肝臓
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16 巻 , 6 号
選択された号の論文の10件中1~10を表示しています
  • 小野 弘子, 小野 哲, 和田 攻
    1975 年 16 巻 6 号 p. 323-327
    発行日: 1975/06/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    ラット肝より分離精製した細胞核はin vitroで14C-leucineをその蛋白画分にとりこむ.遊離核においてとりこまれた14C-leucineの約70%は“residual fraction”にとりこまれているこの“residual fraction”を8M urea-50mM NaHCO3-Na2CO3(pH 9.5)で可溶化し,DEAE-celluloseのカラムにかけると三つの画分に大別され(Fr. I,II,III),“residual fraction”にとりこまれている14C-leucineの約80%はFr. IIから回収された.Fr. IIの蛋白のアミノ酸組成を調べたところ,aspartic acid, glutamic acidの含量が高く,一方lysine, arginineの含量はあまり高くなく,histoneとは明らかにアミノ酸組成を異にする.Fr. IIをアクリルアミド電気泳動にかけたところ,分子量約50,000と70,000(2種)の3種の蛋白にわかれ,14C-leucineは移動度が2番目の蛋白に最も多くとりこまれていた.
  • 小野 弘子, 小野 哲, 和田 攻
    1975 年 16 巻 6 号 p. 328-331
    発行日: 1975/06/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    ラット肝より調製した核膜画分は14C-leucineをその蛋白画分にとりこむ.14CC-leucineのとりこみは2時間迄直線的に進み,その至適pHは6.0~6.5とやや酸性側にある.また50~400μgの間では,14C-leucineは反応溶液中に含まれる核膜画分の量に比例してとりこまれる.核膜画分にミトコンドリアが混在し,混在しているミトコンドリアによる14CC-leucineのとりこみを測定している可能性も考えられたが,その可能性は種々の点から否定された.
  • 芝山 雄老
    1975 年 16 巻 6 号 p. 332-340
    発行日: 1975/06/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    正常およびコリン欠乏性肝硬変ラットの門脈,肝内終末門脈枝,中心静脈ならびに下大静脈の血圧を測定し,肝動脈結紮によるそれらの血圧の変化を測定することによって,門脈圧亢進の発生原因に関与する肝内血管抵抗の増大部位および肝動脈の意義を検討した.肝硬変ラットにおける門脈圧および肝内終末門脈枝圧は各々約102および40mmH2O上昇していたが,中心静脈および下大静脈の血圧には著変はなかった.肝門部門脈における血圧上昇の13%は肝動脈に,56%は肝内門脈の血管抵抗増大に,27%は類洞の血管抵抗増大によると計算された.
  • 関 孝一
    1975 年 16 巻 6 号 p. 341-362
    発行日: 1975/06/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    胆管上皮細胞の変性・崩壊所見を知る目的で,正常および各種肝・胆道疾患52例に肝生検を行い電顕下に検討した.
    胆管上皮細胞の崩壊に至る退行性変化として,(1)基質が「暗調化」する変化と(2)「明調化」する変化の二種類の変化の存在を知り,その崩壊様式として,個々の胆管上皮細胞が崩壊する機序と胆管が全体的に崩壊する機序を追跡・確認した.個々の胆管上皮細胞の崩壊様式に(1a)「暗細胞」が縮小して胆管内腔に脱落する機序,(1b)「暗細胞」が基底膜側に崩壊する機序,(2a)「明細胞」が胆管内腔に脱落する機序,を追跡し,それぞれの機序における微細構造上の変化を明瞭にした.これらの変化はいずれも疾患特異性がなく,このうち(1a)が胆管上皮細胞の主な崩壊機序と考える.一方胆管全体の崩壊様式に,全体的に「暗調化」する機序を追跡しその微細構造上の変化について述べたが,全体的に「明調化」して崩壊する機序は追跡しえなかった.
    小器官の変化については,原疾患や崩壊様式と関連づけうる様な特異な小器官の変化は認め得なかった.
