感染症学雑誌
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68 巻, 12 号
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  • 松本 昌門, 榊原 徹, 荒川 正一, 齋藤 眞
    1994 年 68 巻 12 号 p. 1447-1450
    発行日: 1994/12/20
    公開日: 2011/09/07
    ジャーナル フリー
    1989年から1992年までの4年間に名古屋市内の5総合病院小児科を受診した百日咳様患者164名について菌検索を行い, 43名 (26.4%) から百日咳菌を検出した.検出された百日咳菌の血清型は, 42株 (1株は型別せず) が1, 3, 6型であった.
    菌陽性者43名は全てワクチン未接種者であった.また菌陽性患者の同胞29名中発症者は5名あり, うち2名は兄弟でワクチン完全接種者であった.しかし症状は咳のみと軽症であった.発症無しは, 24名で, うち13名はワクチン完全接種者, 3名は1期3回の不完全接種者であった.
  • 山田 文也, 倉園 貴至, 山口 正則, 大関 瑤子, 奥山 雄介
    1994 年 68 巻 12 号 p. 1451-1458
    発行日: 1994/12/20
    公開日: 2011/09/07
    ジャーナル フリー
    1990~1992年に埼玉県の医療機関で下痢症患者から分離された腸管出血性大腸菌16株について, その血清型, Vero毒素産生性, 生化学的性状, 薬剤感受性およびプラスミドプロファイルを検討した.
    16株の血清型は, O157: H7が集団発生2事例由来の4株を含む12事例14株, 0111: H-散発例1株および0128: H2散発例1株であった.PCR法による毒素型別は, 集団発生2事例を含む0157: H79株と0128: H21株がVT1, VT2産生遺伝子保有, O157: H75株がVT2遺伝子単独, O111: H-1株がVT1遺伝子単独保有株であった.生化学的性状では, 1事例の集団発生事例由来株が生物型II型, その他のO157: H7は1型であった.また, 散発事例由来の0157: H71株がUrease陽性であった.
    薬剤感受性では, O157: H7にABPC耐性が1株, SM耐性1株, SMおよびTC耐性2株が認められた.プラスミドプロファイルでは, すべての株が約94Kbおよび94Kb以下のプラスミドを複数保有していた.しかし, 0157: H75株は約94Kbのプラスミド単独保有であった.
  • 荒木 和子, 蔡 長海, 佐藤 賢子, 小林 正明, 篠崎 立彦, 阿部 敏明
    1994 年 68 巻 12 号 p. 1459-1464
    発行日: 1994/12/20
    公開日: 2011/09/07
    ジャーナル フリー
    静岡県藤枝市の1小児科医院において1991年1月から1992年10月の問に447例の急性胃腸炎の患児より糞便材料を採取した.EIAによりアデノウイルスの検出を行った結果48例 (10.7%) が陽性であった.陽性例は1991年5月および11月をピークとした2峰性を示した.陽性例についてさらにアデノウイルス40, 41に特異的なモノクローナル抗体を用いたEIAで腸管アデノウイルスの検出を行なうとともに293細胞を用いてウイルス分離を行った.ウイルス分離後の感染細胞から抽出したウイルスDNAを制限酵素Sma IおよびHind IIIで切断して電気泳動を行った.1991年3~7月 (前期) でその64.2%, 1991年10~1992年3月 (後期) では85.7%が腸管アデノウイルスであった.このうち前期では42.9%, 後期では89.2%がAd41であった.後期ではAd41の泳動型 (SmaI, Hind III) は2型のみでありこの期に2株のAd41の流行があったことが示唆された.
  • 村松 秀樹
    1994 年 68 巻 12 号 p. 1465-1471
    発行日: 1994/12/20
    公開日: 2011/09/07
    ジャーナル フリー
    内臓真菌症の原因菌として最も頻度の高いCandida albicansの検出をnested PCR (polymerasechain reaction) 法により行った.C. albicans β-tubulin遺伝子の一部を標的とするこのPCR法はC.albicansに特異的で, nested PCR法を用いることで検出感度も上昇し, C. albicans DNA 10fg/assayまで検出可能となった.そして, C. albicans髄膜炎症例の髄液を対象とした検討でも検出が可能であった.以上より本PCR法は, 迅速かつ簡便で, C. albicansによって惹起された内臓カンジダ症の早期診断法として有用であると考えられた.
