日本東洋医学雑誌
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55 巻 , 4 号
選択された号の論文の6件中1~6を表示しています
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  • 渡辺 賢治
    55 巻 (2004) 4 号 p. 437-445
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
    米国国立衛生研究所の国立補完代替医療センターは, 年間予算1億1330万ドルで研究支援等を行っている。アジア各国は米国との共同研究を推進している。
    漢方医学は中国が起源であるが, 江戸時代に日本化が確立し, わが国独自の医学として花開いた。西洋医学が入ってきた後は, 華岡青洲に代表されるように, 患者の利益のために蘭漢問わずいいものを積極的に取り入れていく, という文化がわが国にはあった。
    明治に入り一時漢方医学は衰退したが, 医療用漢方製剤として再び医療の現場に登場した。武見太郎はその推進者だが, 安易に西洋医学に組み入れられることを是としなかった。今後漢方医学の国際化のためには1) 世界に対して知名度を高める, 2) 国の支援体制の整備, 3) 国内に漢方の正しい認識を普及, 4) 医療文化としての漢方医学を教育できる人材の育成, 5) 国際社会における伝統医学の普及に貢献, が重要と考える。
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  • 伊藤 隆
    55 巻 (2004) 4 号 p. 447-453
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
    吸入ステロイド薬の国際的標準化に伴い, 漢方治療は発作に対する対応から予防に重点が変化しつつある。成人例では重症例の減少と症例の高齢化により補腎剤が増加。小児例では虚弱化により補脾剤が増加。昔日の漢方治療の有効率は1年以上の無発作例が1~2割であり, 吸入ステロイド薬の治療効果に及ばない。しかし, 軽症喘息で吸入ステロイド薬を要さない場合, あるいは重症喘息で吸入ステロイド薬を用いてもコントロール不良な症例に対しては, 漢方治療は優れた役割を果たすことができる。軽症喘息例では柴朴湯と小青竜湯・麻杏甘石湯などの麻黄剤を用いる。麻黄剤については試飲により効果を確認しておくとよい。重症喘息および慢性閉塞性肺疾患は, 八味地黄丸, 麦味地黄丸料などの補腎剤を主に用いる。八味地黄丸によるピークフロー値上昇の作用機序は明らかではないが, DHEA系の賦活が関与している可能性がある。心不全合併例に対しては木防已湯の効果が期待される。
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  • 佐藤 弘, 荒川 泰行
    55 巻 (2004) 4 号 p. 455-461
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
    伝統的考え方に基づく漢方治療が肝細胞癌 (HCC) 発生抑制に有用であるか否かを検討した。対象は1年以上経過を観察し得た140例のC型慢性肝炎および肝硬変とし, 初診時の血小板数により, 3群に分類した。すなわち, 血小板数が10万未満をI群, 10万以上14万未満をII群, 14万以上をIII群とした。漢方薬は受診ことに自覚症状と身体所見を参考にして選択した。人年法によって求めたHCC年間発生率は、I群で0.89% (95%Cl: 0-2.63)、II群で1.15% (95%Cl: 0-3.31), III群で0.29% (95%Cl: 0-0.88) であった。この結果は, 従来報告されている未治療群におけるHCC発生率と比較して低値であり, また小柴胡湯あるいは十全大補湯単独で長期投与した報告と比較しても低値であった。初診時年齢60歳以上はHCC発症の危険因子と考えられたが, 性別, ALT変動パターンとHCC発症には有意の相関が認められなかった。投与された処方は53処方で, 最頻用処方は補中益気湯であった。以上の結果から, 伝統的考え方に基づく治療は, 慢性C型肝疾患におけるHCC発症抑制に有用であると考えられた。
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  • 貝沼 茂三郎, 伊藤 隆, 津田 昌樹, 古田 一史, 三潴 忠道, 嶋田 豊, 寺澤 捷年
    55 巻 (2004) 4 号 p. 463-467
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
    我々は面状発熱体を使用した新式の電気温鍼器を作成し, 健常人男性2人で, 温鍼器を人体腰部に当て, 放熱温度に関する測定を, 旧式の豆電球方式の電気温鍼器と比較検討を行った。その結果, 旧式と新式を比較すると, 旧式の2段階が新式の5チャンネルに相当することがわかり, また温鍼器中央温度は, 旧式と新式で立ち上がりは同じでほぼ同様の曲線を描き, 10分後には140℃程度に達した。しかし, その後旧式では, 温鍼器の中央温度が上昇し続けたのに対し, 新式ではプラトーに達し, 新式の方が安全性に優れていると考えられた。また19例を対象に, 新式の5チャンネルで有効方剤と電気温鍼耐久時間の関係を検討すると, 10分未満では陽証, 30分以上では陰証 (特に烏頭, 附子含有方剤) の方剤が有効であった。耐久時間と証に一定の相関が認められたことより, 新式の電気温鍼器は証の決定に有効な補助手段に成りうると考えられた。
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  • 森 昭憲, 関矢 信康, 堀江 延和, 引網 宏彰, 後藤 博三, 嶋田 豊, 寺澤 捷年
    55 巻 (2004) 4 号 p. 469-472
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
    桂姜棗草黄辛附湯が奏功した関節リウマチの1症例を経験した。症例は56歳, 女性。1992年より関節リウマチにて当科通院中。2003年4月初旬より多関節の疼痛と腫脹が増悪し, CRP, 赤沈の著明な上昇も認め, 〓入院。漢方方剤を変更したが改善しなかった。〓頃より心窩部の隆起が明らかとなり, 腹証を「辺旋杯」の状態ととらえた。〓に桂姜棗草黄辛附湯に転方し, 翌日より多関節の疼痛と腫脹, 及び心窩部の隆起が改善し始め,炎症反応も改善した。「辺旋杯」の腹証や「気分」,「水飮」に着目し桂姜棗草黄辛附湯を投与したところ, 速やかに奏効した症例と考えられた。
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  • 55 巻 (2004) 4 号 p. 473-474
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
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