日本東洋医学雑誌
Online ISSN : 1882-756X
Print ISSN : 0287-4857
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44 巻 , 1 号
選択された号の論文の7件中1~7を表示しています
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  • 田中 政彦, 秋山 雄次, 大野 修嗣, 今井 隆喜, 片桐 敏郎, 鈴木 輝彦, 土肥 豊
    44 巻 (1993 - 1994) 1 号 p. 1-6
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
    抗炎症剤使用中の各種リウマチ性疾患に認められる各種消化器症状に対して六君子湯エキス剤を用い, 従来の報告 (急性胃炎および慢性胃炎の急性増悪に対する効果, 慢性留炎の上腹部不定愁訴に対する有用性) とほぼ同様の有用性が認められた。即ち, 六君子湯投与2週後の各種消化器症状の消失率は平均66%と良好で, かつ最終全般改善度は86%であった。対象例中心下痞, 振水音, 正中芯のあるものを六君子湯証陽性群として扱うと, この群の最終全般改善度は100%であり, 六君子湯証陰性群の44%に対して有意な改善率を示した。即ち, 六君子湯は六君子湯証陽性例により有効であった。
    投与症例中に早期胃癌例も認められ, 六君子湯投与によっても症状の改善が悪い場合は積極的検索 (胃内視鏡など) が必要であると思われた。
    投与期間中に問題となる副作用は認められなかった。
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  • 鄭 鴻祥, 大崎 勝一郎
    44 巻 (1993 - 1994) 1 号 p. 7-14
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
    西洋薬剤が無効であった耳鳴患者10症例10耳 (平均罹病期間: 9.6年) を対象に東洋医学における耳鳴治療のための経穴を選び, 電極には0.3 Tesla の磁石 (SmCo) を使用し, 通常週3回, 30Hzの整流, 10-20μA電流を連続20分通電し, 同時に漢方薬も併用し経過を観察した。耳鳴の大きさ, 持続および耳鳴の程度は耳鳴問診票を評点し治療効果を判定した。その結果, 患者の50%は改善または著明改善を示した。しかし患者判定のそれは70%であった。
    音階耳鳴検査では, 4症例において耳鳴ピッチの大きさは5~15dBSPLの減少が認められた。これら4症例のうち, 2症例のピッチは2.5~4.5全音の低下が測定された。
    したがって, 電磁・漢方治療は自覚的耳鳴に有効であると考えられる。
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  • 松下 嘉一, 今野 昭義, 鎌田 慶市郎
    44 巻 (1993 - 1994) 1 号 p. 15-23
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
    平成1年12月から平成2年6月まで千葉大学耳鼻咽喉科外来に口内乾燥を主訴として来院したシェーグレン症候群 (SjSと略) 4例について, 同大学第1内科において, 症例によっては現代医薬を併用し漢方治療を行った。
    漢方方剤としてはエキス製剤および煎剤, 丸剤を用いたが同名方剤でも煎剤のほうが有効と考えられた。
    治療経過については唾液分泌量を指標とした。4例中1例に正常化がみられた。他4例には多少なりとも唾液分泌量の増加をみとめた。したがって口内乾燥症状に多少なりとも漢方治療が有効であったことから, QOLに幾分なりとも寄与するものと考えられる。
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  • 前田 学
    44 巻 (1993 - 1994) 1 号 p. 25-30
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
    寺澤の〓血診断基準を参考に問診, 視診および触診より成る“〓血”チェック・リストを作成し, 合計点数を“〓血”スコアとした。この〓血スコアを用いて, 各種膠原病患者〔全身性エリテマトーデス (SLE) 9例, 全身性強皮症 (PSS) 35例, 皮膚筋炎10例〕とレイノー症状を有する膠原病疑い例 (以下レイノー病) 21例, 急性皮膚疾患14例, 慢性皮膚疾患 (湿疹・皮膚炎群15例, 乾癬15例) および健常中年女性21例を対象に〓血証の有無を検討した結果, 〓血スコアが21点以下の〓血証はSLE100%, PSS74.3%, 皮膚筋炎70%, レイノー病28.6%, 急性皮膚疾患85.7%, 慢性皮膚疾患83.3%および健常人4.8%にみられ, 健常人とレイノー病以外, 有意に〓血証を呈した。季肋部および臍傍 (右) の圧痛/抵抗はレイノー病と健常人以外高率に認められ, 手掌紅斑は急性皮膚疾患と健常人以外で高率にみられた。
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  • 竹迫 賢一, 日吉 俊紀
    44 巻 (1993 - 1994) 1 号 p. 31-35
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
    いびきのひどい12例 (脳卒中7例を含む, 平均53.3歳, 男10, 女2例) に対するツムラ柴胡桂枝湯エキス剤7.5g/日の治療効果を検討した。効果判定は第三者の観察によるが, 2週間後にはほぼ消失2例 (17%), 半減4例 (33%), やや改善5例 (42%), 変化なし1例 (8%)と, ほとんどの症例に効果が認められた。また効果発現には3~6日を要し, 改善点はいびきの音量の減弱であり, 柴胡桂枝湯を中止すると2~4日でいびきの音量も元に戻った。1例での投与方法の検討では倍量の夕食前5.0g1回投薬でも, 通常投薬と同等の効果が1週間後判定で得られた。作用機序としては, 柴胡桂枝湯にはテンカンに対する治療効果が知られていることから, 何らかの脳神経中枢作用を介している可能性が考えられる。
    いびきの漢方療法として, 柴胡桂枝湯では最初の改善報告と思われる。
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  • 村松 慎一
    44 巻 (1993 - 1994) 1 号 p. 37-41
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
    延髄外側症候群に伴った持続性の吃逆に対して, 半夏潟心湯が奏効した1例を経験した。症例は35歳の男性。嚥下障害, 構音障害があり, 右側で Horner 症候群, 顔面のしびれ, 小脳性運動失調, 左側で体幹, 上下肢の温痛覚障害を認めた。MRIで延髄右背外側に出血性の病巣が確認された。第5病日より持続性の吃逆が出現し, clonazepam は無効であった。心下痞鞭を認めたことより, 半夏瀉心湯エキス製剤5gを投与したところ, 吃逆は消失した。中枢性の吃逆に対しても, 漢方治療が有効と考えられ, 今後, 積極的な治験の蓄積が望まれる。
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  • 日下 真純, 藤本 征一郎
    44 巻 (1993 - 1994) 1 号 p. 43-47
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
    症例は25歳。生来, 月経時下腹部痛が強かったが, 肋骨骨折後, 月経困難症が漸悪し, めまい, 動悸, 倦怠感などの不定愁訴も出現した。外傷により陽気が下陥し, 脾胃の衰えを生じて著しい気虚となり, また, 局所の血液欝滞が〓血を増悪したものと判断した。理血剤である当帰芍薬散に, 補気剤である補中益気湯を合方して投与した。月経痛は, 不定愁訴を含めて, 徐々に改善し, 漢方治療が奏功したものと思われた。器質的疾患を有しない加機能性月経困難症は治療に苦慮するが, その病態を東洋医学的に捉えて, 〓血をはじめとする病因を取り除く漢方療法は, 根治療法として有用なものと思われる。
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