感染症学雑誌
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67 巻, 1 号
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  • 岡崎 武二郎, 高畠 浩, 角 ゆかり, 梅内 正勝, 町田 豊平, 小野寺 昭一, 清田 浩
    1993 年 67 巻 1 号 p. 1-6
    発行日: 1993/01/20
    公開日: 2011/09/07
    ジャーナル フリー
    都立台東病院産婦人科でクラミジア陽性と診断された妊婦の男性配偶者で, 1989年8月から1992年5月までに同泌尿器科を受診した149症例を対象として, クラミジア血清抗体検査 (イパザイム®) と抗原検査 (クラミジアザイム®あるいはIDEIAクラミジア®) の2方法でクラミジア検査を行った.
    149例中90例 (60.4%) は, 抗体検査でクラミジア陽性であった. 抗原検査では, 149例中11例 (7.4%) が陽性を示し, この11例はすべて抗体も陽性であった.
    抗原陽性11例の患者は, 全例尿道炎の自覚症状はなかったが, 8例は他覚的には尿道炎の所見が認められた. しかし, 3例は自覚的にも他覚的にも正常で, 典型的な不顕性クラミジア感染症であった.
    今回の検討で, クラミジア抗原陽性症例は少なかったが, 抗体検査では半数以上が陽性であり, クラミジアは不顕性感染で家庭内に侵入していくものと思われた.
  • 草野 史郎, 迎 寛, 森川 透, 浅井 恒彦, 澤 英顕, 森川 伸雄, 織田 裕繁, 崎戸 修, 宿輪 千恵子, 千住 玲子, 川上 和 ...
    1993 年 67 巻 1 号 p. 7-11
    発行日: 1993/01/20
    公開日: 2011/09/07
    ジャーナル フリー
    びまん性汎細気管支炎をはじめとする慢性下気道感染症に対するエリスロマイシン (EM) の作用機序については, 種々の報告がなされている. 今回我々は, 好中球接着分子であるLFA-1とMac-1の量的発現におよぼすEMの影響を, 健常人6例の好中球を用いて検討した. 種々の濃度 (10ng/ml, 100ng/ml, 1μg/ml, 10μg/ml, 100μg/ml) のEM処理好中球を, 2×10-7M濃度のN-formyl-methionyl-leucylphenylalanine (FMLP) または2×10-8Mの濃度のphorbol myristate acetate (PMA) で刺激したとき, これら接着分子の発現には明らかな抑制を認めなかった. またEMと好中球との各処理時間 (0, 5, 15, 30, 60min) を変えても, 接着分子の発現には明らかな差を認めなかった. このことより, EMが少なくとも健常人の末梢血好中球の接着分子の量的発現を直接抑制している可能性は, 否定的であると思われた.
  • 東山 康仁, 古賀 宏延, 河野 茂, 前崎 繁文, 賀来 満夫, 原 耕平
    1993 年 67 巻 1 号 p. 12-17
    発行日: 1993/01/20
    公開日: 2011/09/07
    ジャーナル フリー
    メチシリン耐性黄色ブドウ球菌 (MRSA) を早期に検出する方法として, polymerase chain reaction (PCR) 法の応用を試みた. プライマーは, すでにクローニングされているmec A遺伝子の一部を増幅するように作成し, 以下の結果を得た.
    本法の特異性は優れており, MRSA以外の菌種やヒトDNAに対する交差反応は認められなかった. また感度は菌数が約50CFUまで検出可能であった.
    長期臥床患者13例より採取した咽頭ぬぐい液を用い, 培養法とPCRを比較検討した結果, PCRが陽性の検体は13検体中6検体であり, これら6検体すべてにMRSAまたはコアグラーゼ陰性ブドウ球菌 (CNS) が検出された.
    また, PCRが陰性の7検体中2検体にMRSAまたはCNSを検出したが, いずれも菌数は50CFU未満で, PCRの感度以下であった.
    以上より, mecA遺伝子を検出するPCRは, 特異性および感度とも良好で, 臨床検体への応用も十分可能であることが示唆された.
