日本東洋医学雑誌
Online ISSN : 1882-756X
Print ISSN : 0287-4857
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57 巻 , 4 号
選択された号の論文の6件中1~6を表示しています
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  • 松畑 出, 谷口 典正, 金井 成行
    57 巻 (2006) 4 号 p. 437-441
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
    実験的関節症モデルであるアジュバント関節炎ラットに低周波置鍼療法 (筋パルス) を行い, 除痛効果について検討した。SD系 (雌・6週齢) ラット24匹を3群 (I~III群) に分類した。I・II群は, アジュバント関節炎 (Adjuvant-induced Arthritis: A. A.) を惹起後8週間放置し, 慢性炎症モデルとした。I群は, は無処理群とした。I群 (AA-E群) は, 大腿四頭筋部位に低周波1Hz10分間通電刺激を5日間行った (n=8)。II群 (AA-N群) は, I群のコントロールとしてA. A. 惹起後, 無処置にて飼育した (n=8)。III群 (CTL群) は, I, II群の比較対照群とし健常ラットとした (n=8)。
    置鍼は, 大腿四頭筋に刺鍼 (深さ5mm) し, 低周波置鍼療法 (筋パルス) を行い, その前後の後肢の血流量, 足底への痛覚閾値に対する反応時間及び行動量を検討した。
    低周波置鍼療法 (筋パルス) 前には, AA群 (I, II群) は, CTL群 (III群) に比べて, 血流量及び行動量に有意な低下が認められた。また, 知覚異常のために痛覚閾値に対する反応時間の遅延も認められた。
    低周波置鍼療法 (筋パルス) 後, I群 (AA-E群) は, 刺激を行わなかったII群に比べて, 血流量の上昇及び行動量の有意な増加が認められた。更に痛覚閾値に対する反応時間の促進も認められ, 血流改善により疼痛が緩和し, 行動量の増加に繋がったものと考えられた。
    以上のことから, 低周波置鍼療法 (筋パルス) は, 慢性炎症による痛みに対して除痛効果があると示唆された。
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  • 関矢 信康, 地野 充時, 小暮 敏明, 巽 武司, 引網 宏彰, 柴原 直利, 喜多 敏明, 寺澤 捷年
    57 巻 (2006) 4 号 p. 443-447
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
    腸癰湯は『備急千金要方』を原典とする処方で急性・慢性腸疾患, 皮膚疾患, 肺化膿症などに応用されてきた。我々は種々の疾患に対して腸癰湯が有効であった9症例を経験した。自覚的には更秘を訴える者が多かった。これらの症例を検討した結果, 共通した他覚所見としてこれまで重要であるとされていた右臍傍圧痛, 回盲部圧痛, 腹直筋緊張の他に, 皮膚乾燥, 浮腫傾向 (顔面, 上肢, 下腿), 舌質の色調が正常であるものが多い傾向がみられた。これらが新たな使用目標となることが示唆された。
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  • 福田 秀彦, 巽 武司, 名取 通夫, 長坂 和彦
    57 巻 (2006) 4 号 p. 449-452
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
    咽の乾燥感を伴う4症例に対して百合固金湯を投与した。全例とも, 咽の乾燥感が速やかに改善した。今回の症例では不眠の訴えを全例に認めており, 目標の一つになる可能性が示唆された。
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  • 木村 容子, 佐藤 弘
    57 巻 (2006) 4 号 p. 453-458
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
    月経痛, 月経周期異常に対し, 気剤単独で, 奏功した5例を報告した。症例1では, 激しい心窩部痛及び月経痛が半夏厚朴湯で改善, 症例2では, 柴朴湯で月経不順及び月経痛が軽快, 症例3では, 半夏厚朴湯で月経痛が軽減した。〓血の所見を認めたが, 気欝の症状に基づいて処方を選択した。症例4では, 加味逍遥散から桂枝加竜骨牡蛎湯に変方して月経痛及び月経不順が改善, 症例5では, 主訴の蕁麻疹を桂枝加竜骨牡蛎湯加味方で治療中, 月経周期が40日以上から30日に改善した。後者2例では, 明らかな〓血症候を認めなかった。腹部動悸亢進や怖い夢, いやな夢がみられたため, 桂枝加竜骨牡蛎湯を選択した。月経異常は, 漢方医学的には, 特に「血」に関連する病態が多いとされる。しかし, 5症例の経験から, ストレス状況で発症した月経障害に対し, 〓血の症候を認めても, 気鬱や気逆など「気」の関与を考慮し, 気剤が有効な症例もあることが示唆された。
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  • 坂口 俊二, 山田 春菜
    57 巻 (2006) 4 号 p. 459-464
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
    アトピー性皮膚炎は遺伝的素因に環境要因が多様に影響していることから, 画一的な治療で難渋するケースが多く, 個々にあった治療が求められている。
    今回, アトピー性皮膚炎にて皮膚科で標準的治療を行っている21歳の女性に証に基づいた鍼灸治療の併用を開始した。11回の鍼灸治療により皮疹の改善とそれに伴うQOLの向上, IgE-RIST値, 好酸球数の減少が認められた。
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  • 元雄 良治, 津谷 喜一郎
    57 巻 (2006) 4 号 p. 465-475
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
    2004年よりWHOが漢方の国際的な診療ガイドラインを作成しようとする動きがある。しかし, 東アジアだけを見ても, 医師免許制度・薬剤承認制度・健康保険制度などが異なる上, エビデンスがまだ不十分な段階で, ユーザーが不明確な国際的なガイドラインを作成することは困難である。もし仮にガイドラインができた場合には, 法的・行政的・医療的な問題を惹起する可能性が高く, 日本としては慎重な対応が必要である。
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