日本東洋医学雑誌
Online ISSN : 1882-756X
Print ISSN : 0287-4857
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47 巻 , 5 号
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  • 佐竹 元吉, 後藤 勝実, 山田 陽城, 渡辺 裕司, 岡田 稔, 柳澤 紘, 吉川 信, 坂井 友実, 山岡 傳一郎
    47 巻 (1996 - 1997) 5 号 p. 687-793
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
  • 矢久保 修嗣, 小牧 宏一, 八木 洋, 上松瀬 勝男
    47 巻 (1996 - 1997) 5 号 p. 795-802
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
    葛根湯を肩こりに対して投与し, サーモトレーサーを用いて検討を行った。健常成人9例と肩こり患者19例に対しカネボウ葛根湯エキス細粒 (葛根湯) を投与し, 投与前, 投与30分後, 60分後, 90分後, 120分後にサーモトレーサーを用いて側頸部領域の体表温度の平均値を求めて検討した。投与120分後に肩こり患者群を対象にして, 葛根湯の肩こりの改善度と有用性を評価し, 副作用については全28例を検討した。葛根湯の投与により, 下痢が3.7%に認められた以外に副作用はなく, 肩こりに対しては, 著明改善21.1%, 改善42.1%, やや改善15.8%となり, 有用以上が63.2%, やや有用以上が78.9%であった。葛根湯投与前の健常成人群と肩こり群には側頸部の体表温に差はなく, また, 葛根湯により肩こりの改善した群と, 肩こりの改善が不充分な群の投与前にも差がなかったが, 葛根湯投与後の側頸部体表温の推移は異なっており,肩こりの改善群では葛根湯投与による側頸部体表温の上昇が大きかった。側頸部体表温の上昇が大きいものには葛根湯により肩こりの改善するものが多く, 葛根湯による頸部の血液循環改善がその効果の機序として考えられた。
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  • 東田 元, 矩 照幸, 鈴木 智恵, 小坂 星太郎, 高橋 利彰, 奥野 資夫, 石崎 武志
    47 巻 (1996 - 1997) 5 号 p. 803-812
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
    Helicobacter pylori (HP) の除菌治療は, 抗生物質に胃酸分泌抑制剤, 抗原虫剤などを加えた多剤併用療法により, 高い除菌率が報告される一方で, 副作用や薬剤耐性菌の出現などが問題となっている。また近年では, 防御因子製剤の併用により, HP除菌率の上乗せ効果や, 副作用の軽減も報告されている。著者らは, 粘膜防御剤に代わり, 従来より胃疾患に効能を示す漢方製剤を用いて, HPの除菌治療を行った。対象はHP陽性患者137名で, Omeprazole (OPZ) および Amoxicillin (AMPC) に漢方製剤を併用した。半夏瀉心湯との併用群では85%の患者に除菌効果が得られ, 副作用も少なく受容性は良好であつた。漢方製剤のHPに対する抗菌活性は, In vitro では MIC90は2000μg/ml以上と高値であり, 除菌治療にあたっては, 胃酸分泌抑制剤や抗生物質との併用が必要であると考えられた。
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  • 宮崎 瑞明, 頼 栄祥
    47 巻 (1996 - 1997) 5 号 p. 813-818
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
    発作寛解期での防已黄耆湯証の痛風患者 (全例男性, 12人) に対し, 食事療法と運動療法はこれまで通り継続して, 防已黄耆湯エキス5g/日, 木通エキス0.5g/日, 車前子エキス0.5g/日を投与し, その有効性を検討した。
    本方の12週間の投与により, 有意な体重の減少, 血中尿酸値および中性脂肪値の低減, さらにHDLコレステロールの増加を認めた。体重および血中尿酸値は24週間投与の時点でも再増加せず, 良好な状態であった。全例に副作用はなく, 痛風の発作もみていない。また本方の連用により易疲労感, 多汗, 小便不利, 浮腫などの症状が改善した。
