感染症学雑誌
Online ISSN : 1884-569X
Print ISSN : 0387-5911
ISSN-L : 0387-5911
70 巻 , 11 号
選択された号の論文の11件中1~11を表示しています
  • 1996 年 70 巻 11 号 p. 1127-1139
    発行日: 1996/11/20
    公開日: 2011/09/07
    ジャーナル フリー
  • 伊藤 雅康, 栗山 学, 石原 哲, 長谷川 義和, 伊藤 康久, 河田 幸道
    1996 年 70 巻 11 号 p. 1140-1146
    発行日: 1996/11/20
    公開日: 2011/09/07
    ジャーナル フリー
    尿路感染症における白血球機能を検討する目的で, G. CSF処理と各種浸透圧環境の白血球機能におよぼす影響を検討した. スーパーオキサイド産生能は, 末梢血白血球を用いるとG-CSFの濃度依存的に増加したが, 尿路感染症患者の尿由来白血球では観察できなかった. 一方, 前もってG-CSF処理後に高浸透圧環境下において白血球を処理しても, 浸透圧によるスーパーオキサイド産生阻害は緩和される傾向にあった. このため, 血中においてG-CSFによって活性化された好中球は, 組織から尿路に遊走後もその機能を保持できうると推測できた.
  • 川口 英子, 南出 和喜夫, 森 博紀, 五十君 裕玄
    1996 年 70 巻 11 号 p. 1147-1153
    発行日: 1996/11/20
    公開日: 2011/09/07
    ジャーナル フリー
    当ラボの血液由来ブドウ球菌386株について菌種, mecA保有の有無, β-ラクタマーゼ産生, スライム形成, 薬剤感受性およびS. aureusについてはコアグラーゼ型も調べた. 分離菌種は, S. aureus. S. epidermidis. S. capitis, S. caprae, S. hominis. S. simulans, S. haemolyticusおよびS. lugdunensis等, 多彩な菌種を認めた.メチシリン耐性遺伝子であるmecAの保有率は, S. amusで67.7%(84/124), coagulase-negative Staphylococci (CNS) 全体では75.3%(195/259) であり有意差は見られなかった. しかし菌種別ではS. aureusに較べS. epidermidis. S. capraemecA保有率が有意に高く, S. hominisの保有率は低かった. また今回検出されたS. lugdunensis 2株中1株は我々が文献的に調査しえた範囲では報告例のないmec且保有株であった. β-ラクタマーゼ陽性率はmethicillin-resistantS. aureus (MRSA) では77.4%(65/84), methicillin-resistantCNS (MRCNS) では95-9%(187/195) とMRCNSの方が高率であった. スライム形成能は, S. aureusに較べCNSでの形成率が高く, 殊にMRCNSが46.2%(84/182) と顕著であった. 一方, 薬剤感受性はMRSAに較べてMRCNSに耐性株が少なく, 殊にCETについてはMRSAの86.9%が耐性株であったのに対しMRCNSでは5.6%と低率であった. MRCNSの主要菌種ではS. capitis. S. capmeS. epidermidis. S. simulansに較べ, CCL, CMZ, FMOX, FOMに対し, より耐性であり菌種間で差がみられた. CNSにはS. aureusと同等のmecA遺伝子保有率があり, β-ラクタマーゼ保有率やスライム形成能が高い菌種が存在することを考えあわせると, 今後臨床上留意すべきであろう.
  • 松下 秀, 山田 澄夫, 太田 建爾, 工藤 泰雄
    1996 年 70 巻 11 号 p. 1154-1159
    発行日: 1996/11/20
    公開日: 2011/09/07
    ジャーナル フリー
    1992~1994年の3年間に, フィリピン共和国マニラ市において散発下痢症患者より分離された263株のサルモネラについて, その血清型分布と薬剤耐性, 及びチフス菌 (S. Typhi) とS. Enteritidisのファージ型について検討した.
    血清型別試験の結果, 供試菌株は, 10種の0群, 32種の血清型に分類された. その主要血清型は, S. Weltevreden, S. Enteritidis, チフス菌, S. Typhimurium, S. Derbyなどであった.
    CP, TC, SM, KM, ABPC, ST, NA, FOM, 及びNFLXの9種薬剤に対する耐性試験の結果, 95株 (36.1%) がFOMとNFLXを除く供試薬剤いずれかに耐性であった.
