日本東洋医学雑誌
Online ISSN : 1882-756X
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53 巻 , 6 号
選択された号の論文の8件中1~8を表示しています
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  • 松田 邦夫
    53 巻 (2002) 6 号 p. 595-604
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
    実地臨床からみた漢方処方使用法の歴史的経緯を見ると, 原典の使用法はその後の中国ではあまり変化せず, わが国に伝来して発展した。現代ではさらに薬理学的情報などを考慮した使用法となる。大柴胡湯, 八味地黄丸, 補中益気湯などを例に, 臨床家の立場から以上の経緯を考察した。
    終わりに近代日本における医制の礎を築いた長与専斎は実は漢洋の融合した新医学を目指したことを述べた。
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  • 鶴田 康則
    53 巻 (2002) 6 号 p. 605-617
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
    医薬品分野では, バイオ・ゲノムといった技術を駆使した創薬が数多く開発され, 医療機器の分野においても, バイオ・ゲノムのほか, ナノテク等の様々な産業技術・科学技術の応用による多種多様な製品が提供されている。また, IT化の進展等に伴い, 国民生活も, 産業活動も, そして行政活動も, より一層世界と直結したものとなり, 今後ますます国際的整合性が求められている。
    以上を踏まえ, 施行以来, 数次に渡る改正を経て, 現在の制度体系が構築されるに至っている薬事法について, 制度の大幅な見直しを行う。具体的には, 医療機器に係る安全対策, 生物由来製品への対応, 製造承認制度の見直し, を中心に, 21世紀の二ーズを踏まえた制度改正となることを目指す。
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  • 本多 義昭
    53 巻 (2002) 6 号 p. 619-637
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
    生薬もやはり薬であるからにはその有効性は重要である。しかし, 生薬は元々が天産物であることから, 活性に関係するさまざまな変異が認められ, そこに「選品」の視点が生じてくる。古典を見ると, 先人が良質の生薬を見分け, 入手するために, いかに腐心したかが判る。
    漢方医学は元々が輸入された学であり, 用いられる薬物も輸入品が本来のものであった。漢方医学がわが国に土着化してゆくなかで, 特に江戸時代には薬用植物の栽培化と代用品の開発と品質評価が研究された。本講演では, これらの具体例として甘草と桂皮を例に, 演者の経験も交えて紹介した。
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  • 金子 幸夫
    53 巻 (2002) 6 号 p. 639-649
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
    少陽は, 太陽の表と陽明の裏に隣接して半表半裏に位置し, 足少陽胆経と手少陽三焦経の経絡の所属する部位とその生理機能を包括する。足少陽胆は疏泄を主り, 手少陽三焦は人体の気・火・水が布散し転輸する機能を主る。風寒の邪が少陽に侵入し, 邪気と正気が相互に争い, 少陽胆の疏泄を主る機能が失調するために, 三焦で気・火・水の布散と転輸が障害され, 少陽枢機が不利になる場合は, 口が苦い, 咽が乾く, 目が眩む, 往来寒熱, 胸脇苦満, 黙黙として飲食を欲せず, 心煩, 喜嘔, 脈弦細などの証候を特徴とする少陽病が発生する。本証の治療は, 小柴胡湯を用いて少陽を和解する。もし少陽病に誤治を重ね, 柴胡の証が消失し, 変証の誰語が出現する場合は, どのような誤治を犯したのかを明らかにし, 出現する証候に随ってこれを治療する。
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  • 貝沼 茂三郎, 仙田 晶子, 萬谷 直樹, 嶋田 豊, 寺澤 捷年
    53 巻 (2002) 6 号 p. 651-655
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
