日本東洋医学雑誌
Online ISSN : 1882-756X
Print ISSN : 0287-4857
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42 巻 , 1 号
選択された号の論文の7件中1~7を表示しています
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  • 高橋 宏三, 土佐 寛順, 嶋田 豊, 寺澤 捷年
    42 巻 (1991 - 1992) 1 号 p. 1-9
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
    漢方医学における腹診所見と腹部超音波所見との関連性について検討した。対象は富山医科薬科大学和漢診療部通院中の124例。腹部超音波検査直前に腹診を行い, 腹候と超音波所見を検討した。腹候は, 腹力, 腹直筋緊張度, 心下痞鞭, 胸脇苦満, 胃部振水音, 臍上悸, 臍下悸, 臍傍圧痛, 回盲部圧痛, S字結腸部圧痛, 小腹不仁について評価した。超音波所見は肝の大きさ, 門脈系脈管の各部位における太さ, 胃壁の厚さ, 膵, 胆嚢, 脾臓各々の大きさについて評価した。結果は (1) 右の胸脇苦満が高度なものほど肝右葉に対し左葉が相対的に大きく (2) 心下痞鞭が高度なほど肝左葉の厚さに対して頭尾方向の長さが長く, また肝右葉に対して左葉が相対的に大きかった。(3) 胃部振水音が著明な場合には膵体部の厚さが薄く (4) 臍上悸が著明な場合には肝左葉の厚さに対して長さが長かった。これらの成績は, 腹候が肝や膵など腹腔内の諸臓器の形態と密接に関連する可能性を示唆するものである。
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  • 西本 隆, 金 充哲, 新井 喜正, 長瀬 千秋, 松本 克彦
    42 巻 (1991 - 1992) 1 号 p. 11-15
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
    Behçet 病に対する東洋医学的治療の概要とその臨床効果について検討した。68名の Beçget 病患者に対して弁証に基づき漢方薬を投与し, 4~6ヵ月後に効果判定を行った。治療後, 白血球数, 血沈, CRP, Fibrinogen はいずれも有意の低下を示し, 臨床改善度では著明改善が5例 (7%), 改善が19例 (28%), やや改善が21例 (31%), 不変が9例 (13%) で悪化した症例は認められなかった。判定不能例は9例 (13%) であった。頻用処方としては, 洗肝明目湯, 半夏瀉心湯, 竜胆瀉肝湯などの清熱剤が多く用いられていた。また, Behçet病の東洋医学的病理機序として, 風湿熱の邪が心および肝脾を犯して初期症状が発現し, 表から裏へ, 気分から血分へと進展する過程が推察された。
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  • 肖 玉芳, 呉 景禹
    42 巻 (1991 - 1992) 1 号 p. 17-22
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
    中医学の耳圧療法によって肥満治療を希望する患者に使用した。特別な食事治療や運動療法などを用いなくて, 本療法を受けた28名の女性肥満症では1ヵ月の治療後で1.0~4.8kg, 3ヵ月連続治療で3.0~9.6kg, 4ヵ月連続治療で15.0kg以上の体重減少がみられた。その総有効率は98.0%である。Broca 桂法により求めた肥満度は耳圧療法前と比較して全員平均14.8%を減少した。血中脂質異常に伴う肥満症の患者は本治療によって体重減少すると同時に, 血中の高コレステロール, 高中性脂肪 (高TG) は有意に下降した。
    以上の成績に関して, 耳圧療法では肥満症に対する一定の臨床効果があることと, その効果のメカニズムの一部としては体内の脂質代謝に及ぼす影響があろうと考えられる。
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  • 岩淵 慎助
    42 巻 (1991 - 1992) 1 号 p. 23-29
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
    習慣 (反復) 流早産は原因不明のことが多く, その回数を重ねるたびごとにますます妊娠維持が困難になってくる。そして, 現代医学的な原因対策療法や切迫流早産の治療を行ってもなかなか難しいのが現状である。
    昭和51年より60年まで, 米沢市立病院産婦人科で診療した習慣流早産8妊0産1例, 5妊5産0生児1例, 3妊0産2例, 2妊0産8例, 初産後2回流産3妊1産2例計14例に, 入院安静の下に, 妊娠中性器出血時にはツムラ〓帰膠艾湯を, 出血のない時には当帰芍薬散を1日量5.0g分2を比較的長期間投与した。例は妊娠34, 35週で早産したが, 12例は正期産し, 全例生児娩出し, 外表奇形その他の児への影響は認めなかった。
    現代医学的な管理の下に, 漢方療法を併行することによって, 妊孕性がより高められるのではないかと思う。
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  • 村松 睦, 村松 慎一
    42 巻 (1991 - 1992) 1 号 p. 31-35
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
    舌所見の中で, 比較的認識が容易であり, 病因以外の影響の少ないものとして歯痕舌がある。歯痕舌の臨床像を検討し, その漢方的発生病理の考察を行った。歯痕舌は当院内科外来患者の9.6%に認められ, 稀なものではない。陰病期の水滞, 脾虚, 脾腎陽虚証に多く, 少陽病期にも認められた。これらの症例では, 歯痕舌を基本に, さらに詳細な病態分類が可能であり, 補剤, 健脾利水剤などの選択に有用な所見と考えられる。
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  • 服部 紀代子
    42 巻 (1991 - 1992) 1 号 p. 37-40
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
    長年にわたり, 西洋医学的に原因不明の激しい腹痛発作に苦しんでいた患者に, 証に随って漢方方剤を投与した結果, 短期間で疼痛およびその他の自覚症状の改善をみた症例を経験した。
    症例の病態および使用した方剤が著効を奏したことについて, 漢方医学的に多少の考察を加え報告する。
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  • 山上 裕章, 住田 剛, 橋爪 圭司, 奥田 孝雄
    42 巻 (1991 - 1992) 1 号 p. 41-46
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
    心因性背部痛と椎間関節症による背部痛の鑑別診断は難しい。今回, 加味逍遙散投与と椎間関節ブロックの両方を施行した背部痛18例について Retrospective に検討を行った。加味逍遙散は, X線写真で椎間関節症が疑われた所見陽性例の45.5%, 陰性例の85.7%に有効だった。MMPI陽性 (性格偏位) 例では加味逍遙散は87.5%に有効で, 正常例には40%の有効にすぎなかった。また神経ブロック無効例の57.1%に加味逍遙散が有効だった。加味逍遙散の有効例のMMPI所見は正常異常の有無にかかわらず心気症・ヒステリー傾向が強調されていた。以上から, 神経ブロック療法で充分な効果が得られぬ心因性背部痛症例に対し加味逍遙散の効果が期待でき, またX線写真で異常が認められない背部痛には加味逍遙散の投与が診断・治療の一助になると思われる。
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