肝臓
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17 巻, 2 号
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  • 川崎 寛中, 坂口 正剛, 有村 勝彦, 入佐 俊武, 平山 千里, 井林 博
    1976 年17 巻2 号 p. 67-75
    発行日: 1976/02/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    正常および各種疾患患者に非抱合ビリルビンを静注後,4時間までの血漿ビリルビン消失曲線をtwo compartment modelで解析して,移行率および4時間停滞率を算出した.正常対照7名の肝摂取率(a),肝より血漿への逆流率(b),肝内輸送率(m)は,それぞれ(Mean±SD) 0.0294±0.0032, 0.0139±0.0021, 0.0145±0.0041で, 4時間停滞率は9±3%であった.慢性肝炎では正常対照群に比較して, mの減少と4時間停滞率の増加に有意差を認めた.溶血性貧血では移行率, 4時間停滞率ともほぼ正常であった.またGilbert症候群では, a,mの減少,bおよび4時間停滞率の著明な増加を示した.フェノバルビタールの投与で, Gilbert症候群の血漿ビリルビンクリアランスの改善効果を認めた.一方PCB中毒症ではビリルビン代謝の亢進が示唆された.
  • II. アミノ酸抱合及びブコローム投与の影響
    木谷 健一, 三浦 玲子, 鶴岡 節子, 森田 良子
    1976 年17 巻2 号 p. 81-84
    発行日: 1976/02/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    ラットにおける胆汁酸の肝最大輸送値(Tm)に影響を及ぼし得る因子として(1)アミノ酸抱合の意義(2)利胆剤ブコローム,(1-cyclohexyl-5-n-butyl-2-4-6-trioxoperhydropyrimidine)の投与効果を検討した.遊離胆汁酸としてコール酸ソーダ,抱合胆汁酸としてタウロコール酸ソーダを用いその各々を持続注入した場合に得られる胆汁酸Tmを比較すると両者は殆んど全く同一の値を得た.またコール酸ソーダ注入時に得られる胆汁中胆汁酸分画は次第にコール酸がその大部分を占めるようになるが,総胆汁酸の排泄率(Tm)には変化がなかった.即ち,肝内外のアミノ酸抱合は胆汁酸Tmを規定しない.これに反しブコローム投与は胆汁酸Tmを平均30パーセント増加させた.即ちブコロームには胆汁酸Tm上昇という他に報告のない特異な作用が認められる.
  • 胆管結紮時の細胞内色素結合蛋白(肝・腎・小腸)の検討
    平野 正憲, 八辻 行信, 神坂 和明, 村尾 覚, 山田 英夫
    1976 年17 巻2 号 p. 85-91
    発行日: 1976/02/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    細胞内色素結合蛋白一リガンディン(Y)・Z蛋白-は,色素を指標とした検索では肝・小腸に,免疫学的検討では腎にも存在すると報告されている.しかしそれらの色素代謝における役割は現在,明らかではない.
    筆者らは,ラットを用い,181I-BSPを指標として腎・小腸のY・Z蛋白の存在を確認した.また胆管結紮5日目のラットにおける色素の体内分布の検討では,特に腎に集積し,181I-BSP注入24時間後には臓器1g当りで肝の約7倍の値を示した.24時間の尿中排泄は約9% dosisを示し,対照群の0.5%に比し,著明に増大した.さらに,胆管結紮群では腎Y蛋白の色素結合が増大を示し(P<0.01),肝・小腸のY・Z蛋白,腎のZ蛋白の色素結合には変化が認められなかった.
    以上の結果より,閉塞性黄疸時の色素代謝において,色素の腎からの排泄に腎リガンディンは重要な因子と考えられる.
  • 肝細胞内に蓄積した脂肪の除去による類洞血管抵抗の減少について
    芝山 雄老, 中田 勝次
    1976 年17 巻2 号 p. 92-101
    発行日: 1976/02/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    正常ラットでは門脈圧は110mmH2O,肝内終禾門脈枝圧は68mmH2O,中心静脈圧は28mmH2O,下大静脈圧は20mmH2Oである.コリン欠乏性肝硬変ラットでは脂肪蓄積による肝細胞腫大の結果類洞狭窄が高度で,門脈圧は173mmH2O,肝内終末門脈枝圧は100mmH2Oと著明に亢進していたが,中心静脈圧および下大静脈圧には著変を認めなかった.肝硬変ラットを普通食で2ヵ月間飼育すると線維化の程度は不変であるが肝細胞の脂肪滴は消失して,類洞は拡がり,門脈圧は137mmH2O,肝内終末門脈枝圧は72mmH2Oに低下したが,中心静脈および下大静脈圧は有意の変化を示さなかった.これらの実験成績は,コリン欠乏性肝硬変ラットにおける門脈圧亢進の主原因は,肝内門脈および類洞域の著明な血管抵抗増大に求められ,後者の主原因は脂肪蓄積による肝細胞腫大の結果としての類洞狭窄および類洞床減少に求められることを示唆している.また,肝細胞に蓄積した脂肪を除去し,類洞狭窄および類洞床減少を改善すると,類洞域の血管抵抗は減少し,その分だけ門脈圧は低下したが,肝内門脈の血管抵抗は不変であった.
