MRSAおよび
Pseudomonas aeruginosaを同時に増殖させる選択鑑別寒天培地 “PMAC寒天培地” を考案し, その性能に関する基礎的検討を行った.
MRSAおよび
P. aeruginosaの10
2~10
4CFU/mlの菌液0.1mlをPMAC寒天平板に接種し, 35℃で1夜培養した.両菌種とも良好な発育を示し, 接種菌量とほぼ同数の集落が形成された.MRSAは中等大のスムース型コロニーで, その周辺に卵黄反応による白濁帯を形成した.一方,
P. aeruginosaのピオシアニン, フルオレスシン産生株および色素非産生株は, 灰白色から黒色の特徴的なコロニーを形成した.メラニン色素産生株では, コロニー周辺に強いメラニン反応 (黒褐色) が認められた.
選択性については試験菌株のうち, 他の
Pseudomonas属 (
Burkholderia, Stenotrophomonas) 多剤耐性の
Serratia marcescens, Alcaligenes faecalisおよび
Acinetobacter calcoaceticusが小さなコロニーを形成した.その他の菌種は, 本培地で全く発育が認められなかった.
今回開発したMRSAおよび
P. aeruginosaの選択鑑別寒天培地 “PMAC寒天培地” は, 選択性のみならずMRSAと
P. aeruginosaの鑑別に優れ, 院内感染調査を目的とした環境材料や臨床材料からの両菌の選択分離培地として有用であると考えられた.
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