  • 荻野 純, 山田 俊彦, 小銭 太朗, 伊藤 正彦, 菊島 一仁, 後藤 領, 藤森 功, 久松 健一, 村上 嘉彦
    1993 年 67 巻 1 号 p. 18-23
    発行日: 1993/01/20
    公開日: 2011/09/07
    ジャーナル フリー
    緑膿菌の示すメチシリン耐性黄色ブドウ球菌 (MRSA) 発育抑制作用について, 寒天平板反転法及び滅菌濾紙スタンプ法を用いて検討を行った. さらに緑膿菌の由来別色素産生性, 薬剤感受性との関連, またエリスロマイシンによる影響についても検討を行った.緑膿菌株は膿汁由来20株, 喀痰由来34株, 尿由来20株の計74株で, MRSAを指示菌として用いた. その結果72時間後の判定でMRSAに対して抑制作用を示したのは, 膿汁由来16株 (80%), 喀痰由来19株 (55.9%), 尿由来8株 (40%) であった. 緑膿菌の色素産生性と黄色ブドウ球菌発育抑制作用との検討では, 色素産生性を全く示さない株では発育抑制作用が極めて乏しかった. 薬剤感受性成績からはPIPC, AMK, IPM, CFS, OFLXの5種類の薬剤のうち, OFLXに対して耐性を示す株に発育抑制作用を示さない株が多く認められた. エリスロマイシンは緑膿菌の色素産生を抑制したが, 黄色ブドウ球菌発育抑制作用には影響を及ぼさなかった. このことはエリスロマイシンの新たな薬理作用と治療上の有用性を示唆するものである. また黄色ブドウ球菌発育抑制作用は色素単独によるものではないことが推測されたことから, 今後抑制作用の発現物質の解明と共に, エリスロマイシン投与期間中における黄色ブドウ球菌及び緑膿菌の検出の推移に注目すべきであると考えられた.
  • 花谷 勇治, 蓮見 直彦, 浅越 辰男, 三吉 博, 高見 博, 小平 進
    1993 年 67 巻 1 号 p. 24-29
    発行日: 1993/01/20
    公開日: 2011/09/07
    ジャーナル フリー
    最近5年間に経験した消化器術後感染症216例, 308件を対象に, メチシリン耐性黄色ブドウ球菌 (MRSA) が検出される臨床的背景因子について検討し, 以下の結果を得た.
    (1) 216例中56例 (25.9%), 308件中69件 (22.4%) からMRSAが検出された. (2) 216例中35例 (16.2%) が死亡した. このうちMRSA検出例の死亡率は33.9%で, MRSA非検出例 (10.0%) に比べ有意に高率であった (p<0.001). (3) 感染症別のMRSA検出率は, 腸炎 (64.7%, p<0.001), 腹腔内感染 (52.5%, p<0.001) および呼吸器感染 (35.3%, p<0.05) では有意に高率であった. 一方, カテーテル感染を含む菌血症 (9.28%, p<0.001), 創感染 (13.6%, p<0.05) および尿路感染 (3.33%, p<0.05) では有意に低率であった. (4) 年齢では59歳以下, 性別では男性のMRSA検出率が有意に高率であった (p<0.05). また, 基礎疾患が悪性の症例ではMRSA検出率が高い傾向を認めたが (p<0.10), 併存症の有無による差は認めなかった. (5) 投与薬剤別のMRSA検出率は第一・世代セフェム0%, 第二世代セフェム17.2%, 第三世代セフェム54.5%で, 各群間に有意差を認めた (p<0.05, p<0.001). (6) 第一世代セフェムを多用するよう規制した1990年以降のMRSA検出率は19.6%で, 1989年以前 (31.6%) に比べ有意に減少した (p<0.05). 手術部位別にみると, 上部消化管手術例では51.4%から8.33%へと急激な減少を認めた (p<0.05).
  • 吉田 雅彦, 柳沢 良三, 石田 仁男, 岸 洋一
    1993 年 67 巻 1 号 p. 30-35
    発行日: 1993/01/20
    公開日: 2011/09/07
    ジャーナル フリー
    癌化学療法 (CAP療法6名, PEB療法3名) を受けた泌尿器科悪性腫瘍患者9名において, 好中球数およびその活性酸素産生能を経日的に検討した. 活性酸素産生能はchemiluminescence (CL) 法により測定した.
    末梢血好中球数は化学療法開始後16.4日目に280±100とnadir (最低) となる, 一過性の好中球減少が認められた. 好中球活性酸素産生能は好中球数の減少とほぼ平行して低下し (p<0.01), 化学療法開始後14.0日目に最低となり, 9例中6例は好中球減少のnadirとほぼ同時に最低になり, 次の化学療法前には回復する事が認められた. 癌化学療法時には好中球減少とほぼ平行して好中球活性酸素産生能も低下する事が認められ好中球数およびその機能の両方の点で, 好中球減少のnadir時に感染防御能が最も低下している事が示唆された.
