日本東洋医学雑誌
Online ISSN : 1882-756X
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49 巻 , 5 号
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  • 49 巻 (1998 - 1999) 5 号 p. 701-804
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
  • 唐 方, 中西 由香, 織田 真智子, 阿部 博子
    49 巻 (1998 - 1999) 5 号 p. 805-815
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
    AA関節炎ラットにステロイド剤 (DXM) を投与すると, 局所の炎症は明らかに抑制されるが, 胸腺, 副腎の萎縮, 脾臓の肥大, 血清DAP IV活性の低下が認められる。疎経活血湯, 〓苡仁湯ではデキサメサゾンのような顕著な抗炎症効果は認められなかったが, 胸腺, 副腎の萎縮, 脾臓の肥大, 血清DAP IV活性の低下は認められなかった。また, 薬物投与中止後, ステロイド剤のような関節局部におけるリバウント現象が起こらず, 局部腫脹の軽減作用が持続した。従って, 両方剤は, AAラットの抗炎症作用と共に, 免疫系に対する作用が認められ, ステロイド剤 (DXM) とは作用機序が異なることが確認された。
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  • 岡 良成, 呉 燕霊, 宮崎 雅史
    49 巻 (1998 - 1999) 5 号 p. 817-822
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
    〓苡仁は胃の調子を整え, 病的な水分貯留を解消する生薬である。今回, 我々は透析患者の関節痛を伴う関節水腫を抑制する目的でこの〓苡仁を用いてその効果を検討したので報告する。対象は当院で血液透析施行中の患者で, 関節痛を伴う関節水腫を訴える17症例であった。内訳は男性7例, 女性10例。平均年齢63.4歳。平均透析歴12.7年。ほとんどが透析関節症や変形性膝関節症に起因する慢性の関節水腫であった。これらの症例に対しヨクイニンエキス錠「コタロー」を3~6錠/日で投与し, 3週問目に水腫に対する効果を判定した。その結果として有効14例, やや有効2例, 無効1例。胃もたれとこむらがえり以外に重大な副作用は認めなかった。本剤は透析患者の関節痛を伴う関節水腫に非常に有用であり一度は試みてみるべき薬剤と考えられた。
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  • 室賀 一宏
    49 巻 (1998 - 1999) 5 号 p. 823-827
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
    維持透析患者はしばしば倦怠感を訴えることがある。今回我々は, 当院で外来維持透析中の患者にアンケートを施行し, 17名の倦怠感を感じている患者に十全大補湯を使用した。その結果4名が脱落したが12名は倦怠感が軽減し, 無効は1名であった。透析患者は日頃より寒がることが多く, 且つ皮膚の乾燥と〓痒感を訴えることが多く, 気血両虚と考えられ十全大補湯が効果的であったと考えられる。
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  • 川越 宏文, 佐藤 弘, 代田 文彦
    49 巻 (1998 - 1999) 5 号 p. 829-834
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
    特発性血小板減少性紫斑病 (ITP) の治療には, 副腎皮質ステロイドが第一選択薬として用いられているが, その中には, 副腎皮質ステロイドによっても十分な血小板増加が得られないものも存在している。一方, 漢方薬は臨床的に広く使用され, 多くの難治性疾患に対し有効性が認められている。慢性難治性疾患のひとつであるITPに対してもいくつかの有効例が報告されている。我々は血液疾患以外の症状を主訴に当研究所を来院し, 当大学血液内科にて特発性血小板減少性紫斑病疑いと診断された患者に対し, その主訴である消化器症状と皮膚症状を中心に漢方治療を行い, それらの症状改善に加え血小板数が増加した症例を経験した。ITP治療のヒントとなり得る可能性も示唆され, 随証治療の重要性を示す症例とも考えられたので報告する。
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  • 浅岡 俊之
    49 巻 (1998 - 1999) 5 号 p. 835-838
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
    分類不能型膠原病における漢方製剤の効果を検討するために, 漢方治療あり群となし群について2年以上に亘り, その転帰を観察した。漢方治療あり群では, 30例中1例にCREST症候群の発症が認められた。漢方治療なし群では30例中2例に全身性強皮症, 2例にCREST症候群, 1例にMCTD, 1例に Sjögren 症候群が発症した。漢方治療は分類不能型膠原病の転帰を改善する目的として有効であることが示唆された。
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  • 後藤 博三, 山地 啓司, 伊藤 隆, 柴原 直利, 寺澤 捷年
    49 巻 (1998 - 1999) 5 号 p. 839-844
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
    貧血を伴ったオーバートレーニング症候群の長距離走選手に苓桂朮甘湯を投与し症状及び貧血の改善を認めた2症例を経験したので報告する。症例1は18歳の女学生。以前より鉄欠乏性貧血を指摘され, 鉄剤の内服でHb11g/dl前後で経過していた。1996年に大学入学後, 長距離走の練習量の増加に伴い立ちくらみや倦怠感が出現した。同年9月には貧血も悪化し, 当科を初診。苓桂朮甘湯を投与後, 症状は改善。11月にはHb11.9g/dlとなり, 最大酸素摂取量も上昇した。症例2は19歳の女子事務員。以前から, 鉄欠乏性貧血のため, 鉄剤を内服し, Hb11g/dl前後で経過していた。実業団の陸上部に所属していたが, 易疲労感が続くため, 1996年12月当科を初診。補中益気湯を投与し, 倦怠感は軽減した。しかし, 翌年, 練習量の増加に伴い, 体が重い, 立ちくらみ等の症状が出現。貧血の増悪も認め, 苓桂朮甘湯を投与したところ, 諸症状と貧血の改善を認めた。
