日本東洋医学雑誌
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40 巻 , 2 号
選択された号の論文の7件中1~7を表示しています
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  • 角田 朋司
    40 巻 (1989 - 1990) 2 号 p. 65-71
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
    正中芯は, 腹部正中線 (Linea alba) にすじを触れる腹診上の所見で, 近年大塚敬節が江戸時代の文献から再発見し, 寺師睦宗が命名したもので, 一般に虚証の腹証とされている。小児の正中芯に関する報告は今まで非常に少なく, 今後小児正中芯を臨床に利用できるようにするためには数多くの報告が必要とされる。今回は小児正中芯の報告の第一歩として, 当院小児科外来に1987年 (昭和62年) の11月と12月の2ヵ月間に来院して腹診することができた生後6ヵ月から10歳未満の患児853名の正中芯に関するデータをまとめたので報告する。正中芯の出現率と出現部位は年齢差, 男女差がある。さらに気管支喘息患児は正中芯の出現率が高く, 出現部位別にみると臍下型 (K型), 臍上下型 (JK型) が多い結果が得られ, 正中芯と疾患の関連性が示唆された。
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  • 田中 政彦, 大野 修嗣, 鈴木 輝彦, 土肥 豊
    40 巻 (1989 - 1990) 2 号 p. 73-77
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
    アメリカリウマチ協会の予備診断基準を満たす慢性関節リウマチ (RA) 患者32例に防已黄耆湯を投与し, その有用性を検討した。全例腫脹関節数が2つ以上の活動性RAであったが, 投与期間中の他の薬剤の変更は行わないことにした。
    防已黄耆湯の投与前と投与後6週間で比較すると, 朝のこわばり (p<0.02), 疼痛関節数 (p<0.01), 腫脹関節数 (p<0.01), 握力 (p<0.05) は有意に改善した。CRpは改善する傾向が認められた。血沈値, リウマチ因子の値には変化は認められなかった。個々の症例別に判定すると, 疼痛関節数または腫脹関節数が投与前値の1/2以下となった有効例が14例 (44%) 存在し, やや有効5例 (16%) と合わせて60%の症例に効果が認められた。以上のように防已黄耆湯は活動性のあるRAに有用であった。問題となる副作用は認められなかった。
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  • 寺澤 捷年
    40 巻 (1989 - 1990) 2 号 p. 79-82
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
    葛根湯加川〓辛夷はそのエキス剤が保険薬価に収載されており, 今日, 最も知名度の高い葛根湯加味方である。しかし, 本方の出典は本朝経験とのみ記されており, 詳細は不明である。本研究では文献的に葛根湯加味方の系譜をたどることにより本方の成立について検討した。その結果, 本方はその原形を幕末から明治初期に発し, 1960年代に確立した比較的に新しい経験方であることが明らかとなった。また, 今後その出典は『一般用漢方処方の手引き』とするのが妥当であることを論じた。
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  • 三谷 和男, 若山 育郎, 吉田 宗平, 八瀬 善郎, 上林 雄史郎, 三谷 和合
    40 巻 (1989 - 1990) 2 号 p. 83-98
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
    SMON患者は多彩な病像を呈するが, 疾病の長期化と加齢により漢方的に類似の証に収束する症例も見られる。このような一群の症例の中に「血痺」と捉え得る症例があり, 我々はこれまで黄耆桂枝五物湯加紅参煎剤を5例に6年間投与し, その効果を舌証を中心に検討した。5例全例で舌質の色調が淡紫紅色から淡紅色に変化し, 1例では地図状苔が一様な白浄苔となった。つまりSMONに特徴的な〓血証が全例で改善されたことが舌所見より明らかとなった。腹証でも, 臍下の抵抗等の改善を認めたが, 舌証ほど著明ではない。また, 神経学的にも知覚・運動共に改善を認め, その後の経過も良好である。副作用は, 現在認められていないが, 長期投与は加齢による影響を考慮し慎重に行う必要がある。
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  • 岡島 幸代
    40 巻 (1989 - 1990) 2 号 p. 99-101
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
    母親に対する ambivalence (両価的) 感情, 自己同一性障害などのため, 家庭内で攻撃的となり, 不登校, 身体的不定愁訴を訴えて来院した症例の心理機制を漢方的に考察すると, 肝気鬱滞と考えられた。これによる肝陽気上亢の症状と, 二次的に木克土となったための脾胃の症状が出たと考えられた。柴胡加竜骨牡蠣湯が平肝潜陽, 苓桂朮甘湯が健脾補胃作用としてはたらき, 症状の改善がえられた。同時に生活が活動的になり, 働く意欲もでて, 治療者との良好な関係を保つことができた。登校拒否, 家庭内暴力といったものでも, 漢方薬を利用すれば, かなり目的を達することができることがわかった。しかし本症例でみるように, 家庭病理の解決が不充分であると, 完全解決に少し廻り道が必要で, そこらに漢方だけでは限界があると思われた。
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  • 岡 孝和, 松浦 達雄, 三島 徳雄
    40 巻 (1989 - 1990) 2 号 p. 103-108
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
    いわゆる心臓神経症患者にみられる胸背部過敏点の臨床的意義を検討し, 以下の結論を得た。
    心臓神経症患者では, 第4, 5, 6胸椎棘突起上, 左第4, 5胸肋関節上に高頻度に過敏点を認めた。同部位は健常人においても出現頻度が高かったが, 患者群では有意に高頻度であった。また, 過敏点の出現頻度と神経症傾向, 顕在性不安との間に有意な相関関係は見出せなかった。
    胸部過敏点では, 圧迫により過敏性疼痛を示したにすぎなかったが, 背部過敏点では, 圧迫により胸痛, 動悸, 胸部圧迫感等の自覚症状を訴えた者が多く, 背部過敏点を検索することは, 患者の愁訴を理解する上で有用な身体所見であると考えられた。第4, 5, 6胸椎棘突起レベルには厥陰兪, 心兪, 督兪が配されていることと比較すると興味深い結果と考えられた。
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  • 松岡 賢也
    40 巻 (1989 - 1990) 2 号 p. 109-115
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
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