  • 前田 光一, 澤木 政好, 三笠 桂一, 古西 満, 寺本 正治, 森 啓, 坂本 正洋, 辻本 正之, 竹内 章治, 濱田 薫, 国松 幹 ...
    1994 年 68 巻 12 号 p. 1472-1478
    発行日: 1994/12/20
    公開日: 2011/09/07
    ジャーナル フリー
    最近10年間に当科で経気管吸引法 (TTA) を施行しムコイド型緑膿菌を検出した呼吸器感染症20例33回の臨床的検討を行った.
    ムコイド型緑膿菌を検出した33回中32回 (97.0%) が慢性下気道感染症または同症の急性増悪に伴う肺炎から検出され, 慢性下気道感染症のない例からの検出は1回のみであった.一方, 非ムコイド型緑膿菌は46回中慢性下気道感染症のない例で9回に検出された。ムコイド型緑膿菌の単独菌検出は69.7%, 複数菌検出は30.3%で後者は慢性下気道感染症の急性増悪期である比率が高く, 同時検出菌はHaemophilus influenzaeが最も多かった.緑膿菌を検出したびまん性汎細気管支炎の56.3%, 気管支拡張症の42.9%, 慢性気管支炎の40.0%がムコイド型であった.非ムコイド型緑膿菌検出肺炎例の死亡率は41.6%であったがムコイド型検出肺炎例では死亡例はなかった.非急性増悪期の慢性下気道感染症例において非ムコイド型検出例と比較して炎症所見, 呼吸機能などの検査値に明らかな差はみられなかった.今回の検討からムコイド型緑膿菌は慢性下気道感染症における持続感染菌として非ムコイド型に比べより重要であることが示唆されたが, その感染機序および臨床的意義についてはさらに検討を要すると考えられた.
  • 古西 満, 澤木 政好, 三笠 桂一, 前田 光一, 森 啓, 寺本 正治, 坂本 正洋, 辻本 正之, 竹内 章治, 濱田 薫, 国松 幹 ...
    1994 年 68 巻 12 号 p. 1479-1483
    発行日: 1994/12/20
    公開日: 2011/09/07
    ジャーナル フリー
    ウイルス感染症の診断をウイルス分離法, 下気道・肺感染症の診断を経気管吸引法 (Transtrachealaspiration: TTA) を用いて成人下気道・肺感染症203例を検討したところ, ウイルス分離陽性症例は16例 (7.9%) であった.16例の下気道・肺感染症は急性気管支炎3例, 肺炎8例, 慢性下気道感染症急性増悪5例であった.分離ウイルスはRhinovirus 11例, Herpessimplex virus I 3例, Parainfluenza virusIII・RS virus各1例であった.ウイルス分離検体はTTA 9回, 咽頭ぬぐい液8回, 鼻汁5回, 5例では上気道・下気道検体から同時に同一ウイルスを分離した.TTAからH. influenzae, P. aeiuginosaなどの細菌を14例で分離した.
    Rhinovirusなどが上気道のみならず, 下気道からも分離され, 単独または細菌感染と関わり合いながら下気道・肺感染症の病態を形成しており, 成人下気道・肺感染症でもウイルス感染は重要な役割を果たしていることが示唆された.
  • 三指標 (初発週, 分離週, ピーク週) からみた地域差について
    薩田 清明
    1994 年 68 巻 12 号 p. 1484-1491
    発行日: 1994/12/20
    公開日: 2011/09/07
    ジャーナル フリー
    わが国のインフルエンザ流行の地域差を全国的視野から検討するために, 全国を東北・北海道, 関東など六地域に分け検討した.検討対象は, 1976~1993年の16回のインフルエンザの流行で第一指標 (初発週), 第二指標 (分離週), 第三指標 (ピーク週) の各指標がすべて認められた延べ720都道府県である.検討方法は各流行年次別, 地域別に各指標に対する平均値 (標準偏差) を求め, その差を統計学的に比較検討し, 次のような結果が得られた.
