肝臓
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15 巻, 3 号
選択された号の論文の10件中1~10を表示しています
  • 岡山 昌弘, 奥村 恂, 諸富 郁夫
    1974 年15 巻3 号 p. 139-148
    発行日: 1974/03/25
    公開日: 2009/05/26
    ジャーナル フリー
    肝硬変症を主とする慢性肝疾患患者14例にWAIS成人知能検査,記号追跡試験(Trail Making Test)を施行し,その成績と意識障害既往,脳波異常,肝機能検査成績との関係をみた.肝疾患患者群はWAIS動作性検査成績で低下を示した.意識障害既往,脳波異常,肝機能代償不全などを有する群では,それらのない群に比べて,WAISとくに動作性検査での低下がみられた.
    記号追跡試験においては,Part I 73, Part II 169, Part I+II 242に線を引くと,上述のそれぞれの2群をよく弁別できた.慢性肝疾患患者のうち,とくに脳波異常,肝機能不全のあるものは,psychometryの成績からいえば,脳機能不全の準備状態にあるということができる.
  • 門脈血流速度及び脾肝循環時間の測定
    柏木 徹, 末松 俊彦, 房本 英之, 鎌田 武信
    1974 年15 巻3 号 p. 149-155
    発行日: 1974/03/25
    公開日: 2009/05/26
    ジャーナル フリー
    経皮的に脾内に99mTcO4-を注入し,シンチカメラにて観察する方法であるScintiphotosplenoportographyにRIデータ処理装置を用いることにより,肝硬変症等35例について門脈血流速度,脾肝循環時間の測定を行なった.門脈血流速度は,脾静脈あるいは門脈上に同時に2カ所関心領域を設定し,両者間の距離をRI bolusが両者間を通過するに要する時間で除して求めた.脾肝循環時間は,脾と肝右葉におけるRI希釈曲線のピークに達する時間差より求めた.門脈血流速度,脾肝循環時間は,対照群9.78cm/秒,2.67秒,慢性肝炎群7.80cm/秒,3.45秒,肝硬変群4.39cm/秒,4.72秒と肝硬変症では,対照群,慢性肝炎群に比し門脈血流速度は明らかに低下し,脾肝循環時間も延長していた.
  • 斎藤 達雄, 高橋 渉, 中村 尚志, 小林 信之
    1974 年15 巻3 号 p. 156-161
    発行日: 1974/03/25
    公開日: 2010/01/19
    ジャーナル フリー
    家兎にDihydrocholesterol (DHC)を1%に混入した飼料を投与し,第1~15日目まで毎日1羽ずつ屠殺して,胆嚢結石の発生と肝および胆嚢の組織学的変化を観察した.胆嚢結石は,DHC投与11日目以降に発生した.肝では,グリソン鞘内の軽度細胞浸潤が観察され,8日目以降にやや増強する傾向がみられた.胆嚢壁では,DHC投与直後より粘膜上皮の粘液分泌亢進,上皮の平低化,絨毛の平低化や消失がみられた.筋層肥厚は主に8日目以降にみられた.胆嚢および粘液に組織化学的特性はみられなかった.肝・胆嚢の組織変化は,DHC投与による直接的障害結果とみられる.結石発生に先行して,DHC投与6~10日目頃に血清コレステロールおよび燐脂質値は低下し,肝コレステロールおよび燐脂質値は増加した.胆汁コレステロールは11日目以降に減少する傾向を示した.DHCは肝の代謝に影響をおよぼすと推察されるが,かかる脂質変動と胆石発生との直接関係はなお不明である.
  • 上田 英雄, 奥村 英正, 堀口 正晴, 浪久 利彦, 斧田 大公望, 岩村 健一郎, 上野 幸久, 奥田 邦雄, 大森 亮雅, 小林 節雄 ...
    1974 年15 巻3 号 p. 162-171
    発行日: 1974/03/25
    公開日: 2009/05/26
    ジャーナル フリー
    冷蔵人胎盤の加水分解によるCE14(ラエンネック(L))は各種アミノ酸を含んでおり,その作用として,抗脂肝作用,組織呼吸の促進効果,肝再生の促進などが,実験的研究から知られている.今回の研究は,本剤が慢性肝疾患の治療に有効な薬剤かどうかを知ることであった.患者を二重盲検により,2群にランダムに分けた.Placeboとしては生理的食塩水を用いた.第I群は,L注射を2週間受けた後,Placeboを2週間受け,この方法をもう一度くり返した.第II群は,始めPlacebo注射を2週間受け,つぎの2週はLの注射を毎日受けた.その後は第I群と同様にもう一度くり返した.肝機能検査を2週毎に行なって,その前と2週後の値を比較した.両群とも,GOT, GPTはL投与期間で下降し,それは統計的に有意であった.これに比して,両群のPlacebo期間におけるGOT, GPTの下降は有意ではなかった.以上より,Lは慢性肝疾患患者に効果があるといえよう.
