多くの製品が輸出された。現在も梵鐘や屋外設置置物などをはじめ,様々な製品が作られており,銅器鋳物ではおよそ90 %のシェアを誇る。本稿では,この高岡銅器の歴史を概観したのち,産地における現在の商品開発のトレンドとして,銅合金の枠にとらわれず展開されている錫鋳物の商品展開を紹介する。さらに,その特徴を金属材料学の観点から簡単に解説する。

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