    1.集団かぜの初発発生は最も早い関東, 近畿地域の11月下旬~12月初めに比べ, 九州地域は最も遅く1月中旬を示し, 著しい地域差が認められた.
    2.ウイルス分離でも関東, 近畿地域が最も早く1月中旬を示し, 最も遅い中国・四国地域の1月末から2月初めとの問に地域差が認められた.
    3.患者発生のピーク週でも関東地域は最も早く2月上旬を示し, 最も遅い東北・北海道や中国・四国地域の2月中旬との問に地域差が認められた.
    4.各指標の最も早い地域と遅い地域との差をみると, 第一指標の4.2週が第二指標では1.8週に短縮され, さらに第三指標では短く0.8週を示した.
    5.各地域の第一指標と第二指標との差からみると, 集団かぜ発生の早い地域ほどウイルス分離も早いが, その間隔は長く, 逆に遅い地域ほどウイルス分離も遅いが, その間隔の短いことが認められた.
  • Shiba Kumar RAI, 柴田 宏, 佐藤 美雪, 村社 恵子, 住 勝実, 久保 隆, 松岡 瑛
    1994 年 68 巻 12 号 p. 1492-1497
    発行日: 1994/12/20
    公開日: 2011/09/07
    ジャーナル フリー
    The seroprevalence of hepatitis B virus (HBV) and hepatitis C virus (HCV) in 303 serum samples collected from that apparently healthy population inhabitating different areas in eastern Nepal was studied. Samples were collected at Dharan Municipality, Sunsari85, Pancha Kanya Village Development Committee, Ilam86, Dhankuta Hile, Dhankuta82 and Basantapur Village Development Committee, Tehrathm50. HBsAg and anti-HBsAg antibody was screened by reverse passive haemagglutination (RPHA) and passive haemagglutination (PHA) respectively and positivity was confirmed by enzyme linked immunosorbent assay (ELISA). Anti-HCV antibody was detected by ELISA. None of the samples were positive for HBsAg. Anti-H BsAg antibody was positive in 1.9%(6/303). The positive rate increased with age reaching 25% positivity among the elderly. The anti-HBsAg antibody positivity was 2.35, 2.32, 1.22 and 2.00 in Dharan, Ilam, Dhankuta and Tehrathum respectively. Anti-HCV antibody was detected only in one sample (15-year-old boy) collected in Dharan. These findings indicate that the HBV and HCV infections are not active in eastern Nepal.
  • 他の諸免疫担当細胞反応との比較
    松川 雅則, 熊本 悦明, 広瀬 崇興, 松浦 晃洋
    1994 年 68 巻 12 号 p. 1498-1511
    発行日: 1994/12/20
    公開日: 2011/09/07
    ジャーナル フリー
    実験的マウス上行性尿路感染症モデルを作成し, 感染局所の免疫組織化学的染色により, 感染防御機構のひとつとして注目されるγ/δT細胞の意義について検討した.実験動物はSPF飼育雌BALB/cマウスを用い, 経尿道的にEscherickia coliの菌液を膀注し2時間尿道をクランプすることにより上行性に実験的尿路感染症を発症させた.γ/δT細胞に対するモノクローナル抗体を用いたABC法により, その出現を検討した後, 二重免疫蛍光抗体法によりγ/δT細胞のCD4とCD8の発現を観察した.非感染時尿路にはγ/δT細胞が腸管や皮膚よりも少ないものの膀胱上皮内と上皮下に分布していた.しかし腎ではγ/δT細胞は認められず, 両臓器の外来抗原暴露機会を反映していると考えられた.E.coli感染後γ/δT細胞は, 腎と膀胱で浸潤し次第に増加した.感染後105日後には腎瘢痕部位に強く出現し, 損傷細胞と細菌抗原のheat shock protein (HSP) との交叉反応性による自己免疫学的機序により腎瘢痕をもたらしている可能性が考えられた.また, 腎瘢痕部位での二重免疫蛍光抗体法によるγ/δT細胞の表現型の検討では, CD4-CD8-ダブルネガティブに加えて細菌抗原などにより活性化されたと考えられるCD4-CD8+シングルポジティブのγδT細胞がともに浸潤していることが明らかとなった.
