日本東洋医学雑誌
Online ISSN : 1882-756X
Print ISSN : 0287-4857
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55 巻 , 3 号
選択された号の論文の7件中1~7を表示しています
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  • 平崎 能郎, 岡 洋志, 鉄村 進, 小尾 龍右, 木村 豪雄, 古田 一史, 三潴 忠道
    55 巻 (2004) 3 号 p. 319-324
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
    亜急性甲状腺炎に対し漢方治療で良好な経過を示した一例を経験した。症例は77歳, 女性。1ヵ月前よりのどの違和感, 4日前より全身倦怠感と発熱があり, 全身倦怠感と食欲不振を主訴に受診した。圧痛を伴う甲状腺の腫大と高度の炎症所見 (CRP13.7mg/dl) を認めた。甲状腺機能の亢進 (TSH0.02μlU/ml FT320.18ng/dl FT45.21ng/dl) も伴っていた。亜急性甲状腺炎と診断し, 漢方単独治療を行った。太陽病と陽明病の併病と考え, 桂枝二越婢一湯と調胃承気湯を併用した。4日後に解熱, 10日後に炎症反応 (CRP) は鎮静化した。13日後には甲状腺の圧痛は消失した。17日後には甲状腺機能は正常となった。亜急性甲状腺炎は自然治癒がみられる疾患であるが, ときに甲状腺中毒症を合併することもあり, しばしばステロイドが用いられる。本症例ではステロイドを使用せず, 良好な経過を示した。亜急性甲状腺炎に対し漢方治療は試みられてよい治療法であると考えられた。
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  • 林 克美, 関矢 信康, 藤堂 貴彦, 小尾 龍右, 嶋田 豊, 寺澤 捷年
    55 巻 (2004) 3 号 p. 325-329
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
    気管支喘息は, 気道の慢性好酸球性炎症に基づく気道狭窄により発作性の呼吸困難を呈する疾患である。気管支喘息発作時の治療は, 1998年に改定されたわが国の喘息予防・管理ガイドラインに則った西洋薬による対応が一般的である。
    今回, 漢方薬治療により軽快した気管支喘息 (中発作) の2症例を経験した。安全性の面から, 患者の希望・同意のもと入院管理下で加療し, ピークフローメトリーや指尖脈波による酸素飽和度測定等の指標を用いて, 詳細に経過を観察した。
    2例とも非発作時に服用していたもの以外に西洋薬は追加せず, 漢方薬のみで発作の軽快が得られた。
    喘息発作治療に対して西洋薬による治療が一般的である今日においても, 漢方薬が有用であることが示唆された。ただし, ガイドラインが存在する以上, 入院による厳重な監視下におくことを考慮すべきであり, 症状が増悪した場合には, 即時にガイドラインに則った治療を施行することが必要である。
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  • 伊藤 和憲, 越智 秀樹, 北小路 博司
    55 巻 (2004) 3 号 p. 331-336
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
    慢性的に全身の広範囲に及ぶ疼痛や倦怠感を訴える患者に, 線維筋痛症候群 (FMS) の概念を取り入れた鍼灸治療を試みた。対象は3ヵ月以上広範囲に及ぶ疼痛や倦怠感, さらには不眠や便通症状などの不定愁訴を訴える4症例とし, 自覚的な全身の痛み (VAS) と疼痛生活障害評価尺度 (PDAS) を用いて評価した。その結果, 東洋医学的な病態把握に基づいた鍼灸治療では症状 (VAS・PDAS) に大きな変化は見られなかったが, FMSに効果的とされる鍼通電治療を行うと治療3回後には症状が大きく改善した。このことから, 全身の疼痛や倦怠感を主訴とするような線維筋痛症候群の患者には鍼通電治療が1つの選択肢となる可能性が示唆された。
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  • 木村 容子, 佐藤 弘, 新井 信, 飯山 和郎, 田中 朱美
    55 巻 (2004) 3 号 p. 337-342
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
    漢方治療の効果判定は, 愁訴の改善など患者の主観的評価に依存する場合が多い。当研究所では, 漢方治療を多角的に評価するための手段の1つとして, 患者自身による自覚症状の評価システム (東洋医学研究支援システム; Tokyo women's medical university Oriental Medicine Research Active Support System: TOMRASS) を導入した。自覚症状の経時的変化のみならず, 疾患, 主訴・問題点, 処方, 検査データなどの診療情報をデータベース化した。今回, 本システムを用いて多数の症状を取り上げることにより, 多愁訴の効果判定が容易に行い得た例として, 当帰四逆加呉茱萸生姜湯加味方の1例, また, 当初予期しない症状の軽快が明かとなった症例として, 小青竜湯によりアレルギー性鼻炎のみならず, 月経困難症が軽快した1例を, 具体的運用例として紹介した。
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  • 田中 正史, 豊田 宏, 廖 英和, 三宮 正博, 綿貫 実
    55 巻 (2004) 3 号 p. 343-346
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
    硬膜外脊髄刺激療法中の患者に鍼通電治療が有効であった1例を経験した。症例は35歳の男性で, 16歳時からの交通外傷などによる頸部痛に対し, 星状神経節ブロック, 頸部硬膜外ブロックを施行されていた。29歳時の硬膜外ブロック時に左第3~5指に放散痛を生じ, 33歳時の硬膜外力テーテル挿入後に硬膜外膿瘍を発症した。抗生剤にて軽快したが, 以降左手指のこわばりとともに頸部痛・頸部後屈制限が著明となり34歳時に硬膜外脊髄刺激電極を挿入された。左手指のこわばりは改善したが頸部痛, 頸部後屈制限が改善されないため来院した。頸部痛に加え嚥下・咀嚼時痛があり流動食摂取の状態であったが, トリガーポイントブロック, 星状神経節近傍照射に加え, 後頸部に鍼通電治療を施行したところ, 2回の施療により常食摂取が可能となった。頸部痛の軽減に伴い自発運動を主体としたリハビリテーションを行っている。硬膜外脊髄刺激療法中にも鍼通電治療は安全に行うことができる可能性がある。
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  • 石塚 盈代, 喜多 敏明, 加藤 輝隆, 津田 昌樹, 土佐 寛順, 恒枝 宏史, 木村 郁子
    55 巻 (2004) 3 号 p. 347-354
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
    富山医科薬科大学付属病院、和漢診療部に来院した初診患者270名に対して, 203項目についてアンケートした結果をクラスター分析した。問診項目を項目間の近接度から3群に分類できた。各群における肝虚・脾虚・肺虚・腎虚の4つの「証」に相当する質問項目の総出現頻度を比較し, クラスター解析結果との対応を検討した。その結果, 3群の中の1群に, 肝虚の「証」頻度が極めて高く, その構成質問表はその「証」診断に重要であることが, 裏付けられた。
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  • 55 巻 (2004) 3 号 p. 355-356
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
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