日本東洋医学雑誌
Online ISSN : 1882-756X
Print ISSN : 0287-4857
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56 巻 , 6 号
選択された号の論文の7件中1~7を表示しています
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  • 寺澤 捷年
    56 巻 (2005) 6 号 p. 879-892
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
    歴史的に見ると, 近代西洋医学は自然科学を基盤として成立した知の体系であり, 要素還元論に基づいている。他方, 漢方医学は人間の病的状態を統合的に観察し,「証」としてこれを認識する手法を開発してきた。ここでは, 治療学としての「証」の持つ意味を考え, 随証治療を発展させるための課題や方法論を論じた。
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  • 56 巻 (2005) 6 号 p. 893-926
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
  • 佐々木 満, 桃生 寛和, 猪狩 咲子
    56 巻 (2005) 6 号 p. 927-932
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
    閉塞型睡眠時無呼吸症候群 (OSAS; Obstructive Sleep Apnea Syndrome) では, 上気道の閉塞が頻回に起こることにより, 低酸素血症や脳波上の覚醒反応が生じる。OSASの症状は, いびき, 日中の眠気, 倦怠感などであり, 肥満者に多い。補中益気湯は疲労, 気力がない, 手足の倦怠感, 眠気が強いなどの症状に有効であり, 胃下垂, 痔核, 脱肛, 子宮下垂, 陰萎などの疾患に適応とされている。無呼吸は, 肥満により上気道が狭く閉塞しやすいことと, 上気道, 特に舌が重力の影響にて下垂し上気道を閉塞することにより生じる。筋力低下を改善すると思われる補中益気湯が上気道筋のトーヌスを上げ, 上気道を広げる可能性も考えられる。そこで補中益気湯のSAS (Sleep Apnea Syndrome) への効果を検討した。SAS患者13名 (OSASの確定診断がついている5例と臨床的にOSASと考えられる8例) の検討で, 無呼吸指数が, 投与前23.1±4.8回/時から投与後936±226回/時と有意に減少し, いびき, 酸素飽和度も改善した。補中益気湯は虚証のSAS患者に有効である可能性が示唆された。
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  • 伊藤 隆, 仙田 晶子, 井上 博喜, 斉藤 康栄, 鏡味 勝, 松原 史典, 青柳 晴彦
    56 巻 (2005) 6 号 p. 933-939
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
    外来を受診した肥満患者127例に―律に防風通聖散 (Bo) を投与し, 6ヵ月以上服薬できた33例についてエキス剤の体重減量効果を検討した。対象例の腹力は5段階で (4) 以上の強が多かったが, これは腹痛下痢などの副作用で長期投与ができなかった9例で中間 (3) が多かったのに比較して, 腹力の強さの点で有意に高かった。服薬後の食欲低下は16例に認められた。食欲低下例と食欲不変例の投与前の体重はそれぞれ67.1±2.5kg, 75.9±2.4kgであり, 推計学的有意差を認めた。食欲低下例の体重の変化は-4.8±1.0kgで, 食欲不変例の-1.4±0.7kgに比較して明らかな差がみられた。血中中性脂肪値はBo投与後有意に低下した。作用機序として麻黄, 荊芥, 大黄, 連翹, 甘草による Adrenalin β3 receptor の活性化だけでなく, 大黄と山梔子による向精神作用が推測された。近年本薬に関する重篤な副作用報告がなされている。本剤の投与対象は腹力が強 (4) 以上が望ましく, 長期投与は食欲低下が認められる例によいと思われた。
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  • 木村 容子, 新井 信, 佐藤 弘
    56 巻 (2005) 6 号 p. 941-946
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
    漢方治療が加速度脈波に与える影響について検討した。漢方薬服用群 (1ヵ月101人, 3ヵ月後19人) 及び健常者13例の加速度脈波を測定した。加速度脈波の血管年齢 (Vascular Age: VA), b/a, d/a値を漢方治療の前後で比較した。健常者においてはいずれの場合においても有意な変化はみられなかった。また, 漢方治療患者の全体では, 治療後1ヵ月及び3ヵ月において, 有意な変化はみられなかった。しかし, VAと実年齢 (Age) の差に注目し, 初診時にVAが実年齢よりも高い群と低い群に分けて分析したところ, 初診時VAが実年齢より高い群では, 1ヵ月及び3ヵ月後を通じてVAは有意に改善していた。VAは, 血管壁の硬化などの動脈硬化に対する器質的な変化のみならず, 交感神経などの自律神経機能の変化に伴う機能的な変化も関与する。漢方治療は「身心一如」,「体のアンバランスを治す」などの基本理念から, 自律神経系のバランスにも関与していると考えられている。このため, VAが比較的短期間で変化の現れていることから機能的影響の関与も示唆された。
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  • 岡 洋志, 犬塚 央, 永嶺 宏一, 野上 達也, 貝沼 茂三郎, 木村 豪雄, 三潴 忠道
    56 巻 (2005) 6 号 p. 947-951
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
    黄耆桂枝五物湯は痺れや痛みに用いられる方剤であるが, 今回我々は同方を投与した29症例において, 有効例が18例で無効例が11例であった。有効群と無効群の自覚症状の違いを解析し, それらが処方決定の指標となると思われた。「寒がり」,「体全体が重い」はこれまでの報告にもみられた症候であり, 今回の検討でも強い傾向と特異性が見られた。さらに,「関節が痛む」,「皮膚が乾燥する」,「怒りっぽい」が無効群に比較して有効群に多く見られた。
    これらは今後, 黄耆桂枝五物湯を投与する上で特異性の高い使用目標となる可能性がある。
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  • 金 成俊, 緒方 千秋, 水澤 深雪, 坂田 幸治, 山田 陽城, 石野 尚吾, 花輪 壽彦
    56 巻 (2005) 6 号 p. 953-959
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
    近年漢方薬を取り扱う医師の数が増えており, 薬剤師による漢方薬の調剤頻度も高くなってきているのが現状である。このような漢方医学の普及に伴い, エキス剤以外に薬剤師が煎じ薬の調剤を行う機会も増えている。ところが, 煎じ薬の調剤は特殊であり. 調剤過誤のリスクも決して低くはない。煎じ薬の調剤過誤について調査を行いその防止対策について検討を行った。1990~1999年の間, 患者に投薬後発覚した過誤は54件あり, 調剤過誤が44件であった。調剤過誤防止対策として重要な点は, 調剤終了後に再度処方の重量と内容の鑑査を実施し, また投薬時の鑑査以外に漢方薬の内容を, 患者とともに最終鑑査を実施することであった。安全な漢方薬の提供を行うためにさ, 今回の報告がリスクマネジメントである薬剤師による漢方薬の調剤過誤防止に役立つものと期待される。
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