  • 河野 茂, Ashok VARMA, K. J. KWON-CHUNG, 原 耕平
    1994 年 68 巻 12 号 p. 1512-1517
    発行日: 1994/12/20
    公開日: 2011/09/07
    ジャーナル フリー
    本邦におけるCryptococcus neoformansの臨床分離株はC.neoformansvar.neoformansであり, 約95%は血清型Aである.我々は, UT-4Pをプローブとして, ACC1で処理したC.neoformansのDNAをDNA且ngerprinting法で疫学的に検討した.長崎, 千葉, 東京で分離された血清型Aの計52株のRFLPパターンは特徴的型を示した.世界的には9パターンが知られ, 最も多いパターンはVであったが, 長崎では, 1株 (VII) を除き, 全てパターンIV (鳩の糞からの分離1株も含めて) であった.千葉では, パターンIVとVIIがほぼ同じ頻度で, 東京ではパターンIVとV (AIDS患者からの2株を含めて) がみられた.なお, パターンIVとVII (1株のみ) はCaliforniaでしか分離されていない.
    血清型ADの独立性は, 未だ一般には認められていないが, 4株のRFLPパターンでは, 血清型Aに典型的なパターンに血清型D特異的バンドがみられ, その独立性が強く示唆された.
  • 向野 賢治, 多々良 一郎, 武田 誠司, 荒川 規矩夫, 原 征彦
    1994 年 68 巻 12 号 p. 1518-1522
    発行日: 1994/12/20
    公開日: 2011/09/07
    ジャーナル フリー
    メチシリン耐性黄色ブドウ球菌 (MRSA) の臨床分離53株に対する epigallocatechin galate (EGCg) の抗菌活性を最小発育阻止濃度MICについて検討した.53株に対するEGCgの微量液体希釈法によるMIC50, MIC90はそれぞれ64,128μg/mlであった.分離株1株を使った時間殺菌曲線による検討では, EGCgはMRSAに対し1~2MICでは静菌的, 6MICでは殺菌的に作用すると思われた.また, EGCgは煮沸や凍結などの物理学的処理に対しても安定であった.これらのことから, EGCgはMRSA感染症に対し有用性があると思われた.
  • 前崎 繁文, 増本 英男, 荒木 潤, 浅井 貞宏, 猿渡 克比孔
    1994 年 68 巻 12 号 p. 1523-1526
    発行日: 1994/12/20
    公開日: 2011/09/07
    ジャーナル フリー
    A sixteen year old female was feverish from June 12, 1993. Methicillin-resistant Staphylococcus aureus was isolated from the blood, the diagnosis of MRSA sepsis was established. Vancomycin (2g/day) was administered for eighteen days, but MRSA was not eradicated in the blood culture. Then she was administered a combination therapy of arbekacin (200 mg/day) and imipenem/cilastain (1g/day) for seven days, but MRSA in the blood was cultured continuously. The sequential combination therapy of netilmycin (200 mg/day) and minocycline (200 mg/day) was started, MRSA was eradicated from the blood culture after four days. The sequential combination therapy netilmycin and minocycline was seemed to be effective for MRSA infection.
  • 大塚 喜人, 北村 成大, 有村 隆, 三澤 成毅, 小栗 豊子, 島田 馨
    1994 年 68 巻 12 号 p. 1527-1532
    発行日: 1994/12/20
    公開日: 2011/09/07
    ジャーナル フリー
    We report a case of Corynebacterium jeikeium septicemia associated with malignant lymphoma. The patient is a 58-year-old male who was diagnosed as malignant lymphoma on August 1992. May 15, 1993, he was admitted to our hospital because of oliguria, abdominal flatulence and vomiting which developed a few days before admission. Anticancer regimen were started.
    In the middle of July, white blood cell (WBC) count dropped to 100/mm3 and body temperature rose to 39°C. He was been treated with Ceftazidime and Piperacillin.C. jeikeium was recovered from blood culture. Antibiotics were switched to minocycline and vancomycin. He died of septic shock and pneumonia. Autopsy revealed the presence of the colonies of Rods. Which were morphologically compatible with C. jeikeium were observed in lung tissue and in the small pulmonary vessels.
