日本東洋医学雑誌
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57 巻 , 1 号
選択された号の論文の5件中1~5を表示しています
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  • 中田 敬吾
    57 巻 (2006) 1 号 p. 1-14
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
    坂口先生は浅田流細野漢方を伝承する者であるが, 細野漢方の上に桜沢の食養, 鍼灸, ホメオパシーを深く研究し臨床に用いている。
    坂口先生は細野史郎先生と協力して漢方薬の薬理研究, エキス製剤の開発等により昭和の漢方の復興に大きな足跡を残されている。坂口先生の臨床で特記すべき事は「マイナス1才の漢方治療」すなわち妊娠女性の漢方治療を重視している点である。これは千金要方の序文の崇本の義に基いた考えである。
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  • 57 巻 (2006) 1 号 p. 15-35
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
  • 西郡 秀文, 金 成俊, 坂田 幸治, 山田 陽城, 石野 尚吾, 花輪 壽彦
    57 巻 (2006) 1 号 p. 37-44
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
    漢方 (煎じ薬) 処方を調剤する場合, 通常処方集中には成人薬用量しか表示されていない。その為, 小児薬用量は成人薬用量の分数倍の減量指示として処方されることが多い。煎じ薬の薬用量ならびに水量を分数倍に減量して出来た煎出液が, 医療用漢方エキス製剤を小児薬用量として分数倍した場合と, 同様のこととして理解してよいのか検討する必要がある。そこで, 煎じ薬作製時における成人量と小児量の煎出液が, 服用する際に成分的に同等であるかを検討した。煎出方法として成人量は, 当研究所において常煎法としている初期水量600mLを半量の300mLになるまで, 小児量は生薬量, 初期水量ともに成人量の2/3倍, 1/3倍に減量する2通りで検討し, 成人での場合と同様に初期水量の半分になるまで煎じた。今回使用した処方としては当研究所において使用頻度が高く, 異なる処方重量である黄連解毒湯 (9g), 桂枝茯苓丸料 (20g), 十全大補湯 (33g) の3種類を選び検討した。成人量と小児量を比較したところ, 処方によりpH, エキス抽出率, 抽出成分において差がみられた。黄連解毒湯と十全大補湯の小児量のエキス抽出率は, 成人量に比べ低かった。黄連解毒湯中の含有成分 ferulic acid, 桂枝茯苓丸料中の含有成分 paeoniflorin と十全大補湯中の含有成分 paeoniflorin, liquiritin は成人量に比べ小児量で抽出率が低かった。また, 桂枝茯苓丸料中の含有成分 albiflorin と十全大補湯中の含有成分 albiflorin, trans-cinnamic acid は, 小児量 (2/3倍量) で抽出率が高かった。以上より, 煎じ薬においては成人薬用量を分数倍し, 小児量として取り扱うことが医療用漢方エキス製剤を分数倍し, 小児量として取り扱うことと同じでないことが示唆された。
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  • 濃沼 政美, 成川 仁之, 亀井 美和子, 白神 誠
    57 巻 (2006) 1 号 p. 45-55
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
    【目的】EBMが治療法選択の標準となった現在, 漢方薬においてもその基本を無視することは出来ない。そこで本研究は漢方薬のエビデンスを確立する一つの手法としてランダム化臨床試験 (RCT) が実施されている漢方薬に対して Meta-Ana-ysis (MA) を実践し, 得られたデータについて検討を行った。そこで今回はマレイン酸メチルエルゴメトリン (MME) を対照とした〓帰調血飲 (KCI) の産褥管理における有用性についての評価を行なった。
    【方法】医中誌・Medline で〓帰調血飲 (kyukichoketsuin) 等をキーワードとして2004年9月以前に公表された論文を検索・収集した。採用基準に従い解析対象論文を選出し, Chalmers のスコアシステム (1981年) で論文の質の確認を行なった。次にMAの方法に従い評価データを抽出し, データの統合 (DerSimonian-Laird 法) および感度分析を行った。
    【結果および考察】4論文が解析対象論文となり, これら論文の質はほぼ同等であった。後陣痛を評価項目とした3論文を統合した結果, KCIがMMEに比較し, 有意に後陣痛を減弱させることが示された {統合 odds ratio: 0.32 (95%CI, 0.17-0.60)}。しかし, 1論文ではKCIが統計的有意であった分娩5日目の子宮底長が, 統合により有意差を認めない結果となった。また分娩4日目の子宮底長は, 論文同様, 統合によっても有意差を認めなかった。この結果, 子宮復古に対するKCIの効果は, MMEと同等と考えられた。分娩4日目の乳汁分泌量の比較においては, 何れも有意差は認められないものの, KCIおよびMME双方の乳汁分泌量が多いとした論文が存在していた。そこでこれらを統合した結果, KCIによる乳汁分泌量が有意に少ない {統合 odds ratio: -8.20 (95%CI, -16.17-0.23)} 事がわかった。しかし分娩5日目の乳汁分泌量を統合した結果, 有意差こそ認めなかったが, KCIによる乳汁分泌量が多い結果となった。このことから, 乳汁分泌に対するKCIの有用性は, MME一概に劣るとも考えられなかった。
    【結語】MAによりKCIは後陣痛の減弱においてMMEに比較し有用性が高いことが証明された。しかし今回は安全性に関しての比較は行なえなかったため, 産褥管理の総合的な有用性を述べる上では今後, 安全性を含めた解析が必要であると思われる。
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  • 野上 達也, 木村 豪雄, 岡 洋志, 貝沼 茂三郎, 犬塚 央, 永嶺 宏一, 三潴 忠道
    57 巻 (2006) 1 号 p. 57-63
    公開日: 2010/03/12
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    症例は65歳男性, 1999年に巨大結腸症を発症し, 高度の腹部膨満を主訴として2003年7月に当科を受診した。大建中湯, 厚朴三物湯, 中建中湯, 厚朴三物湯, 八味地黄丸を用いて治療を行なった。一回目の厚朴三物湯投与では腹満は却って悪化した。中建中湯投与では一時的には症候は改善したが, 副作用である偽性アルドステロン症を発症し入院加療を要した。二回目の厚朴三物湯投与は著効し腹部膨満が消失した。本症例は巨大結腸症による腹部膨満に対して, 一回目と二回目では厚朴三物湯の治療効果が全く異なっていた。この事実は同じ症例であっても病態は時々刻々と変化することを示しており, これが漢方理論でいう証の変化と考えられる。本症例は, 証の変化を正しく捉えて漢方治療を行なうことが重要であることを改めて認識させられた症例であるので報告する。
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