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  • 橋本 喜夫
    47 巻 (1996 - 1997) 5 号 p. 819-826
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
    尋常性乾癬は, 慢性増殖性炎症性皮膚疾患で, きわめて難治であり, 漢方による治療の試みも多いが, この疾患の証の分布, 〓血を示す頻度などは不明である。田中の虚実判定用実証スコアと, 寺沢の〓血診断基準を参考にした前田の〓血チェックリストを用いて, 乾癬患者72例を診察した。虚証 (0-8点) が31名 (43%), 中間証 (9-12点) が36名 (50%), 実証 (13-18点) が5名 (7%) と, 実証の頻度が高いという結果は得られず, むしろ健常人の分布に近いと考えられた。〓血スコアでは高度の〓血 (40点以上) が30名 (41.7%), 中程度の〓血 (21-39点) が30名 (41.7%) と, スコア上では高率に〓血の病態を示した。スペアマンの順位相関では, 〓血スコアと治療スコア (過去に多種類の乾癬治療を受けた度合) が有意な正の相関を示した。
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  • 山田 和男, 神庭 重信, 大西 公夫, 水島 広子, 梅山 千香代, 加藤 文丈, 福澤 素子, 村田 高明, 寺師 睦宗, 浅井 昌弘
    47 巻 (1996 - 1997) 5 号 p. 827-831
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
    主訴に睡眠障害 (入眠困難) を含む, 未投薬の精神分裂病および他の精神病性障害患者18名を無作為に2群に分け, 一群には黄連解毒湯と抗精神病薬 (ハロペリドール) を, 他群には抗精神病薬のみを投与し, 4週間の精神症状の推移と睡眠薬の頓服使用状況を評価した。精神症状においては, 黄連解毒湯追加投与群では非追加投与群と比較して, 思考障害 (思考解体, 誇大性, 幻覚, 思考内容の異常) において, 改善 (P=0.06) がみられた。また, 睡眠薬 (ニトラゼパム) の頓服回数においても, 非追加投与群では平均7.7回であったのに対し, 黄連解毒湯追加投与群では平均1.9回と, 同様に改善 (P=0.06) がみられた。黄連解毒湯の追加投与が, 睡眠障害を伴う精神分裂病および他の精神病性障害の急性期の治療に有効であることが示唆された。
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  • 橋爪 圭司, 山上 裕章, 塩見 由紀代, 古家 仁
    47 巻 (1996 - 1997) 5 号 p. 833-836
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
    中枢神経 (脳・脊髄) の障害に起因する持続性の下肢痙性に, 芍薬甘草湯 (エキス剤) が有効であった2例を経験した。症例1は, 脊髄炎後遺症の61歳女性で, 冬期に左下肢の痙縮が増強し, 左膝の屈曲困難・歩行困難となった。症例2は, 痙直型脳性麻痺の29歳女性で, 坐骨神経痛の悪化と共に, 足尖の痙縮が増強し, 歩行困難となった。いずれも各種筋弛緩薬の効果が不十分であったが, 芍薬甘草湯の定期的投与により, 短期間で著明な痙性の改善を認め, 歩行が容易になった。
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  • 黒木 悟
    47 巻 (1996 - 1997) 5 号 p. 837-843
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
    心身のストレスが発病の誘因とされる中心性漿液性網脈絡膜症の黄斑浮腫の成因を東洋医学的に解釈しようとした。対象は当院を受診した男性19名, 女性11名であり, 年齢は31歳より53歳の範囲にあった。漢方的診断に基づき主に漢方薬エキス剤のみを処方し, 視力, 中心視野または蛍光眼底検査により経過を観察した。その結果, 発病に関与したと考えられるストレスは, 視覚的なもの8例, 精神的なもの14例, 肉体的なもの3例, 不明5例であった。症状は肝経の異常22例, 脾経の異常16例, 腎経の異常8例, 心経の異常1例を認め, この中で肝うつ脾虚は9例であった。1ヵ月以内に治癒した23例に使用された方剤は柴胡剤, 駆〓血剤, 地黄剤, 利水剤, 補脾剤であった。漢方的診断, 使用方剤の結果より, この疾患の黄斑浮腫は, 視覚的または精神的ストレスが肝に影響し, 肝が脾を傷害すること, または腎虚または生来の脾虚等による水滞に関連があると考えられた。
