肝臓
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16 巻, 1 号
選択された号の論文の8件中1~8を表示しています
  • 加藤 陽一郎
    1975 年16 巻1 号 p. 1-9
    発行日: 1975/01/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    アルブミンは肝臓において特異的に合成され,その合成量は肝機能の重要な指標の一つとされている.しかし,血清アルブミン量はその合成,分布,分解に基く複雑な結果であり,合成の調節は未だ充分に解明されていない.著者は,肝外因子を除いた摘出肝潅流法により,14C標識重炭酸ソーダを用いて正常および四塩化炭素障害ラット肝における真のアルブミン合成量を測定し,合成調節の一端を解明すべくbetamethasoneおよびactinomycin Dのアルブミン合成におよぼす影響を検討した.アルブミン合成量は,肝障害の進展とともにしだいに減少し,副腎皮質ホルモンは正常および実験的障害肝において,アルブミン合成を促進した.また,正常肝において,アルブミン合成におよぼすactinomycin Dの影響を検討したが,その影響はみられなかった.しかし,betamethasoneと同時にactinomycin Dを加えるとbetamethasomeによるアルブミン合成の促進作用はみられなかった.
  • 伊東 進, 高岡 猛, 岸 清一郎, 奥田 拓道, 藤井 節郎
    1975 年16 巻1 号 p. 10-17
    発行日: 1975/01/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    8-azaguanineを基質とし,酵素作用で遊離するammoniaを直接比色定量する新しいguanase測定法を用い,各組織,肝細胞分画,正常および各種疾患について検討した.
    Guanaseは肝,脳,腎に多く含まれ,GOT, GPTが比較的多く含まれている骨格筋,心筋,膵などにはほとんど含まれておらず,guanaseとGOTの分布に差がみられた.また,guanaseとGOTの分布の差は肝細胞分画でもみられた.血清guanaseは肝疾患で上昇し,他の疾患ではほとんど上昇しなかった.また,GOTが軽度上昇した心筋硬塞,多発性筋炎などでも上昇はみられず,血清guanaseの上昇は肝疾患に特異的と思われた.
    GuanaseはGOT, GPTよりも肝に特異的で,肝疾患のスクリーニング検査として利用出来るものと思われた.
  • 二重標識法による
    下野 理隆, 鈴木 宏, 織田 敏次
    1975 年16 巻1 号 p. 18-24
    発行日: 1975/01/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    肝の抱合排泄機構を解明するため,ラットを用い,放射性グルタチオン(GSH)と,その構成アミノ酸であるグリシン,システインとBSPを静注し,胆汁中へ排泄される,これらの物質を検討することにより,BSPの抱合排泄機構に関して検討した.特に二重標識法による検討より,外来性GSHの肝細胞膜透過性,BSP抱合に対する利用性,誘導作用を含めて,BSPによる肝細胞の代謝変動に関して検討した.外来性GSHは肝細胞膜をそのままの形で通過し,BSPのグルタチオン抱合に利用される.BSPがGSHあるいはグリシンの水素交換反応を亢進し,肝細胞におけるGSH合成を亢進させていることを推測させる成績が得られた.
  • 浪久 利彦, 南部 勝司, 小林 教雄, 山城 雄二
    1975 年16 巻1 号 p. 25-35
    発行日: 1975/01/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    体質性黄疸35例,体質性ICG排泄異常症16例の色素移送動態を検討した.Gilbert病とD-J症候群ではビリルビン移送異常が,BSP, ICGより優位であり,Rotor型とICG異常症ではBSPとICG移送異常がビリルビンより優位であった.Gilbert病のBSP消失曲線は,初期消失遅延型と後期消失遅延型の2群に,ICGは,後期消失が正常,遅延,中間の3群に分けられた.D-J症候群で,BSP消失曲線の再上昇は全例にみられ,いずれも一定のパターンを示したが,ICGの再上昇は7例中4例で認め,そのパターンは不定であった.Rotor型は排泄障害のほかに摂取障害が著しく,D-Jの移送障害とは異なり,また,ICG異常症の消失曲線はRotor型に似ているが,20~25分のステップ形成が特異的で,Rotor型の様な肝から胆汁中への色素排泄障害は認めなかった.フェノバルビタールによる影響も,色素と疾患により様々で,各疾患は,ビリルビン,BSP, ICGを軸とした3次元の空間にそれぞれ独自の位置を占めていた.
  • 栗村 統, 浜田 金三郎, 香川 治子
    1975 年16 巻1 号 p. 36-39
    発行日: 1975/01/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    1) アンケート調査によると,72例のHB抗原carrierの配偶者のうち10名が,結婚後肝疾患にかかっている.そのうち1名は,結婚後7年目に肝硬変で死亡している.
    2) HB抗原並びにHB抗体を検索出来た,HB抗原carrier 26名の配偶者では,HB抗原は検出出来なかったが,12例(46.2%)でHB抗体が検出された.呉市での抗体保有率の23%に比し有意に高かった.
    3) B型肝炎10例中,6例の配偶者でHB抗原が検出された.すべて高単位のHB抗原を保有しており,HB抗原carrierと考えられる.HB抗原carrierの配偶者をもつB型肝炎患者の発病は,すべて結婚後1年以内であった.
  • 栗村 統, 浜田 金三郎, 香川 治子, 荒光 義美, 佐藤 秀生, 桐本 孝次, 近藤 雅敏
    1975 年16 巻1 号 p. 40-44
    発行日: 1975/01/25
    公開日: 2010/01/19
    ジャーナル フリー
    1) 出産時HB抗原陽性の母親の子供は,8例中2例がHB抗原carrierとなった.共に母親は高単位のHB抗原を保有していたが,同じ様に高単位のHB抗原を保有していた母親をもつ子供でもHB抗原carrierにならない例もある.
    2) HB抗体は,出産時母親の23.1%で検出され,その76.3%の子供の臍帯血清中に検出された.子供のHB抗体は,6カ月後には全例消失していた.
    3) HB抗原carrierを母にもつHB抗原carrierの子供が,亜急性肝炎で死亡した一例を報告した.
  • 中尾 昌弘, 溝口 靖紘, 門奈 丈之, 山本 祐夫, 森沢 成司
    1975 年16 巻1 号 p. 45-56
    発行日: 1975/01/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    肝疾患患者末梢血のリンパ球をT-cell, B-cellに分け,その比率とそれぞれの機能について検討し,併せて血中HB-Agの検出度と生体の細胞性免疫能の関係についても検討を加えた.さらに肝疾患患者血清中に存在すると考えられるPHA刺激抑制因子についても検索した.すなわち急性肝炎では,極期には細胞性免疫の低下を示し,回復とともに正常に復する.慢性肝疾患では約半数の症例にT-cell populationの減少を,また約40%にPHA反応の低下を認めた.とくにHB-Ag陽性群においては,T-cell population, PHA反応の低下が高率に認められた.各種肝疾患患者19例中8例において,患者血清中に健常人リンパ球のPHA刺激に対する反応を抑制する因子の存在を認めた.これら抑制因子陽性例においては,陰性例に比し有意の差でT-cellpopulationの低下が認められた.以上の成績より肝疾患における細胞性免疫の解析にはリンパ球膜のヒツジ赤血球やPHAに対するreceptorの問題をも含め検討する必要がある.
  • 角田 則子, 海藤 勇, 佐藤 俊一, 石川 和克, 真弓 忠
    1975 年16 巻1 号 p. 57
    発行日: 1975/01/25
    公開日: 2009/10/14
    ジャーナル フリー
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