    5株以上検出された血清型のうち50%以上の高耐性率を示したのは, S. Ruiru (100%), S. Typhimurium (87.0%), S. Senftenberg (80.0%), S. Derby (66.7%), S. Agona (50.0%) であった.
    耐性菌95株の耐性パターンは全体で21種認められ, そのうち80株 (84.2%) は2剤以上の多剤耐性菌であった.
    チフス菌37株のファージ型は, B1が27株, E2が6株, 及びA, DVS, UVS1, 型別不能 (UT) がそれぞれ1株であった.
    S. Enteritidis38株のファージ型は, 4が32株, 7が3株, 及び1, 9, UTがそれぞれ1株であった.
  • 矢部 貞雄, 中山 幹男, 山田 堅一郎, 北野 忠彦, 新井 陽子, 堀本 泰介, 増田 剛太, 見籐 歩, 田代 眞人
    1996 年 70 巻 11 号 p. 1160-1169
    発行日: 1996/11/20
    公開日: 2011/09/07
    ジャーナル フリー
    1985年から1995年にかけて, 主に東南アジアからの入・帰国者でデングウイルス感染が疑われる症例について, 血清学的診断及びRT-PCRによるデングウイルス遺伝子の同定を行い, 輸入感染症としてのデングウイルス感染の重要性を検討した. デング熱を疑われて検査依頼のあった不明熱患者は173例であった. その内77例がデングウイルス2型抗原に対してペア血清によるHI抗体価の有意上昇, あるいは単一血清で320倍以上のHI抗体価を示したことから, デングウイルス感染と診断された. 一方, ペア血清で4倍以上の抗体価の上昇が認められた15例については, 3例で回復期の抗体価が80倍以下, また12例では回復期が160倍と低かったため, いずれもデングウイルス感染が疑われたが確定診断は不可能であった. 患者の旅行・滞在先の地域別では, タイが39名と最も多く, 続いてフィリピン15名, インド13名, インドネシア9名であった.
    HI試験では, デング患者血清は日本脳炎ウイルス (JEV) 抗原との問に異常に高い交差反応が見られたが, IgM-Capture ELISA法ではこのような交差を認めなかった. 一方, JEV感染患者血清ではデングウイルス2型に対するHI試験での交差はほとんど認められず, デングウイルス感染備のJEV抗原に対するHI交差反応は一方向的なものであることが明らかとなった. またデング熱患者血清について, デングウイルス1~4型のE~NS2領域に対する各プライマーを用いてRT-PCRを行ったところ, 第三病日以内の血清3例からデングウイルス1型の遺伝子が, また第4病日の血清1例からデングウイルス2型の遺伝子が検出された.
  • 特に腸炎発症例と定着症例の比較について
    渡辺 浩, 佐藤 哲史, 栗田 伸一, 佐藤 晃嘉, 吉嶺 裕之, 田中 宏史, 末長 宜弘, 渡辺 貴和雄, 力富 直人, 永武 毅
    1996 年 70 巻 11 号 p. 1170-1175
    発行日: 1996/11/20
    公開日: 2011/09/07
    ジャーナル フリー
    1991年6月より1995年5月までの4年間に当院および国立療養所川棚病院において便培養でMRSAが検出された18症例 [MRSA腸炎群9例 (男性7例, 女性2例, 平均年齢72.4歳), 定着群9例 (男性5例, 女性4例, 平均年齢70.2歳)] を対象とし, 基礎疾患, 身体所見, 直前の抗生剤使用・抗潰瘍剤投与の有無, 気道でのMRSA定着の有無, また細菌学的性質について比較検討した.
    基礎疾患では悪性腫瘍, 脳血管障害等に大差はなかったが, 手術後の症例は腸炎群5例に対し定着群では1例であった. 直前の抗生剤投与は, 腸炎群が全例であったのに対し定着群では5例, 抗潰瘍剤の使用は腸炎群7例に対し定着群4例といずれも腸炎群で多く見られたが, 経口摂取可能症例は腸炎群1例に対し定着群5例と腸炎群の方が少なかった. また両群とも多くの症例で気道でのMRSA定着を認めたが, 両群問のMRSAの薬剤感受性に差はなく, コアグラーゼ型は全てII型であった.
    MRSA腸炎の発生機序として, (1) 上気道から胃へのMRSAの侵入, (2) 胃液pHの上昇に伴うMRSAの増殖および腸への侵入, (3) 抗生剤投与による腸内細菌叢の変動およびMRSAの選択, 増殖が考えられた.