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  • 千葉 庸夫
    47 巻 (1996 - 1997) 5 号 p. 845-849
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
    脾機能充進症は胆道閉鎖症術後に最も難渋する合併症である。重症な脾機能亢進症に対しては部分脾動脈塞栓術 (PSE) がおこなわれている。しかしその結果は必ずしも一様ではなく, 時には再塞栓を必要とし, また症例によっては施行し得ない例や拒否される例がある。現在のところこの状態を改善するための薬剤は報告されていない。そこで5例の本症患児に対して加味帰脾湯, 補中益気湯, 人参養栄湯を投与したところこれらの漢方方剤が脾機能亢進の悪化を阻止できることが判明した。またPSE施行例2例に対しては柴苓湯を使用したがPSE後に改善された状態を維持させる上で有用であった。
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  • 牧野 健司
    47 巻 (1996 - 1997) 5 号 p. 851-859
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
    薬効・薬理作用を元に創製した漢方処方を約3年間にわたり気管支喘息の外来患者44人に投与した。その結果, 脱落例を含めた投与患者全員を母集団として, 著効39%, 有効36%, やや有効20%で, やや有効以上は95%であった。漢方医学的証を考慮せず, 喘息の症例全てに同じ処方あるいはその加減方を問診に従って投与したにもかかわらず, 非常に優れた治療効果が認められた。
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  • 原田 英昭
    47 巻 (1996 - 1997) 5 号 p. 861-867
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
    当帰芍薬散が効果があったと思われる5症例につき報告した。臨床症状, CT, MRI, SPECTなどでアルツハイマー病と診断し, 脳代謝賦活剤を投与後しばらくしてから当帰芍薬散を上乗せして最低1年以上経過観察した。その結果, 俳徊, 多動, 意欲低下などの痴呆の周辺症状に効果を認めたものや, 知能スケールが改善した例もあり, 全体的に多少の改善, 進行の遅延が得られたという印象がある。アルツハイマー病では種々の神経伝達系の機能低下がみられ, とりわけアセチルコリン系の低下が著しい。当帰芍薬散はアセチルコリン合成酵素 (CAT) の活性をたかめたり, ムスカリン性レセプターを賦活してアセチルコリンニューロンの機能を改善することが知られており, こうした面でアルツハイマー病の症状が多少改善した可能性がある。アルツハイマー病に有効な治療法はない現状では, 当帰芍薬散は試みてよい薬剤と思われる。
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  • 戸田 静男, 野口 栄太郎, 坂口 俊二, 谷 万喜子, 鍋田 理恵, 八瀬 善郎
    47 巻 (1996 - 1997) 5 号 p. 869-873
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
    神経疾患の愁訴や症状は, 多様であり, 難渋するものが多い。神経疾患に対する東洋医学的療法の適応については, 現在検討が試みられている。本症例は, 振動覚障害を呈した多発性神経炎である。この症例は, 種々の薬物療法が行われていたが, 振動覚障害およびその他の愁訴は改善されなかつた。この症例の証は, 気血虚および気虚血滞と弁証された。そして, 治療目標は調気血および疏経絡とされた。これに, 鍼治療を併用したところ, 振動覚およびその他の愁訴の改善が認められた。振動覚の改善経過上, 振動覚閾値を定量的に観察することが出来た。多様で難治性神経疾患においても東洋医学的療法も検討していく必要があると思われ, 本症例を報告した。
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