日本東洋医学雑誌
検索
OR
閲覧
検索
39 巻 , 4 号
選択された号の論文の5件中1~5を表示しています
    • |<
    • <
    • 1
    • >
    • >|
  • 新谷 卓弘, 土佐 寛順, 山本 樹, 今田屋 章, 寺沢 捷年
    39 巻 (1988 - 1989) 4 号 p. 245-252
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
    注腸X線造影所見と漢方医学的腹部症候, 有効薬方との関連性について検討した。
    対象は当診療部通院中の患者で, 115例である。方法は注腸造影施行前の漢方医学的腹診所見, 注腸検査後, 証に従い治療した結果有効であった処方と, 後日, 注腸X線造影所見との相関を推計学的に検討した。
    結果は, (1) 左右の臍傍圧痛を認める例では, S字結腸が Jacoby 線よりも尾側, すなわち骨盤腔内に留まる例が増多し, またS字結腸の屈曲回数も増加していた。(2) 駆〓血剤が適応となる症例では, S字結腸が骨盤腔内に留まる例が増多していた。(3) 柴胡剤が適応となる症例では, 脾攣曲の屈曲の程度が著しかった。(4) 桂枝湯類が適応となる症例では, 大腸の生理的収縮の頻度が増加していた。
    以上の成績から, 大腸の形態や機能に注目することにより漢方医学的な診断と治療の精度が向上する可能性を示唆するものである。
    抄録全体を表示
  • 徳留 一博
    39 巻 (1988 - 1989) 4 号 p. 253-261
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
    利隔湯は本朝経験方で膈噎に用いられる処方であるが, 一部の専門家の間で使われ, 一般医家には良く知られていないのが実情である。また, 明らかな形態を備えた症例報告も未だないようである。
    今回, 嚥下困難や胸骨後部の異常感などの症状を訴える患者24人に, 利隔湯を投与し良好な成績を得た。今回の治療経験により, 従来利隔湯の応用として記載されている食道癌に加えて, 食道潰瘍, アカラシア, 食道裂孔ヘルニアによる嚥下困難や, 食道空腸吻合術後の通過障害に有効であることがわかった。また, 食道や咽喉部に器質的病変を確認できない患者の通過障害や胸骨後部の異常感などに対しても有効であることがわかった。
    以上のことから利隔湯の応用を拡大できたこと, 日常臨床に広く使われるべき有用な処方であることがわかったので報告する。
    抄録全体を表示
  • 櫻井 重樹, 金澤 泰久, 谷岡 浩, 寺澤 捷年
    39 巻 (1988 - 1989) 4 号 p. 263-272
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
    脳幹部血管障害に伴って出現した高体温症の2例に対し, 白虎加人参湯を投与して良好な結果を得た。第1例は51歳男性で, 脳幹部出血として当院脳外科に入院。発症直後より時に40℃に達する高体温が持続。諸治に応じないため入院後, 約4ヵ月後に和漢診療室を紹介された。第2例は58歳男性, 脳幹部梗塞と診断され当院脳外科に入院。とじ込め症候群 (lockedin syndrome) を呈し, 高体温を伴った。高体温は諸治に反応せず, 発症後, 約6ヵ月後に和漢診療室を紹介された。両症例に対し白虎加人参湯を投与し, 石膏を15g/日より漸増したが, 石膏が50g/日に達した時点で高体温の下降が得られた。
    抄録全体を表示
  • 松田 治己, 寺澤 捷年, 高橋 宏三, 黒岩 卓夫, 土佐 寛順
    39 巻 (1988 - 1989) 4 号 p. 273-277
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
    今回我々は, 漢方治療が有効であったと考えられる夜尿症の2症例を経験した。第1例は10歳女児で, 腹部不快と夜尿を主訴として来院した。起立時の血圧低下を伴い, 夜尿が毎日1~2回みられた。苓桂朮甘湯エキスと小建中湯エキスを投与したところ, 服薬2日目から食欲の改善がみられ, 服薬11週後には, 夜尿が週1度に減少した。第2例は, 8歳女児で, 頻尿・尿失禁, 夜尿を主訴に来院した。日中及び夜間の尿失禁がみられた。小建中湯エキスを投与したところ, 三ヵ月の服薬により, 日中の失禁が消失し, 夜尿も量と回数の減少をみた。
    抄録全体を表示
  • 王 元武, 赤堀 幸男
    39 巻 (1988 - 1989) 4 号 p. 279-294
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
    薬酒方剤の組方原則と組方形式について歴代の方書を参照し, 中医学基礎理論の立場から詳細な論述を行い, 薬酒方剤に固有の特徴を指摘する。
    薬酒方剤の組方形式は単味・多味・成方の三類に大別され, 薬酒以外の中薬方剤とは異なる特徴を持つ。この中の多味薬酒に関しては方剤処方の衍化が数多く認められ, これらの具体例を引用して考察を加える。また薬酒中の薬物組成関係を実例をあげて説明し, 薬酒の製法にも論及する。製法には浸法と醸法の二種がある。
    さらに各論として単味・多味・成方の各薬酒について代表例をあげ, これらの析意分位図を示してその方義解析を実施し, これにより薬酒方剤に関する理解を深めると共に, 臨床上にも正確・有効な薬酒使用の領域を示す。
    これら薬酒一般の特徴は, 全て酒の特性に基づくものと結論される。
    抄録全体を表示
    • |<
    • <
    • 1
    • >
    • >|
feedback
Top