    反射性交感神経性ジストロフィー (RSD) の慢性疼痛に, 烏頭桂枝湯が奏効した1例を経験した。患者は69歳男性で, 1995年にRSDと診断され, 四肢および体幹の頑固な疼痛は, 脊髄電気刺激法, 神経ブロックや種々の薬剤に抵抗して持続した。2000年6月当科に入院し, RSDのステージIIと診断された。サーモグラフィーでは, 左側背部と左側手部~手指の温度が右側と比較して低下しているのが確認され, 3相性骨シンチグラフィーの血管相でも左側足部の血流の低下がみとめられた。従来からの西洋薬に加えて烏頭桂枝湯を開始したところ, 16週後には疼痛は半減しフェイススケールも20から11点に減少した。さらに, サーモグラフィーや3相性骨シンチグラフィーの血管相でみられた左側の血流低下も, 右側と同程度にまで回復した。烏頭桂枝湯は, RSDの頑固な疼痛に有効であるだけでなく, ジストロフィーの進行防止にも有効である可能性が示唆された。RSD患者における烏頭桂枝湯の有効性については, さらなる検討が求められる。
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  • 木村 裕明, 堀口 勇, 大竹 哲也
    53 巻 (2002) 6 号 p. 657-662
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
    他の漢方製剤で無効ないし有効性の低かった慢性頭痛患者20例に対して, 九味檳榔湯エキス製剤 (コタロー) を使用し, その効果について検討した。観察項目として, 虚実の判定, 気滞の有無, 水毒の有無のほか本剤の特徴的所見とされる腓腹筋握痛の有無を投与開始時に観察した。また九味檳榔湯投与後の有効度は, ペインスコアにて投与2週間後に評価した。
    結果は, 著効5例, 有効11例, 無効4例で, 著効・有効をあわせて8割となった。副作用は認められなかった。著効および有効と判定された16例の特徴を評価項目別に検討すると, 水毒の症状がみられたものが16例中13例, 気滞の症状がみられたものが16例中14例と多かった。九味檳榔湯の投与目標の―つとされる腓腹筋の圧痛 (握痛) は1例のみであった。
    以上より, 慢性頭痛に対して, 特に水毒に気滞を伴う例に対して, 利水と理気の作用を合わせ持つ九味檳榔湯は有効な薬剤であると思われた。
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  • 柴原 直利, 川俣 博嗣, 田原 英一, 関矢 信康, 酒井 伸也, 後藤 博三, 喜多 敏明, 寺澤 捷年
    53 巻 (2002) 6 号 p. 663-668
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
    皮膚癌痒感を目標に麻黄連〓赤小豆湯加減方を投与し, 改善の得られた皮膚疾患の三症例を経験したので報告する。症例1は45歳の男性。小児期発症のアトピー性皮膚炎で, 症状が持続するために当科を受診。当初は麻黄連〓赤小豆湯合自虎加桂枝湯を投与したが変化なく, 麻黄連〓赤小豆湯合越婢加朮湯に変更したところ改善が得られた。症例2は25歳の男子学生。19歳時に発症したアトピー性皮膚炎で, 外用薬により寛解・増悪を繰り返していた。種々の漢方方剤が無効で, その後, 麻黄連〓赤小豆湯合越婢加朮湯に変更したところ改善が得られた。症例3は65歳の男性。57歳時に発症した尋常性乾癬で, 麻黄連〓赤小豆湯合白虎加人参湯の投与により改善が得られた。今回の3症例は強い皮膚〓痒感を目標に麻黄連〓赤小豆湯加減方を投与して著効が得られたものであり, 本方は皮膚〓痒感を伴う皮膚疾患への幅広い応用が可能である。
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  • 今西 二郎, 渡邊 聡子, 栗山 洋子, 細野 八郎, 田中 邦雄, 矢野 忠, 細川 豊史
    53 巻 (2002) 6 号 p. 669-674
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
    医学生の講義前後における東洋医学に関する意識を検討するため, 京都府立医科大学の学生に自己記入式アンケートを配布した。医師に漢方を処方してもらったことのある学生は, 18%, 薬局で買った漢方薬をのんだことがあるのは53%, 鍼灸治療を受けたことがあるのは, わずか13%であった。84%の学生が漢方医学に関心をもっており, 漢方医学は勉強する価値があると思っている学生は82%, 現代医療において漢方は必要であると考えている学生は76%, また将来漢方を自分の診療に取り入れようと思っている学生は5496であった。これらの数値は, 講義後, それぞれ92%, 85%, 87%, 62%に増加していた。
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