肝臓
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15 巻 , 11 号
選択された号の論文の10件中1~10を表示しています
  • 清水 達夫, 中嶋 健一, 大西 三朗
    1974 年 15 巻 11 号 p. 651-657
    発行日: 1974/11/25
    公開日: 2010/01/19
    ジャーナル フリー
    亜急性肝炎21例を対象とし,早期診断の問題を中心として臨床的検討を行った.早期診断の上からはi) thrombotest 50%以下,ii) cholesterol ester 80mg/dl以下,iii) bilirubin-trans-aminase解離傾向の3者が重症化を示す最も鋭敏な指標であり,これら2種あるいは3種の検査を組み合わせれば,臨床症状の比較的軽微な病初期において,かなり確実に将来の重症化を予知し得るとの成績を得た.
    また,発病初期における早期ステロイド治療が本症の重症化を防止し得る可能性のあること,血中α-fetoproteinが本症の予後推測の指標として有用であることについても報告した.
  • 満谷 夏樹, 椋田 知行, 石津 弘視, 小泉 岳夫
    1974 年 15 巻 11 号 p. 658-663
    発行日: 1974/11/25
    公開日: 2009/05/26
    ジャーナル フリー
    肝性脳症の急性増悪により高度の昏睡に陥いり,経口投与が不可能であった患者にラクチユロースを注腸投与して,すみやかな臨床症状と検査所見の改善がみられた.またラクチユロース投与前および5日後,pHテレメーターを用いて消化管内pHを測定した結果,小腸内ではラクチユロース投与にする影響は明らかではなかったが,大腸では著明なpHの低下がみられた.消化管からのアンモニア吸収の大部分が大腸で行なわれ,また酸性ではアンモニアの吸収は著しく低下するので大腸での著しいpHの低下のため血中アンモニアが低下し,肝性脳症に奏効すると考えられ,さらにラクチユロースの注腸による効果をも裏付ける成績と思われる.また糞便中の細菌叢はラクチユロース投与によって明らかな変化はみられなかった.
  • 口羽 和雄, 赤木 郷, 芝 寿彦, 田尾 茂, 川崎 寛仲, 近藤 俊文
    1974 年 15 巻 11 号 p. 664-669
    発行日: 1974/11/25
    公開日: 2010/01/19
    ジャーナル フリー
    家族性ICG停滞症の2例の腹腔鏡的および光顕的所見は正常範囲内にあったが,電顕的に興味ある所見が観察された.それらは,滑面小胞体の増加とそのvesiculation,核膜内腔の拡大,巨大糸粒体内の管状封入体の存在,リポフスチン顆粒の増加であった.S-35 ICGと血清蛋白との結合は正常人と同様のパターンであった.I-131 BSPの肝の摂取・排泄も正常であった.しかし,aICGは著明に低下していた.
  • 近藤 忠亮, 三好 莞爾, 広畑 衛, 渡部 寛, 瀬尾 憲司, 西原 孝雄, 丸山 睦郎, 中村 教夫, 田中 ゆり
    1974 年 15 巻 11 号 p. 670-675
    発行日: 1974/11/25
    公開日: 2009/05/26
    ジャーナル フリー
    bucolomeの利胆効果について臨床的に検討した.対象は(i) 肝疾患群(慢性肝炎4例,肝硬変症1例),(ii) 胆道の閉塞のない胆のう疾患群(胆石症2例,胆のうジィスキネジー3例),(iii) 健康者5例の3群15例とした.十二指腸ゾンデ法にて胆汁を採取し,bucolomeの利胆効果はC胆汁について十二指腸ゾンデによるbucolome 300mgの十二指腸内負荷前後の胆汁量,bilirubin排泄量,cholesterol排泄量で判定した.bucolome負荷による胆汁量の増加(平均2.4倍)を全例に,またbilirubinとcholesterol排泄量の増加を多数の例に認めたが,後2者の増加は軽度であった.利胆効果の3群間の比較では健康者と肝疾患群との間には有意の差はないが,胆のう症群と健康者群との間には胆汁量とcholesterol排泄量の増加は前者で有意の高値を示した.
  • 内藤 紘彦, 辻 孝夫, 野崎 肇, 江草 国之, 岡田 武志, 徳山 勝之, 西原 孝雄, 田中 昭, 小坂 淳夫
    1974 年 15 巻 11 号 p. 676-685
    発行日: 1974/11/25
    公開日: 2010/01/19
    ジャーナル フリー
    ウイルス性肝炎の発症をhepatitis B (HB)抗原との関連で考察する上で,1つの重要な病態であると考えられるhepatitis B surface (HBs)抗原のasymptomatic carrierの1症例を経験したので,その臨床像を記載すると共に,生検肝組織材料について,蛍光抗体法を用いて,HBs抗原と新しい組織固定法による免疫グロブリン(IgG, IgA, IgM, IgD, IgE), C3, C4補体の局在の検討を加えた.その結果,肝小葉内のHBs抗原は一部の肝細胞の細胞質に局在し,特異なことはほとんど全ての類洞血管壁と肝細胞膜表面ないしは膜に一致して局在していることであった.一方,免疫グロブリン,補体の局在はさきの新しい組織固定法によって,血清成分の存在すると思われる全ての箇所に存在したが,immune deposit様局在はみとめられなかった.以上のことからasymptomatic carrierにおけるHBs抗原は血清中と同様に,肝組織内局在でもHBs抗体の作用をうけることなしにfreeの状態で存在することが強く示唆された.
  • 佐藤 恒久, 豊川 秀治, 佐藤 亮五, 上野 幸久, 遠藤 了一, 福田 正則
    1974 年 15 巻 11 号 p. 686-692
    発行日: 1974/11/25
    公開日: 2009/05/26
    ジャーナル フリー
    41歳男子,右季肋部痛を主訴として入院した.入院後,血糖が徐々に低下し,ついに低血糖発作をおこすようになった.このような変化に併い,FFAは下降し,TGは反対に上昇した.50gmGTTで投与前約30mg/dl,, 1, 2時間後は約100mg/dlと糖尿病様の曲線を示した.これらの成績は糖尿病の合併と肝硬変の関与も否定し得ない.入院後72病日で死亡,肝穿刺により組織学的に肝細胞癌であることを確めるとともに肝細胞のglycogen含量はきわめて少ない.また,低血糖状態が進行してからの血清insulinは低く,また尿中catecholamineは著しい上昇を示している.最後に,種々の検査成績を基礎として本例の低血糖発作の機序について若干の考察を行なった.
  • 安部井 徹, 保坂 洋夫, 三好 和夫, 菅野 茂男
    1974 年 15 巻 11 号 p. 693
    発行日: 1974/11/25
    公開日: 2009/05/26
    ジャーナル フリー
  • 田中 慧, 脇坂 行一, 山本 俊夫, 中川 忠幸, 三浦 賢佑, 松本 明, 鈴木 司郎
    1974 年 15 巻 11 号 p. 694
    発行日: 1974/11/25
    公開日: 2009/05/26
    ジャーナル フリー
  • 志方 俊夫, 吉崎 千穂, 松下 寛, 豊川 秀治, 石田 名香雄
    1974 年 15 巻 11 号 p. 695
    発行日: 1974/11/25
    公開日: 2009/05/26
    ジャーナル フリー
  • 1974 年 15 巻 11 号 p. 696-736
    発行日: 1974/11/25
    公開日: 2009/05/26
    ジャーナル フリー
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