  • 豊川 安延, 大友 良光, 秋山 有, 増田 和茂, 葛西 幹雄, 金子 誠二, 丸山 務
    1993 年 67 巻 1 号 p. 36-44
    発行日: 1993/01/20
    公開日: 2011/09/07
    ジャーナル フリー
    1991年6月, 青森県野辺地町の小学校4校と中学校1校でYersinia pseudotuberculosis血清型5a菌 (以下, Y.pseudotuberculosisと略) による集団感染症が発生した.
    総患者数は732名 (児童生徒725名, 教職員7名), 入院者は134名を数えた. 男女の発病比率は1.1: 1で顕著な差は見られなかった. 臨床症状 (478名) は発熱 (86.4%), 発疹 (73.8%), 腹痛 (66.7%), 嘔気・嘔吐 (63.4%) 等の頻度が高く, 苺舌, 咽頭発赤, 回復期の手指の膜様落屑, 関節痛等が特徴的であった. 多くの患者に血清抗体価の有意な上昇が認められた.
    Y.pseudotuberculosis血亨青型5a菌は患者便33検体中27検体 (81.8%), 給食施設排水1検体および調理従事者等便17検体中2検体 (11.7%) から分離された. 分離菌株の生物化学的性状は総て同一で, 病原性マーカーであるカルシウム依存性と自己凝集性も陽性で, 40-50メガダルトンの病原性プラスミドが確認され, その制限酵素切断パターンは同一であった. 分離菌はセフェム系, ペニシリン系, アミノグリコシド系等に感受性, マクロライド系, スルファ剤系に耐性を示した.
    疫学調査の結果から患者に共通した食事が学校給食に限定されたが原因食品を特定することはできず, 感染源を明らかにすることはできなかった. 平均潜伏期間は6.5日, 暴露日は5月30日と推定された.
  • コアグラーゼVII型株の急増
    永沢 善三, 草場 耕二, 田辺 一郎, 田島 裕, 只野 壽太郎, 藤澤 伸光, 加藤 収, 山田 穂積
    1993 年 67 巻 1 号 p. 45-52
    発行日: 1993/01/20
    公開日: 2011/09/07
    ジャーナル フリー
    佐賀医科大学附属病院においても, MRSAによる院内感染が頻発するようになった. その内分けを見ると, 1989年以前はコアグラーゼII型のMRSAが主流であったが1990年以降よりVII型のものが急増している. しかもこのVII型株は著しい多剤耐性化を示し, 薬剤感受性パターンが他施設で分離されるMRSAと異なるため臨床上問題になっている. そこで当院のMRSAによる感染症が増加した背景について, 疫学的な調査を試みた.
    (1) MRSAの年次別検出頻度 (一患者一株) は全黄ブ菌に対して1986年度26%, 1988年度23%, 1989年度37%, 1990年度30%, 1991年度60%であり, 特に1991年度で急激な増加が認められた.
    (2) VII型MRSAは1989年度に初めて5名の患者に認められ, 以後増加の傾向を示し1991年度では検出したMRSAの47%が本タイプ (恐らく同一株由来) であった.
    (3) VII型MRSA株について薬剤感受性パターンおよび疫学的調査を行ったところ, 院内で蔓延している株は, CLDM・EM感受性, IPM/CS・MINO耐性, TSST-1非産性およびエンテロトキシン非産生またはA型の2タイプであった.
    (4) VII型MRSAは, 本菌の蔓延している病棟の医師, 看護婦および病室の環境からも, 同一と思われる株が検出された.
    (5) 院内のMRSAの動態については, MRSA自体の種類が増えたのではなく, 限られた数の菌株が集中的に増加しているものと推察された.
  • 西村 修一, 金 保洙, 忻 克勤, 向山 淳司, 牛島 廣治, 阿部 敏明
    1993 年 67 巻 1 号 p. 53-58
    発行日: 1993/01/20
    公開日: 2011/09/07
    ジャーナル フリー
    東京北部で2冬期のロタウイルスの血清型の疫学調査をreverse transcription-polymerase chain reaction amplification (RT-PCR) でおこなった.
    1990~1991の冬期はG1型, G3型がみられ, 1991~1992の冬期はG1型が多くみられた.