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  • 盛岡 頼子, 佐藤 弘, 代田 文彦, 山内 浩
    49 巻 (1998 - 1999) 5 号 p. 845-849
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
    肝硬変による腹水の治療は困難なものが多いが, 腹部症状を目標に大建中湯を用いて腹水が消失した症例を経験した。症例は67歳, 女性, 胃癌手術の際にC型慢性肝炎が発見され, 胃癌の術後より腹水が出現し, 利尿剤を投与されたが, 腹水貯留は著明で, 腹壁瘢痕ヘルニアのため2回手術が行なわれた。開腹時の肉眼所見では肝硬変像を呈していた。食欲不振, 易疲労が改善しないため, 漢方外来を受診した。補中益気湯, 五苓散, 小建中湯などを投与したが, 効果はみられなかった。しかし腹部の冷え, 腹鳴を目標に大建中湯を投与したところ, 腹部症状は改善し, 腹水が徐々に減少し, 腹部超音波検査でも消失し, 利尿剤も中止することができた。大建中湯による腹水消失の報告は調査した範囲ではみられず, 興味ある症例と考えられ報告した。漢方では患者の訴える症状や所見を注意深く観察し処方を決めていくことが重要と思われた。
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  • 渡辺 賢治, 金 成俊, 鈴木 邦彦, 村主 明彦, 丁 宗鐵, 山田 陽城, 岡 利幸, 花輪 壽彦
    49 巻 (1998 - 1999) 5 号 p. 851-858
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
    乳児に対し漢方治療を考える際, 漢方薬の持つ独特の匂いと味が問題となることがある。乳児の皮膚疾患に対して母親に漢方薬を飲ませることにより, 母乳を通して治療を試みたところ, 効果的であったので報告する。症例は10例で, 脂漏性湿疹1例, アトピー性皮膚炎9例。アトピー性皮膚炎9例のうち, 母親にアトピー性皮膚炎を認めたもの5例, 認めなかったもの4例であった。治療経過は全例良好で10例中9例で1か月から1年4か月の経母乳投与で廃薬に至った。しかし1例では4か月の経母乳投与で断乳したが皮疹は完全に消失しなかったため, その後患児が1年7か月漢方治療を継続し, 廃薬に至っている。母親がアトピー性皮膚炎の場合, 母親の治療をも兼ねているが, 乳児の皮疹が比較的短期間改善するのに対し母親の皮疹は難治であることが多かった。
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  • 山際 幹和
    49 巻 (1998 - 1999) 5 号 p. 859-863
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
    通年性アレルギー性鼻炎成人男性患者2名 (症例1: やや陰証, 虚実中間証, 上熱下寒, 気逆, 水滞有り, 症例2: やや陰証, 実証, 上熱下寒, 水滞傾向有り) の協力を得て, acoustic rhinometry (客観的鼻腔幾何学的形態計測法) を用いて麻黄附子細辛湯エキス顆粒 (TJ-127) と同エキスカプセル (NC127) の鼻閉塞に対する即時的効果を各々異なった日に評価する機会を得た。症例1では, NC127服用後60分までに右+左鼻腔容積 (NCV) は漸減し, その後は漸増したが, 観察期間中に投薬前の値を明らかに越えることはなかった。他方, TJ-127の服用後50分頃より, NCVは漸増した。症例2では, TJ-127服用後15分頃より, また, NC127服用後50分頃よりNCVは漸増した。以上の成績は麻黄附子細辛湯エキス顆粒は同エキスカプセルより即効的であることを示唆している。
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  • 三浦 義孝
    49 巻 (1998 - 1999) 5 号 p. 865-869
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
    糖尿病性神経障害による有痛性腓腹筋痙攣 (こむらがえり) は, 主に夜間に出現し, 睡眠障害など糖尿病患者のQOLを阻害する症状の一つである。今回, こむらがえりを有する糖尿病患者へ芍薬甘草湯を投与し, その臨床効果について検討した。対象は糖尿病患者男性6例, 女性6例, 年齢61.9±8.0歳 (平均±SD)。芍薬甘草湯エキス剤2.5~7.5g/日を投与し, 4週後にごむらがえりの頻度, 重症度などを判定した。芍薬甘草湯の作用は早期に認められ, 全体の67%でこむらがえりの完全消失を認め, 頻度, 症状などを総合的に考慮した全般有用度は100%であった。安全性に問題は認めなかった。芍薬甘草湯は糖尿病性神経障害によるこむらがえりに対し, 随証治療を必要とせず簡便で有用な処方と考えられた。
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  • 関矢 信康, 後藤 博三, 小暮 敏明, 藤永 洋, 寺澤 捷年
    49 巻 (1998 - 1999) 5 号 p. 871-876
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
    桂枝去桂加茯苓白朮湯は, これまで「心下満微痛」をもとに感冒などの急性疾患に奏効した報告がなされいているが, 慢性疾患に対する投与目標は未だ明確に記されていない。今回, 頭痛, 頭重, 肩凝り, 腰痛等の症状を呈する頸肩腕症候群に対し桂枝去桂加茯苓白朮湯が奏効した4症例を経験した。これら4症例の検討により桂枝去桂加茯苓白朮湯の投与目標として, (1) 無汗, (2) 舌の腫大, 歯痕, (3) 心下病, 胃部振水音, (4) 気虚が考えられた。
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