化学と教育
Online ISSN : 2424-1830
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65 巻, 5 号
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化学教育 徒然草
ヘッドライン 市民として必要な基礎・基本の化学
―こんな利活用もある―
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実験の広場
ビギナーのための実験マニュアル
講座:光と色と物質
  • —ブロモクレゾールパープルによるタンパク質繊維の染め分け—
    松浦 紀之
    2017 年 65 巻 5 号 p. 242-245
    発行日: 2017/05/20
    公開日: 2017/11/01
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    高等学校では,有機化合物と人間生活とのかかわりとして染料について学習する。アイの葉から得られるインジゴやベニバナの花から得られるカルタミンなどの天然染料は,「草木染め」として馴染み深い。高等学校の教科書にはアニリンブラックやアゾ染料などの合成染料が取り扱われているが,染料が繊維に染着される仕組みに関する詳細な記述はない。本稿では,高等学校での有機化合物と色に関する扱いや,著者が指導した繊維の染色にかかわる生徒研究(課題研究)について紹介する。

  • 村中 厚哉
    2017 年 65 巻 5 号 p. 246-249
    発行日: 2017/05/20
    公開日: 2017/11/01
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    現在では1600万以上の種類の有機化合物が知られている。有機化合物のうち,エタノールやジエチルエーテル,酢酸などは無色透明であるが,β-カロテンやフェノールフタレインなどは色がついている。本稿では,身近な色をもつ有機化合物を紹介しながら,大学で学ぶ「光の吸収と放出」や「π共役」,「分子軌道」の考え方を説明し,なぜ有機化合物の中に色がついているものと色がついていないものがあるのか,について説明する。

シリーズ:教科書から一歩進んだ身近な製品の化学 ―カラダの化学―
  • 須田 立雄
    2017 年 65 巻 5 号 p. 250-251
    発行日: 2017/05/20
    公開日: 2017/11/01
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    骨は一見無機物の塊のように見える硬い組織であるが,骨組織の中は細胞で溢れた生き生きとした組織である。また,動物の骨は無機物が多いために,化石として生物の進化のプロセスを我々に教えてくれる貴重な遺産でもある。最初の生命は地球表面の噴火口近くで誕生し,海水中で進化し,やがて陸地へ移住するようになった。地球上で最も進化した動物は脊椎動物であるが,脊椎動物は脊椎(椎体),つまり骨組織をもつことを最大の特徴としている。骨組織を顕微鏡で見ると,外力に耐え得るように設計された見事な微細構造を保っている。本稿では,1Gの重力下で進化した脊椎動物の骨組織の微細な構造と重力センサーとしての骨の機能を紹介する。

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