化学と教育
Online ISSN : 2424-1830
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66 巻, 12 号
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化学教育 徒然草
ヘッドライン 中高の現場で楽しく安全に実験を―実験のリスクと予防策―
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実験の広場
ビギナーのための実験マニュアル
科学賞の受賞をたたえて
講座:先生のための『発展』
  • —名前はよく聞くが,よくわからない「酵素」を知るために—
    谷川 実
    2018 年 66 巻 12 号 p. 584-587
    発行日: 2018/12/20
    公開日: 2019/12/01
    解説誌・一般情報誌 フリー

    「酵素」という単語は一昔前に比べて健康食品の売り場や新聞広告,テレビのコマーシャルなど私たちの日常で見かけることがとても多くなった。この酵素は実は,私たちの体の中や様々な生物の体の中で起こる生体化学反応を担っている。そして,ヒトの体の中では数千種もの酵素が存在しており,私たちが生きていくうえで重要な化学反応を体内で行っている。酵素は生体触媒とよばれ,無機触媒とは異なり常温下など穏やかな環境でも触媒として働く非常に便利なタンパク質である。

  • —非天然の金属錯体を生体分子へ—
    加藤 俊介, 林 高史
    2018 年 66 巻 12 号 p. 588-591
    発行日: 2018/12/20
    公開日: 2019/12/01
    解説誌・一般情報誌 フリー

    ヘムと呼ばれる鉄ポルフィリン錯体を補因子として有する一連の金属酵素は,生体内で多種多様な化学反応を触媒する。近年,様々な金属酵素の構造と反応機構の解明が進み,金属酵素の有用性を非天然の化学反応にまで拡張しようとする試みも数多く実施されている。そのアプローチの1つとして,人工的に合成した非天然の金属錯体を補因子としてタンパク質と組み合わせた「人工金属酵素」が近年,注目を集めている。生体系がこれまでに獲得することが不可能であった金属種から構成される錯体を,有機合成化学的な分子設計をもとに合成し,タンパク質と融合させることで,人工金属酵素は,天然に見られない新規の,あるいは天然を凌駕する化学的機能・反応性を発揮する。

シリーズ:ものづくりと学問 ―製造業と化学工学―
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