    東京地区でG3型が主流をしめた事は過去10年間で初めてであり, この様に年毎に流行血清型が変化することは, ワクチンの開発にもロタウイルス血清型疫学の必要性がわかった.
  • 占部 健, 佐野 浩一, 小田原 史知, 大竹 徹, 森 治代, 森本 素子, 大久保 進, 石川 晃一, 中井 益代
    1993 年 67 巻 1 号 p. 59-65
    発行日: 1993/01/20
    公開日: 2011/09/07
    ジャーナル フリー
    プライマー固相化マイクロプレートとビオチン化dUTPを使用した非放射性逆転写酵素活性測定法 (Non-RIRTA) をHIV-1抗体陽性血友病患者末梢血単核球 (PBMC) からのHIV-1分離同定に応用した. 8名の無症候性HIV-1抗体陽性血友病患者より経時的に採取した40検体のPBMCをHIV抗体陰性健常人PBMCと混合培養し, 先ずNon-RIRTAと従来の放射線逆転写酵素活性測定法 (RIRTA) の両者で培養上清の逆転写酵素 (RT) 活性を測定し, レトロウイルス検出の判定結果を比較した. 40検体中36検体 (90%) で両者の結果は一致した. 培養上清を直接測定した今回の検体ではNon-RIRTAはRI RTAより感度が低く, これが一部結果が異なる原因であった. Non-RIRTAは非特異的RT活性阻止物質の影響をRIRTAより強く受けており, 改良の余地が残された. 次に, 検体を逆転写酵素阻止抗体 (RTI) と反応させた後の残存RT活性をNon-RIRTAで測定し, 検出されたレトロウイルスの同定を試みた. 2種類のHIV-1RTIはHIV-1抗体陽性者PBMCから分離されたレトロウイルスとLAV-1のRT活性のみを特異的に阻止し, HIV-2及びRAV-2RTのRT活性を阻止しなかった. 一方, HIV-2RTIはHIV-2のRT活性のみを特異的に阻止し, 同様に他のRT活性を阻止しなかった. 特異的RTIによってHIVのみでなくHIVのtypeの同定の可能性が示唆された.
  • 井上 祐一, 大坪 孝和, 森 理比古, 石野 徹, 高瀬 登美子, 賀来 満夫, 古賀 宏延, 河野 茂, 原 耕平
    1993 年 67 巻 1 号 p. 66-70
    発行日: 1993/01/20
    公開日: 2011/09/07
    ジャーナル フリー
    A 40-year-old male with no history of underlying disease was admitted to Hokusho Central Hospital on May 25, 1991, complaining of high fever and headache. Physical examination on admission revealed a temperature of 38.5°C, a pulse rate of 84 beat/min (relative bradycardia) and no abnormal findings for the chest or abdomen. Slight neck stiffnes without Kernig's sign was observed at neurological examination. Laboratory data were: ESR 11mm/lh, WBC 12000/mm3, C-reactive protein positive. Lumbar puncture showed an initial pressure of 230 mmH2O; CSF revealed a cell count of 2633/3mm3 with mononuclear pleocytosis, total protein of 76mg/dl and sugar of 54mg/dl (CSF: blood glucose ratio 0.47). We initially suspected tuberculous or cryptococcal meningitis, but Campylobacter fetus subsp. fetus (C. fetus) was isolated from the CSF and venous blood on the 27th hospital day. IPM/CS 1g/day, MINO 200mg/day and FOM 4g/day were intravenously administered. This antibiotic therapy was very effective: the patient was soon afebrile, and gradually all signs and symptoms were resolved. C. fetus was sensitive to IMP/CS, MINO, KM, GM, EM, OFLX, CP. The patient was discharged with no complication. He has eaten raw beef frequently before admission, but stool culture for C. fetus was negative.
  • 宮司 厚子, 西谷 肇, 芳賀 敏昭, 青木 ますみ, 野末 則夫, 斧 康雄, 国井 乙彦, 宮下 英夫
    1993 年 67 巻 1 号 p. 71-75
    発行日: 1993/01/20
    公開日: 2011/09/07
    ジャーナル フリー
    A case of spontaneous bacterial peritonitis (SBP) developed in an old man whose ascitic fluid was related neither to portal hypertension nor nephrotic syndrome, but with severe hypoalbuminemia emerged after a massive bleeding from a gastric ulcer in a malnutrition state. Ascitic fluid, increasing day by day, yielded Enterobacter cloacae and Bacteroides fragilis. Though autopsy was not carried out because of refusal of his family, neither liver necropsy, nor abdominal CT scan nor repeated abdominal ultrasonography showed findings suggesting existence of liver cirrhosis.
