化学と教育
Online ISSN : 2424-1830
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67 巻, 2 号
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化学教育 徒然草
ヘッドライン ビッグデータ・人工知能を利用する新しい化学
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実験の広場
ビギナーのための実験マニュアル
科学賞の受賞をたたえて
講座:世の中を変えた反応・材料・理論
  • 白川 英樹
    2019 年 67 巻 2 号 p. 82-85
    発行日: 2019/02/20
    公開日: 2020/02/01
    解説誌・一般情報誌 フリー

    合成高分子は,変化に富んだ性質をもつが電気を通さない絶縁体という点では共通しており,高分子材料が電気の絶縁体であることは常識だった。しかし,この常識は1977年に金属のように電気を通す導電性高分子の誕生によって破られた。本稿では導電性高分子の原型である薄膜状ポリアセチレンの合成とそのドーピング反応による導電性の発現に至る過程や,ドーピング反応および導電機構について述べる。

  • —ポリチオフェン系導電性高分子の現在地—
    下村 武史
    2019 年 67 巻 2 号 p. 86-89
    発行日: 2019/02/20
    公開日: 2020/02/01
    解説誌・一般情報誌 フリー

    白川英樹博士らによるポリアセチレンの導電性発現の報告以来,導電性高分子は盛んに研究開発されてきた。本稿では,特に注目度の高いポリチオフェン系の導電性高分子であるポリ(3,4-エチレンジオキシチオフェン)とポリ(3-アルキルチオフェン)の特徴について紹介する。双方とも高分子の高次構造がその電気伝導を大きく作用することが明らかとなってきたため,その高次構造と導電率の関係について注目してみる。また,これらの導電性高分子は帯電防止膜や固体電解コンデンサ,有機ELや有機太陽電池のホール輸送層など幅広く利用され,一部は商業的にも成功を収めている。本稿では,特にキャリヤの輸送性能の評価にも欠かせない高分子トランジスタと最近大きな注目を集めている高分子熱電変換について紹介する。

シリーズ:ものづくりと学問 ―スイーツと化学―
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