  • 柏村 勝利
    1974 年15 巻3 号 p. 172-185
    発行日: 1974/03/25
    公開日: 2009/05/26
    ジャーナル フリー
    ウレアーゼ阻害剤であるacetohydroxamic acid (AHA), caprylohydroxamic acid (CHA)およびnicotinohydroxamic acid (NHA)の高アンモニア血に対する改善効果と作用機序の解明を実験的,臨床的に検討した.
    すなわち実験的に,高アンモニア血を生じたエック瘻犬にAHA, CHA, NHAをそれぞれ経口または静注投与すると高アンモニア血は改善されるが,経口投与よりも静注投与で効果の発現の時期が早い.また,臨床的にも高アンモニア血を伴なう肝硬変ではCHAの経口投与で高アンモニア血の改善が認められた.
    さらに本剤の作用機序解明のため,高アンモニア血を伴なう四塩化炭素肝障害ラットにAHA,CHAの経口または静注投与を行ない,腸管粘膜ウレアーゼ活性と血液アンモニアの変動を検討すると,腸管粘膜ウレアーゼ活性の減少につれて血液アンモニアの減少が認められ本剤の作用機序は血行性であり,腸組織ウレアーゼ活性を抑制することにあると推定した.
  • 牧 洋, 嶋田 千恵子, 山崎 義亀與, 白崎 修市, 斎藤 和哉, 得田 与夫, 大月 五, 三林 裕
    1974 年15 巻3 号 p. 186-190
    発行日: 1974/03/25
    公開日: 2009/05/26
    ジャーナル フリー
    腹腔鏡検査の偶発症としてまれな後腹膜気腫の3症例を報告した.3例のうち2例は,呼吸困難を訴え,重症の皮下気腫が認められた.このため酸素吸入が必要であった.3例中の1症例は,なんら自覚症状はなく,腹部単純レントゲンフイルムで後腹膜のガスを認めた.このような腹腔鏡の偶発症は,多数の症例を集めたBruhlや山川の報告でも1例を認めるのみである.
    我々は,人工気腹術の手技および器械の改良が必要であるとの考えを述べて結語とした.
  • 陣内 重信, 荒川 正博, 新田 昭夫, 奥田 邦雄
    1974 年15 巻3 号 p. 191-195
    発行日: 1974/03/25
    公開日: 2009/05/26
    ジャーナル フリー
    78歳の男子にみられた日本住血吸虫症に起因する,肝の高度の石灰化について報告した.本例は骨髄腫の合併があり,腹部単純X線写真で,トロトラスト沈着症類似の肝の広範な石灰化を認めた.剖検により,それがグリソン氏鞘に沈着した多数の虫卵およびその周囲の増生結合織の石灰化によるものである事が判明した.このような例は文献上記載がなかった.
  • 清水 達夫, 中嶋 健一, 大西 三朗, 長岡 研五, 池原 幸辰
    1974 年15 巻3 号 p. 196-202
    発行日: 1974/03/25
    公開日: 2009/05/26
    ジャーナル フリー
    Mallory体の多数出現を認めた原発性肝癌の2症例を報告した.1例(52歳男)は飲酒歴を有するが他の1例(59歳男)はアルコールを全く摂取しない.いずれも乙型肝硬変をともなう成熟型の肝細胞癌であり,癌細胞内に多数のMallory体が認められたが,肝硬変部の肝細胞内にはMallory体の存在は認められなかった.2症例にみられたMallory体は形態学的にも組織化学的にもアルコール性肝障害にみられるMallory体(alcoholic hyaline)と同一の性状を有するものと考えられた.
  • HEPES・アガロース平板法
    中川 潤, 沖本 芳春, 江良 建, 伊藤 憲一
    1974 年15 巻3 号 p. 203
    発行日: 1974/03/25
    公開日: 2010/01/19
    ジャーナル フリー
  • 小野 明, 島袋 嘉修, 土屋 雅春, 辻 公美
    1974 年15 巻3 号 p. 204
    発行日: 1974/03/25
    公開日: 2010/01/19
    ジャーナル フリー
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