    In the presence of his ascites, the extent of a chemiluminescence (CL) response of polymorphonuclear cells from volunteers was significantly lower than that of his serum.
    This report shows that SBP can develop in a patient with ascites unrelated to portal hypertension when ascitic fluid induces little CL response.
  • 日高 孝紀, 横田 勉, 田村 和夫
    1993 年 67 巻 1 号 p. 76-80
    発行日: 1993/01/20
    公開日: 2011/09/07
    ジャーナル フリー
    A 54-year-old female was admitted to our hospital because of a spiking fever, right hypochondriac pain, right oribital pain and visual disturbance. Before admission she was treated with systemic antibiotics infusion for a diagnosis of liver abscess at the other hospital and the liver abscess almost diminished for a while. With the diagnosis of liver abscess and endopthalmitis, liver drainage and evisceration were carried out. The culture of pus from the eye and liver yielded K. pneumoniae. After liver drainage, evisceration, and direct injection of antibiotics into the eye, inflammatory findings tended to improve.
    Seven cases of metastatic K. pneumoniae endophthalmitis have been reported so far in Japan. The cases had liver abscess as the primary disease and 3 cases had bilateral endophthalmitis. Five cases with liver abscess survived except one who died of sepsis, but unfortunately, all cases became blind in the affected eyes.
    The prognosis of bacterial endophthalmitis, especially associated with K. pneumoniae liver abscess, is poor and as the outcome could appear to depend on time when treatment is started, a more aggressive diagnotic approach is required. Moreover systemic antibiotic infusion alone is inadequate for treatment of liver abscess and endopthalmitis, and liver drainage, evisceration and intravitreal injection of antibiotics must be given in early stage.
  • 荒島 康友, 河野 均也, 馬場 俊一, 手塚 利治, 宗村 徹也, 浅野 隆司, 保刈 成男
    1993 年 67 巻 1 号 p. 81-84
    発行日: 1993/01/20
    公開日: 2011/09/07
    ジャーナル フリー
    We described a forty-four-year-old female who was scratched by her cat, and developed lymphadenopathy. Cat scratch disease skin-test was positive. Cat scratch disease is well known, but there are not many reports in Japan. Reports of cat scratch disease will increase as the pathogen was recently detected. Attention must be drawn to zoonosis containning cat scratch disease.
  • 山下 えり子, 久米 光, 佐藤 宏, 塩谷 茂, 石川 千恵子, 木田 芳樹, 奥平 雅彦, 望月 真弓, 舟岡 美砂子, 村瀬 勢津子
    1993 年 67 巻 1 号 p. 85-91
    発行日: 1993/01/20
    公開日: 2011/09/07
    ジャーナル フリー
    The frequency of a visceral mycosis grows definitely higher with an immunocompromised host. Invasive fungal infection can be controlled by means of development of early diagnosis and antifungal therapy. In these types of cases, it is difficult to establish an antemortem diagnosis of invasive pulmonary aspergillosis and most of them were diagnosed postmortem.
    A patient was diagnosed as aspergillosis from the clinical and serological features. This patient underwent successful therapy during remission induction therapy of acute myelocytic leukemia (AML).
    A 26-year-old male was admitted to our hospital because of leukocytosis with a diagnosis of AML made by reviewing peripheral blood smears and bone marrow aspirate. After remission induction therapy, he was still febrile in spite of treatment with a broad spectrum antibiotics and empiric therapy of fluconazole. Unfortunately shadowing appeared on the chest radiograph and aspergillus antigen was detected from the serum and the sputum. Consequently, the patient who suffered from invasive pulmonary aspergillosis was diagnosed and treated with intravenous amphotericin B and flucytosine. The radiological shadow improved but AML relapsed, therefore, remission induction therapy of AML was started again but he died of sepsis caused MRSA.
    In the postmortem histopathological examination the lung tissues, the hyphae could not be confirmed while, in immunohistochemical examinations of the lesion at the left S8, aspergillus antigens were detected around the small necrotic lesions and in the polymorphologic giant cells.
    We emphasize that invasive pulmonary aspergillosis is very difficult to diagnose whereas active examinations and clinical early diagnosis may lead to more effective therapy and the prognosis.
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