  • 寺田 喜平, 西垣 郁代, 村上 玲子, 平賀 由美子, 河野 祥二, 小林 嘉一郎, 片岡 直樹, 二木 芳人
    1994 年 68 巻 12 号 p. 1533-1537
    発行日: 1994/12/20
    公開日: 2011/09/07
    ジャーナル フリー
    従来, 肺炎球菌はペニシリン (PC) 耐性菌がほとんどなく, PCによる確実な臨床効果が期待された.しかし, 1967年にPC耐性肺炎球菌が初めて報告されて以来, その頻度は世界的に徐々に増加し, 本邦における小児科臨床材料からの分離成績でもPC耐性率が50%に, その中の高度耐性菌は10~15%に増加している.最近, 私どもはPC耐性肺炎球菌感染症の3小児例を経験したので報告する.
    症例1は最近診ることのなかった典型的な乳様突起炎, 症例2は菌血症に伴う髄膜炎, 症例3は気管支炎を繰り返した重症心身障害児であった.特に化膿性髄膜炎では除菌の確認を初期に髄液検査を繰り返して行うこととMICを早期に測定する必要性が示唆された.
    PCGに対するMICは, 症例2が0.25μg/ml, 症例1, 3が2.0μg/mlであった.
  • 福原 徳子, 宮澤 輝臣, 土井 正男, 金本 康生
    1994 年 68 巻 12 号 p. 1538-1542
    発行日: 1994/12/20
    公開日: 2011/09/07
    ジャーナル フリー
    A 48-year-old female was seen at our hospital after having a severe fever of nearly 40°C, for a period of 9 days. She complained of pain in the left side of her chest. An X-ray examination revealed a slight infiltration of the upper and middle lung fields. At this time, it was learned that the women's pet bird had recently died.
    This case was diagnosed as acute pneumonia due to psittacosis. Therefore the administration of Roxithromycin was started. After a few day her condition improved.
    During the course of treatment, serum was taken and a throat swab was done_ A mirroimmunofluorescence (MIF) test asperformed to check the serum antibody levels against Chlarnydia psittaci. The serum titer rose from 1: 8 to 1: 256 in 15 days after admission. The final diagnosis was made after positive isolation of C. psittaci by means of the cell culture method.
  • 山田 秀二, 津村 直幹, 長井 健祐, 山田 孝, 阪田 保隆, 富永 薫, 加藤 裕久, 本廣 孝, 升永 典代, 望月 學, 尾内 一 ...
    1994 年 68 巻 12 号 p. 1543-1547
    発行日: 1994/12/20
    公開日: 2011/09/07
    ジャーナル フリー
    A case of uncommon iritis due to Chlarnydia pneumoniae (C. pneumoniae) is reported. The patient was a 9-year-old boy who had suffered from cough, pharyngeal pain, and low grade fever. The symptoms persisted for more than 1 month in spite of an oral cephem antibiotic. Ophthalmalgia, congestion around the iris and cough had lasted with alleviation and exacerbation. A diagnosis of C. pneumoniae infection was made by specific polymerase chain reaction (PCR) method and microimmunofluorescence test (MIF). The symptoms subsided with administration of clarithromycin (CAM: 300 mg/day) for 2 weeks. Because of the simultaneous alleviation of iritis, C. pneumoniae infection was considered to introduce the iritis.
    Much remains to be clarified about this pathogenesis of iritis and more detailed evaluations are required.
  • 橋口 浩二, 玉田 貞雄, 中林 美枝子, 菅井 直美, 中島 正光, 二木 芳人, 副島 林造
    1994 年 68 巻 12 号 p. 1548-1549
    発行日: 1994/12/20
    公開日: 2011/09/07
    ジャーナル フリー
  • 及川 陽三郎, 花岡 順一, 池田 照明
    1994 年 68 巻 12 号 p. 1550-1551
    発行日: 1994/12/20
    公開日: 2011/09/07
    ジャーナル フリー
  • 1994 年 68 巻 12 号 p. 1557
    発行日: 1994年
    公開日: 2011/09/07
    ジャーナル フリー
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