  • 山田 昇司, 市田 文弘, 佐々木 博, 井上 恭一, 稲垣 威彦
    1975 年 16 巻 6 号 p. 363-369
    発行日: 1975/06/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    組織学的に慢性肝炎と診断した99例の115肝生検材料を検索し,14例(24~60歳,男13例,女性1例)の14肝生検材料(12.2%)において小葉間胆管の上皮に異常が観察された.それらの組織診断は慢性肝炎活動型10例(そのうち小葉改築傾向を伴なう慢性肝炎活動型と診断したもの5例),慢性肝炎非活動型4例であった.異常のみられた胆管の主な変化は上皮細胞の腫大あるいは扁平化,核濃縮ないしは核破壊,細胞質の空胞化,上皮細胞間への浸潤細胞の侵入などの所見であるが,時には上皮細胞は好酸性変性を示し,上皮細胞の多層化,管腔の閉塞,管腔内のCellular debrisの存在,基底膜の破壊などがみられたものもあるが,上皮細胞の乳頭様増殖はみられなかった.また,異常胆管を含むGlisson鞘には高度の細胞浸潤をみとめることが多く,時にはリンパ濾胞様の細胞集簇を示したが,観察し得た範囲では胚中心はみられず,肉芽腫の形成を伴なうものはなかった.
  • 伊藤 進, 塚田 悦男, 五十嵐 正彦, 坂田 晃康
    1975 年 16 巻 6 号 p. 370-383
    発行日: 1975/06/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    アルコール乱用者,原発性胆汁性肝硬変,肝癌,Diethylaminoethoxyhexestrol剤服用例で,硝子体を認めた33例につき,硝子体の形態と起原に関し検索した.光顕的に硝子体は粗大型より早期に出現する網状型に分れるが,いずれも肝細胞の腫大,変性壊死,核の変性をみた.また硝子体は好塩基性物質と関連し,肝細胞の変性壊死の著明な部分では,同物質を軽度にみ,硝子体は不染か淡染し,その周囲を膜様に染めるが,変性壊死周辺の肝細胞群一帯には同物質を著明にみる.電顕像では細線維様構造とリボゾーム様顆粒,変性グリコーゲン顆粒から成るが,その周囲には,変形した粗面小胞体,ポリゾームの増加が著しく,この部分に接し変形粗面小胞体と類似する硝子体構成部分を認め,かつこれら硝子体はゴルジー装置近傍に観察された.早期硝子体は小胞体とくに粗面小胞体とときに,グリコーゲン顆粒の変質が根幹をなすものとみなされた.
  • 児島 淳之介, 稲井 真弥, 松村 高勝, 大森 清彦, 清永 伍市
    1975 年 16 巻 6 号 p. 384-390
    発行日: 1975/06/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    慢性肝炎,肝硬変及び肝癌患者の血清hepatitis B antigen (HB-Ag)とα-fetoprotein(AFP)を同時に測定し,その相互関係と組織所見との関連を検討し,次の成績を得た.1)慢性肝炎及び肝硬変患者のHB-Ag陽性率は年度別にみると最近高値を示す傾向があり,前者ではPrecirrhotic stage後者では初期肝硬変に高く,非活動型より活動型に高率であった.2) 慢性肝炎及び肝硬変患者のAFP陽性率はそれぞれ12.2%, 26.1%と後者の方が高く,何れも非活動型より活動型に高い.又慢性肝炎ではprecirrhotic stage,肝硬変でも進行した病期の方が高率を示す傾向が見られた.3) 慢性肝炎及び肝硬変,特に活動型ではAFP陽性例の方が陰性例よりHB-Ag陽性率が高い傾向が見られた.4) 肝癌患者のHB-Ag陽性率は肝細胞癌の硬変併発例が最も高く(44.1%),肝硬変患者の場合(27.7%)より高率であった.5) 肝細胞癌患者のAFP陽性率は95%,320ng/ml以上の高濃度例は72%であったが,AFP高濃度例の方がHB-Ag陽性率が高い傾向を認めた.
  • 滝野 辰郎, 近藤 元治, 高橋 示人, 杉野 成, 川村 治雄, 中條 忍, 増田 正典
    1975 年 16 巻 6 号 p. 391
    発行日: 1975/06/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
  • 宇土 一道, 小島 峯雄, 亀谷 正明, 福田 信臣, 清水 勝, 高橋 善弥太
    1975 年 16 巻 6 号 p. 392
    発行日: 1975/06/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
  • 市田 文弘, 志方 俊夫, 鈴木 司郎, 佐々木 博, 太田 康幸, 山本 祐夫, 古田 精市, H.A. Kühn, 伊藤 憲一 ...
    1975 年 16 巻 6 号 p. 393-408
    発行日: 1975/06/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
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