  • I. 原発性胆汁性肝硬変の肝内胆管系の組織計測的解析
    中沼 安二, 太田 五六
    1976 年17 巻2 号 p. 102-108
    発行日: 1976/02/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    肝動脈枝と肝内胆管は,正常肝の門脈領域において,またPBCの線維性間質部においても,伴走するという事実に基き,6例のPBC肝において,肝動脈枝と肝内胆管の伴走率と外径比の計測を行った.PBCでは,約80μ以下の胆管が減少しており,小さい胆管ほどその消失が著しかった.60μ以上の胆管は拡大する傾向を示した.外径比と伴走率を計測することにより,PBCの肝内胆管系の一次障害部位を正確に知りえたと考えている.
  • とくに肝組織内HB抗原との関連について
    野瀬 富夫, 赤木 郷, 大塚 久
    1976 年17 巻2 号 p. 109-115
    発行日: 1976/02/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    昭和33年~49年に徳島大学医学部病理学教室で剖検された1388例中,肝硬変の総数は130例(9.4%)で,そのうち115例は萎縮性肝硬変であった.萎縮性肝硬変のうち52例(45.2%)は肝細胞癌を合併し,一方肝細胞癌63例のうち萎縮性肝硬変を伴う頻度は82.5%(52例)であった.
    志方らの報告にならいアルデヒド-フクシン染色により肝組織内HB抗原の検索を行った.HB抗原の陽性率は萎縮性肝硬変61/113(54.0%),慢性肝炎7/43(16.3%),急性・亜急性肝萎縮症1/21(4.8%),肝細胞癌36/60(60.0%)であった.萎縮性肝硬変の三宅分類の各型におけるHB抗原陽性率は甲型11/21(52.4%),甲'型11/16(68.8%),乙型35/63(55.6%),乙'型4/13(30.8%)であった.萎縮性肝硬変の肝細胞癌合併例のHB抗原陽性率は32/50(64.0%),非合併例では28/60(46.7%)で,前者において著しく高かった.特に乙型においてその差は顕著であった(27/41, 65.9%:7/19, 36.8%).HB抗原の長期感染が肝細胞癌の発生に重要な役割をになっているのではないかと考えられる.
  • 溝口 靖紘, 小林 雄一, 藤山 進, 針原 重義, 門奈 丈之, 山本 祐夫, 森沢 成司
    1976 年17 巻2 号 p. 116-121
    発行日: 1976/02/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    最近cefalexin服用後高度の肝内胆汁うっ滞の症状を呈した2例に遭遇したのでその症例を報告する.症例1, 2とも33歳の男性で発熱のためcefalexinを数日間投与された.その後,全身倦怠感,食思不振を訴え黄疸が出現した.ついで再び遇然にcefalexinの投与を受けたところ,肝外閉塞性黄疸が疑われる程の強い黄疸が出現し,総コレステロール,Alk-P, LAP, γ-GTPの著明な上昇が見られた.さらに黄疸消失後もなおAlk-P, LAP, γ-GTPは高値を持続している.肝生検像では主として小葉中心帯に胆栓および肝細胞内の胆汁うっ滞像を認めた.実質組織の変化は軽度であるが症例1においてはグ鞘に軽度の細胞浸潤を認めた.また2例とも薬剤によるリンパ球ブラスト化試験が陽性であった.
  • Takehiko Tsunashima, Terukatsu Arima, Kimio Oka, Yoshito Ohashi, Showi ...
    1976 年17 巻2 号 p. 122
    発行日: 1976/02/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
  • 薬剤と肝ミクロゾーム分画との結合について
    溝口 靖紘, 小林 雄一, 山田 尚, 門奈 丈之, 山本 祐夫, 森沢 成司
    1976 年17 巻2 号 p. 123
    発行日: 1976/02/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
  • 田中 慧, 三浦 賢佑, 鈴木 司郎
    1976 年17 巻2 号 p. 124
    発行日: 1976/02/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
  • 奥田 邦雄, 森 亘, 亀田 治男, 三枝 苗成, 飛鳥 田一朗, 斉藤 礼郎, 中野 雅行, 野口 武英, 井出 源四郎, 西内 明子, ...
    1976 年17 巻2 号 p. 125
    発行日: 1976/02/25
    公開日: 2010/01/19
    ジャーナル フリー
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