Chlamydia trachomatis (
C. trachomatis) はelementary body (EB) 期では0.4~0.5μm径の類球形で, nucleoidが
C. trachomatis内に偏在して位置している. この偏在するnucleoidと宿主細胞表面との間の位置関係を, 吸着および侵入中.後について超微形態学的に観察し以下の結果を得た。
C. trachomatisが宿主細胞に吸着・侵入するときには,
C. trachomatisはnucleoidが宿主細胞表面に対して有意に遠位側になるように位置し (67個中44個, 66%), x
2検定 (1×3chi-square test) において, その危険率は0.001以下 (p<0.001) である.
宿主細胞に侵入後,
C. trachomatisはnucleoidが宿主細胞表面に対して有意に近位側になるように位置し (138個中61個, 44%), x
2検定 (1×3chi-square test) において, その危険率は0.001以下 (p<0.001) である.
しかし
C. trachomatisと宿主細胞との関係において, 侵入後nucleoidが宿主細胞表面に対して近位側である
C. trachomatisの割合 (44%) は, 吸着または侵入中のnucleoidが宿主細胞表面に対して遠位側である
C. trachomatisの割合 (66%) よりも少なく, これは吸着から侵入にかけて一部の
C. trachomatisが有意に回転していることを示すものであり, x
2検定 (2×3chi-square test) において, その危険率は0.001以上 (p<0.001) である.
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