  • 寺田 喜平, 平賀 由美子, 森 玲子, 八木 康裕, 八木 由奈, 河野 祥二, 片岡 直樹, 松本 明
    1996 年 70 巻 11 号 p. 1176-1180
    発行日: 1996/11/20
    公開日: 2011/09/07
    ジャーナル フリー
    There have been fewer reports on Chlamydia pneumoniae infection during childhood than those in adults, although many of the C. pneumoniae infections occurred during childhood based on prevalence of the antibody. And there have been no reports concerning the double infection of C. pneumoniae and M. pneumoniae.
    We reported three cases of children with the double infection. We diagnosed this from significant alteration of these antibodies from the acute to convalescent phases. We omitted the cases without significant alteration of the antibodies, even diagnosed from isolation or detection of the antigens in the samples by direct fluorescent antibody.
    Case 1 was an 8-year-old-boy who was admitted to our hospital because of fever, cough with vomitting and erythema multiforme. The symptoms did not subside after administration of clindamycine but subsided after minocycline. Case 2 was an 1-year-old-boy who was admitted because of fever, cough, rhinorrhea and vomitting. C. pneumoniae organisms were isolated from the pharyngeal swab specimen. the symptoms subsided after administration of clindamycine. Case 3 was a 9-year-old boy who was admitted because of fever and a cough followed by erythema multiforme. The symptoms did not decrease after administration of clindamycine but after minocycline. The characteristic of these cases are a strong cough with comiting, weak response of acute reactants on the laboratory data, and skin eruption similar with that due to M. mycoplasmae in two of the three cases. We suspect that these double infections may induce the eruption, about which there have been no previous reports.
  • 水兼 隆介, 猿渡 克比孔, 荒木 潤, 芦田 倫子, 浅井 貞宏, 平潟 洋一, 朝野 和典, 古賀 宏延, 田代 隆良, 河野 茂
    1996 年 70 巻 11 号 p. 1181-1185
    発行日: 1996/11/20
    公開日: 2011/09/07
    ジャーナル フリー
    A 21-year-old male nearly drowned in a reservoir by a traffic accident and he aspirated a large mount of polluted water containing Aspergillus fumigatus. On admission to our hospital, he was alert but cyanotic. Chest rentogenograms showed scatter infiltrative shadows in bilateral lung fields. We administered methylpredonizolon and antimicrobial agents immediately because of respiratory failure which was rapidly progressing. During the following six days, infiltrative shadows diminished but multiple nodular shadows in both lung fields appeared. The diagnosis of pulmonary aspergilosis was confirmed by serological and microbiological studies. Intravenous amphotericin B and oral itraconazol were administrated, and clinical improvement was observed.
  • 田中 敬雄, 菅原 照, 桑原 隆, 仙崎 英人
    1996 年 70 巻 11 号 p. 1186-1189
    発行日: 1996/11/20
    公開日: 2011/09/07
    ジャーナル フリー
    Recently group A streptococcus toxic shock like syndrome (TSLS) has been reported, but as for group B streptococcus (S. agalactiae) infection, there have been little documentation in the literature.
    We report a case of fluminant septic shock due to Streptococcus agalactiae (S. agalactiae).
    A 72-year-old male was admitted to our hospital because of general fatigue and azotemia. He was diagnosed as having MPO-ANCA related glomerulonephritis and treated with steroid therapy. Gradually he was doing well. On the 228th hospital day, he suddenly had tachypnea, transient conscious disterbance, and profound hypotension. About 16 hours later, he died despite intensive treatment. S. agalactiae was isolated from the blood. Autopsy revealed bilateral bronchopneumonia and shock liver. To our knowledge, this is the first report of septic shock caused by S. agalactiae.
  • 中山 幹男, 岩田 雅史, 戸田 眞佐子, 原 征彦, 島村 忠勝
    1996 年 70 巻 11 号 p. 1190-1192
    発行日: 1996/11/20
    公開日: 2011/09/07
    ジャーナル フリー
  • 川上 小夜子, 大胡 恵美, 中里 豊, 田島 剛, 斧 康雄, 宮澤 幸久
    1996 年 70 巻 11 号 p. 1193-1194
    発行日: 1996/11/20
    公開日: 2011/09/07
    ジャーナル フリー
feedback
Top